エムスリーの年収は940万!?ボーナス・就職難易度・評判も紹介
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エムスリー株式会社は、医療従事者向けのインターネットサービスを提供する日本を代表するベンチャー企業です。本記事では、エムスリーの年収について、年齢別・職種別の平均年収、給与体系、ボーナス、福利厚生などとともにわかりやすく紹介していきます。
目次
エムスリーの会社概要
エムスリー株式会社(英文表記:M3, Inc.)は2000年9月に設立され、東京都港区赤坂に本社を置いています。同社は2000年以降創業で最初に日経225銘柄に選ばれた企業として注目されており、東京証券取引所プライム市場に上場しています。
基本情報
設立 | 2000年9月 |
資本金 | 293億17百万円(2024年3月31日現在) |
従業員数 | 649名(連結ベースでは12,100名) |
代表取締役 | 谷村格 |
事業内容
エムスリーの中核事業は、医療従事者専用ポータルサイト「m3.com」の運営です。同社は「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」を企業理念として掲げています。主要サービスは以下のとおりです。
- 医療ポータル事業:国内34万人以上、世界650万人以上の医師が利用するプラットフォーム「m3.com」の運営
- 製薬企業向けマーケティング支援:MR(医薬情報担当者)による医師への情報提供をサポートするサービス
- 医療従事者向け求人・転職支援:エムスリーキャリア株式会社を通じた人材紹介事業
- コンシューマー向けサービス:一般消費者向けの医療相談サービス「AskDoctors」
エムスリーの平均年収 〜年齢/役職/職種別〜
エムスリー株式会社の年収について、最新の情報を基に詳しく解説いたします。
全社平均年収
エムスリーの2024年3月期における平均年収は936万円(平均年齢34.6歳)となっています。これは医療コンサルティング業界の平均年収477万円と比較して、約2倍の高水準です。
年収推移
エムスリーの平均年収は過去数年間で着実に上昇しています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2019年3月期 | 791万円 | 35.3歳 |
2020年3月期 | 822万円 | 34.7歳 |
2021年3月期 | 871万円 | 34.5歳 |
2022年3月期 | 902万円 | 34.7歳 |
2023年3月期 | 949万円 | 34.7歳 |
2024年3月期 | 936万円 | 34.6歳 |
新卒初任給
2025年卒の新卒募集における初任給は職種によって異なります。
- ビジネス職:600万円
- エンジニア職:500万円〜
中途採用年収
中途採用の場合、前職の年収ベースを元に給与が決定される傾向があります。予定年収の幅は500万円〜1,000万円と広く、これまでの経験・実績を元に判断されます。
年齢別年収
転職口コミサイトのデータによると、年齢が上がるにつれて年収も上昇する傾向があります。30歳の目安年収は900万円程度とされています。
職種別年収
職種別の平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 | 年収範囲 |
---|---|---|
営業系 | 700万円〜804万円 | 500万円〜1,400万円 |
エンジニア | 563万円〜679万円 | 550万円〜780万円 |
企画・事務・管理系 | 986万円 | – |
マーケティング | – | – |
手取り額について
年収936万円の場合、税金や社会保険料を差し引いた手取り額は概算で月額50万円程度(年間約600万円)となります。ただし、扶養家族の有無や各種控除によって変動します。
年収体系
エムスリーの年収は一般的な構成となっており、
- 基本給
- 残業代
- 賞与(ボーナス)
平均残業時間は33.3時間となっています。
競合他社との比較
医療・介護業界の人材サービス会社との年収比較では、エムスリーが最も高い水準となっています。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
エムスリー | 707万円 |
エス・エム・エス | 532万円 |
メドレー | 485万円 |
リクルートメディカルキャリア | 480万円 |
エムスリーは中途採用比率が92%と非常に高く、多様な経験を持つ人材が活躍している企業です。医療IT業界のリーディングカンパニーとして、高い年収水準を維持しています。
エムスリーの年収体系・仕組み
エムスリー株式会社の年収体系・仕組みについて、詳細に解説いたします。
基本的な年収体系
エムスリーの年収は年俸制を採用しており、以下の構成となっています。
エムスリーの年収 = 基本給 + 残業代(40時間を超過した分のみ)+ 賞与(年2回)
年収内訳の詳細
エムスリーの年収内訳は以下の通りです。
- 基本給:81%
- 残業代:3%
- 賞与:14%
- その他:1%
基本給が全体の81%を占めており、比較的安定した年収構造となっています。
年俸制の仕組み
エムスリーは年俸制を採用しており、あらかじめ定められた年俸を12分割した給料が毎月振り込まれます。この制度により、月々の給与は安定していますが、中途で転職した際の給料から昇給しづらい形態となっているため、中途転職時の年収設定が非常に重要です。
昇給・賞与制度
昇給制度
- 昇給:年1回(4月)
- 給与査定:年2回実施
賞与制度
- 賞与:年2回(11月、5月)
- 個人業績評価に連動して支給
- 成果次第で年収アップが可能
職種別年収体系
新卒採用(2025年卒)
- ビジネス職:初年度年収約600万円
- エンジニア職:500万円〜
- データサイエンティスト:応相談
中途採用
中途採用の場合、前職の年収をベースに高待遇な給与額が設定されるため、転職して年収が下がる恐れがありません。予定年収の幅は500万円〜1,200万円と広範囲です。
労働時間制度
エムスリーでは専門業務型裁量労働制を採用しており、
- 標準勤務時間:9:00〜17:45
- みなし労働時間:1日9時間
- 固定残業代:月30〜40時間分を含む
- 超過分は別途支給
評価・昇進制度の特徴
エムスリーの年収体系は成果主義を基調としており、
- 前年の成果や仕事スキルに応じて1年分の給与が設定される
- 業績評価に伴い昇給する仕組み
- 高いパフォーマンスを発揮する人材に適した企業
福利厚生
- 各種社会保険完備
- 確定拠出年金制度
- 借上社宅制度
- 持株会制度
- 健康保険組合による各種サービス
エムスリーの年収体系は、基本給の比重が高く安定性がある一方で、成果に応じた賞与や昇給により高い年収を実現できる仕組みとなっています。特に中途採用では前職年収をベースとした待遇設定により、キャリアアップを図りやすい環境が整っています。
エムスリーのボーナスの額・比率
エムスリー株式会社のボーナス(賞与)について、詳細な情報をお伝えします。
ボーナスの基本情報
エムスリーでは年2回のボーナスが支給されており、支給時期は11月と5月となっています。
ボーナス額の範囲
エムスリーのボーナス額は約30万円〜400万円の幅があり、成果報酬型を採用しているため、業績や個人の成果に応じて報酬額が大きく変動します。仕事の出来高によってボーナス額が大きく異なるため、高い成果を収めるほど、より高額なボーナスの支給が期待できます。
年収に占めるボーナスの比率
エムスリーの年収内訳において、賞与は全体の14%を占めています。これは以下のような構成となっています。
- 基本給:81%
- 残業代:3%
- 賞与:14%
- その他:1%
ボーナスの決定要因
評価制度との連動
ボーナスは個人業績と組織業績によって決められます。特にここ数年は業績も好調だったため、賞与は基本給の3か月分程度が支給されていた模様です。
評価の仕組み
評価は以下の要素によって決定されます。
- 期初に立てた目標の達成度合い
- 同僚からの360度評価
- 定性目標と定量目標の達成状況
年俸制における賞与の位置づけ
エムスリーは年俸制を採用しており、年俸の5%〜10%を個人業績連動賞与として支給しています。平均支給額は約50万円〜125万円となっており、半期ごとの評価も影響します。
中途採用者のボーナス
中途採用の場合、自分の受注額の一定割合からベース給を引いた額がボーナスになるという成果連動型の仕組みが採用されています。これにより、営業成績などの個人パフォーマンスが直接ボーナス額に反映される仕組みとなっています。
追加報酬制度
高い評価を得た場合、基本給やボーナスの他にストックオプションの支給もあります。ストックオプションで支給された株式を現金化するためには2年ほどかかるため、中長期的な勤務が前提となりますが、企業の株価上昇に伴い支給額が増加する可能性があります。
エムスリーのボーナス制度は成果主義を基調としており、個人の業績や会社の業績に応じて大きく変動する特徴があります。高いパフォーマンスを発揮できる人材にとっては、非常に魅力的な報酬体系となっています。
エムスリーと同業他社を比較した際の年収水準・年収偏差値
エムスリーと同業他社を比較した年収水準について、詳細な分析をお伝えします。
医療系IT企業における年収ランキング
エムスリーは医療系IT企業の中で5位にランクインしており、平均年収は901万円となっています。医療系IT企業の年収ランキングは以下の通りです。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 電通国際情報サービス | 1,057万円 |
2位 | – | – |
3位 | – | – |
4位 | – | – |
5位 | エムスリー | 901万円 |
6位 | エクサウィザーズ | 900万円 |
7位 | オムロン | 878万円 |
8位 | 富士通 | 859万円 |
直接競合他社との比較
医療系ベンチャー企業との比較
エムスリーの直接的な競合企業との年収比較では、エムスリーが圧倒的に高い水準を維持しています。
企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
エムスリー | 936万円 | 34.6歳 |
JMDC | 755万円 | 38.2歳 |
ケアネット | – | – |
エムスリーはJMDCより約180万円高い年収水準となっています。
医療・介護業界での順位
「介護サービス・医療機器業」グループ(全132社)において、エムスリーは第3位にランクインしています。これは業界内でも非常に高い水準であることを示しています。
IT業界全体との比較
主要IT企業との比較
エムスリーを主要IT企業と比較すると、以下のような位置づけになります。
企業名 | 平均年収 | 従業員数 |
---|---|---|
エムスリー | 936万円 | 約650名 |
サイバーエージェント | 833万円 | 約5,000名 |
LINE | 805万円 | 約1,500名 |
楽天グループ | 769万円 | 約20,000名 |
エムスリーは少数精鋭の組織運営を行っており、従業員1人当たりの生産性が高いことが高年収の要因となっています。
IT業界全体でのランキング
IT業界全体のランキングでは、エムスリーは上位に位置しています。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | ジャストシステム | 1,439万円 |
2位 | 野村総合研究所 | 1,242万円 |
3位 | 電通国際情報サービス | 1,128万円 |
4位 | 日本オラクル | – |
年収偏差値の評価
エムスリーの年収偏差値は、以下の要因により非常に高い水準にあると評価されます。
高評価要因
- 医療業界特化:専門性の高い分野での安定した収益基盤
- 少数精鋭:従業員数に対する高い生産性
- 成長性:継続的な業績拡大と年収上昇トレンド
- 市場地位:医療従事者向けプラットフォームでの圧倒的シェア
年収上昇トレンド
エムスリーの平均年収は過去6年間で着実に上昇しています。
- 2019年:791万円
- 2024年:936万円
- 上昇幅:145万円(約18%増)
結論
エムスリーは同業他社と比較してトップクラスの年収水準を維持しており、医療系IT企業では5位、医療・介護業界全体では3位という高いポジションにあります。特に直接競合のJMDCと比較すると180万円も高く、医療業界での専門性と市場地位の強さが年収に反映されています。
年収偏差値としては70以上の高水準にあると推定され、IT業界全体でも上位10%に入る優良企業として位置づけられます。
エムスリーの年収に対する社員の口コミ
エムスリーの年収に対する社員の口コミについて、複数の口コミサイトから収集された実際の社員・元社員の声をまとめてお伝えします。
年収に関するポジティブな口コミ
高水準の年収評価
- 「情報サービス、リサーチ業界の平均年収626万円より141万円高く、高い水準」
- 「中途採用時は必ず前職より高い年収水準が提示される」
- 年収・給与の納得度は74%(男性)、66%(女性)
職種別年収の実態
口コミから判明した職種別平均年収
- 企画・事務・管理系:986万円(平均年齢33.8歳)
- 営業系:730万円(平均年齢29.9歳)
- クリエイティブ系:645万円(平均年齢35.3歳)
- IT系エンジニア:563万円(平均年齢36.1歳)
年収に関するネガティブな口コミ
昇給の困難さ
多くの社員から昇給に関する不満の声が上がっています。
- 「入社後、年収はほぼ上がらないと考えていた方がよい」
- 「昇給は評価によるが、かなり少ない。5段階中、3段階目の評価で2%ほどしか上がらない」
- 「あまり昇給は望めない」
- 「目標がかなりストレッチであるため昇給のハードルはかなり高い」
評価制度への不満
- 「業務目標はかなり高く設定されるため達成が難しく、3段階目の評価を得ることも難しい」
- 「評価制度も不透明に感じます。定量的な成果が求められる」
- 「同じ仕事をしていても前職の年収が高い人の方が年収は高い傾向」
具体的な年収事例
新卒・若手社員
- 新卒入社5年目:650〜750万円
- 新卒入社3年未満:400〜425万円
- 年収650万円の事例:月給40万円、賞与162万円
中途採用者
- 年収400万円の事例:月給32万円、残業代16万円、賞与0万円
- 年収384万円の事例:月給32万円(派遣社員)
ボーナス・福利厚生に関する口コミ
ボーナスの実態
- 「年2回のボーナスが設定されており、約30万〜400万円」
- 「成果報酬型を採用しているため、業績や自身の成果に応じて報酬額が変動」
福利厚生への不満
- 「退職金はありません。自身の給与から企業型確定拠出年金に積み立てる形」
- 「通勤手当、家賃手当、退職金ももちろんなし!特別嬉しい福利厚生は皆無」
総合的な年収満足度
エムスリーの年収に対する社員の評価は二極化しています。
満足している点
- 業界平均より高い年収水準
- 中途採用時の前職からの年収アップ
- 成果次第で高額ボーナスの可能性
不満な点
- 入社後の昇給の困難さ
- 高すぎる目標設定による評価の厳しさ
- 前職年収による格差の存在
- 福利厚生の薄さ
口コミを総合すると、エムスリーは入社時の年収は魅力的だが、その後の昇給は期待できないという特徴があり、転職時の年収交渉が非常に重要な企業であることが分かります。
エムスリーの平均勤続年数・離職率
エムスリーの平均勤続年数と離職率について、公開されている情報をもとに詳細にお伝えします。
平均勤続年数
エムスリー本体
エムスリー株式会社の平均勤続年数は4年となっています。これは有価証券報告書に記載されている公式データです。
過去の推移を見ると、平均勤続年数は比較的短期間で安定しています。
- 3.2年〜4.0年の範囲で推移
- 3.5年という記載もあり
エムスリーキャリア(子会社)
エムスリーの子会社であるエムスリーキャリアの平均勤続年数は4.2年です。
同業他社との比較
エムスリーの平均勤続年数4年は、同等の年収水準を持つ他企業と比較すると非常に短いことが分かります。
企業名 | 平均年収 | 平均勤続年数 |
---|---|---|
エムスリー | 870万円 | 3.5年 |
伊藤忠エネクス | 916万円 | 13.5年 |
信越化学工業 | 848万円 | 20.2年 |
富士通 | 865万円 | 19.6年 |
NTTデータ | 841万円 | 14.8年 |
日本ユニシス | 808万円 | 21年 |
離職率の特徴
高い離職率の背景
エムスリーは従業員の入れ替わりが早い企業として知られています。これには以下の要因があります。
中途採用中心の組織構造
- 中途採用比率92%という極めて高い比率
- 新卒採用よりも経験者採用を重視する戦略
キャリアアップの踏み台として活用
- 戦略コンサル・投資銀行・メガベンチャー等からのハイキャリア転職者が多い
- 若くして経営幹部に登用される可能性があるため、キャリア形成の場として活用される
部署による離職率の違い
口コミによると、離職率の高い部署においては評価が甘く付けられているという指摘もあり、部署によって離職率に差があることが示唆されています。
勤続年数が短い理由
年収体系の特徴
- 前職の年収をベースに給与が決定される仕組み
- 入社後の昇給が困難で、年収アップのためには転職が有効
企業文化
- 成果主義の徹底により、高いパフォーマンスが求められる
- ベンチャー企業としての特性上、安定した終身雇用を期待する環境ではない
業界平均との比較
厚生労働省の調査によると、情報通信業の平均勤続年数は約12年程度とされており、エムスリーの4年は業界平均を大幅に下回る水準です。
総合評価
エムスリーの平均勤続年数4年という数字は、以下の特徴を反映しています。
ポジティブな側面
- 高い流動性により新しいアイデアや手法が常に導入される
- キャリア形成の場として機能し、優秀な人材が集まる
- 成長機会が豊富で、短期間でのスキルアップが可能
注意すべき側面
- 組織の安定性に課題がある可能性
- ノウハウの蓄積が困難になる可能性
- 長期的なキャリア形成を求める人には不向き
エムスリーは短期間で高い成果を求められる環境であり、平均勤続年数の短さは企業の成長戦略と密接に関連していると言えます。転職を検討する際は、この特徴を理解した上で判断することが重要です。
エムスリーの就職/転職難易度
エムスリーの就職・転職難易度と選考基準について、詳細な情報をお伝えします。
就職・転職難易度
新卒就職難易度
エムスリーの新卒就職難易度は非常に高いレベルにあります。
- 東洋経済ONLINE「入社が難しい有名企業ランキング」で第3位
- 入社難易度スコア:64.2
- 採用倍率:約10倍
- 最終面接通過率:7%(応募者全体の約1/20に絞られる)
中途転職難易度
中途採用の転職難易度も非常に高いとされています。
- どの職種も非常に難しいと評価
- SPI試験や複数回の面接の合格基準が高く設定されている
- 論理性の高さを問われる質問が多い
選考基準・求められる人材
学歴フィルター
エムスリーには学歴フィルターが存在します。
採用実績大学
- 東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学
- 東京工業大学、大阪大学、一橋大学、国際教養大学
- 国際基督教大学、名古屋大学、上智大学、筑波大学
- 北海道大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学
日東駒専以下の中堅大学の採用実績は確認できないため、高学歴が前提となっています。
中途採用の選考基準
中途採用では学歴よりも実力重視の採用を行っています。
- 各職種で必要な経験・スキルを重視
- 高いスキルレベルの保持が基準
- 医療業界の知識よりも汎用的なビジネススキルを評価
採用手続・選考フロー
新卒採用の選考フロー
基本的な選考ステップ
- エントリー・書類選考
- Webテスト(SPI)
- 面接(3回)
- 1次面接:部門長・リーダー
- 2次面接:管掌役員
- 最終面接:代表取締役
中途採用の選考フロー
5STEPの選考プロセス
- 書類選考
- SPIテスト
- 1次面接(部門長・リーダー)
- 2次面接(管掌役員)
- 最終面接(代表取締役)
選考対策のポイント
SPI・適性検査対策
- ハイスコアが求められる
- 基準点が高く、難易度も高い
- 十分な準備が必須
フェルミ推定・ケース面接対策
面接で重視される要素
- 論理性の高さを問われる質問
- フェルミ推定等のビジネスフレームワーク
- 外資系コンサルティングファームのようなケース問題
- 応募者の「賢さ」を評価
面接対策
求められる能力
- 論理性を明確にアピール
- 現職での成果の言語化
- 業務の再現性を説明できること
- 徹底的な自己分析に基づく回答
採用人数・採用状況
新卒採用人数
過去3年間の採用実績
- 2021年度:36人
- 2020年度:29人
- 2019年度:48人
男女比:約5:5で均等に採用
狙い目の職種
現在採用を強化している分野
- メディカルマーケティング支援:チーム強化により人数が1.5倍に拡大
- アカウントマネジメント職:コンサル・金融・経営企画経験者向け
- コンテンツプロデューサー:広告代理店・PR経験者向け
エムスリーキャリア(子会社)の選考情報
転職難易度
- 転職難易度は高い
- コンサル職は特に高難易度
- 医師を相手にするため地頭の良さが必要
応募資格
- 法人営業経験2年以上が求められる
- 医療業界の知識よりも汎用的スキルを重視
成功のための転職戦略
転職エージェントの活用
推奨される理由
- 企業の採用担当から直接情報収集
- 選考に関する詳細情報を保有
- 面接対策のカスタマイズが可能
- 優良求人の選別を実施
対策の重要性
エムスリーへの転職成功には、
- 十分な事前準備が必須
- 論理的思考力の徹底的な鍛錬
- 業界研究と企業分析の深掘り
- 専門的な面接対策の実施
エムスリーは医療業界のリーディングカンパニーとして高い成長を続けており、それに伴い選考基準も非常に厳しく設定されています。成功するためには戦略的な準備と対策が不可欠です。
エムスリーの労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミ
エムスリーの労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミについて、実際の社員・元社員の声をもとに詳細にお伝えします。
労働時間・残業時間に関する口コミ
公式データと実態の乖離
公式発表の残業時間
- 2023年度:月平均33.3時間
- 2022年度:月平均34.1時間
- 2021年度:月平均36.2時間
しかし、実際の社員の口コミでは異なる実態が報告されています。
職種別残業時間の実態
転職会議による職種別データ
- マーケティング・企画:52.1時間/月
- 営業:38.5時間/月
- WEBデザイン・WEB企画:36.7時間/月
- 経営企画・事業開発:32.6時間/月
社員の生の声
残業に関するネガティブな口コミ
- 「残業は多く、50時間以上が常態化している社員が多いと思います」
- 「22時、23時に社内に人が残っていても、特に咎められる雰囲気はない」
- 「忙しいときは深夜まで働く人も多く、裁量労働制のため多くの人々でオーバーワークが常態化していると感じていました」
部署による差
- 「部署によってはほぼ毎日残業があり、土曜日出勤もあったりしました」
- 「退社時間が8時を回ることも多い」
労働条件・働き方に関する口コミ
裁量労働制の実態
裁量労働制の問題点
- 「22時以降の勤務には夜間手当が出ますが、それ以外の残業代は年俸に含まれるので出ません」
- 「40時間はみなし残業代がついてるため、実際の残業時間との乖離がある」
リモートワークの状況
在宅勤務の実態
- 「完全に在宅です。月に2回だけ出社日があります」
- 「基本的にリモートワークで、出社は月2回ほどです」
- 「フリーアドレスの席なので自分の所属の方と会わない時もあります」
有給取得率
有給消化の改善傾向
- 2023年度:80.0%
- 2022年度:84.0%
- 2021年度:74.3%
- 2020年度:57.7%
社員の実感
- 「休暇は取りやすい。勤務時間もある程度は柔軟」
- 「有給消化率も70%とベンチャー企業としては非常に高水準」
福利厚生に関する口コミ
福利厚生の貧弱さ
社員からの厳しい評価
- 「通勤手当、家賃手当、退職金ももちろんなし!特別嬉しい福利厚生は皆無です」
- 「福利厚生は皆無。交通費は出ないし、休日手当も出ないし、出張手当などもない」
- 「基本期待しないほうが良い当時は通勤手当もなかった」
住宅関連の制度
借上社宅制度の実態
- 「寮や住宅手当はなく、会社での借り上げとして契約することは可能ですが、手続きが面倒でやっていない方が多いです」
- 「会社との契約にすることで、家賃分を給与から引くことができることを節税とアピールしてます」
退職金制度
退職金に関する口コミ
- 「退職金はありません。自身の給与から企業型確定拠出年金に積み立てる形になります」
- 「退職金もない会社です。その分今払う給与を高くしてると思われます」
ワークライフバランスに関する口コミ
総合評価
転職会議による評価
- ワークライフバランス満足度:4.2/5.0
- 有給消化率:59.9%/年
社員の実感
ポジティブな意見
- 「土日を利用しプライベートを充実させることで、ワークライフバランスを保てている社員が多い」
- 「休日はしっかりと確保でき、有給消化率も70%とベンチャー企業としては非常に高水準」
ネガティブな意見
- 「平日は自分の時間を取るのは難しいと言えます」
- 「働き方改革とはほど遠い環境だったので、会社として健康に配慮したことを感じられませんでした」
オフィス環境に関する口コミ
オフィスの状況
オフィス環境の変化
- 「コロナ前は10.11階を借りていたが、今は10階のみになっており全従業員ははいらないとおもわれます」
立地の評価
- 「赤坂という立地だけあってランチできるところは多い」
- 「会社内にはウォーターサーバーがある」
エムスリーキャリア(子会社)の労働環境
残業時間の実態
エムスリーキャリアの特徴
- 「月残業20時間ほどといわれ入社しましたが、実際は30時間以上です」
- 「人によっては残業時間が月50時間を超えるケースもある」
総合的な労働環境評価
改善傾向にある点
- 有給取得率の向上(57.7%→80.0%)
- リモートワーク制度の充実
- 休日の確保
依然として課題のある点
- 実際の残業時間と公式発表の乖離
- 裁量労働制による長時間労働の常態化
- 福利厚生の貧弱さ
- 部署による労働環境の格差
エムスリーは高年収と引き換えに労働強度が高い企業であり、特に福利厚生面では他の大手企業と比較して見劣りするという特徴があります。転職を検討する際は、年収の高さだけでなく、これらの労働条件も総合的に判断することが重要です。
エムスリーの社員の出身大学
エムスリーの社員の出身大学について、採用実績データをもとに詳細にお伝えします。
採用大学ランキング
主要採用大学の実績
ONE CAREER・外資就活ドットコムのデータによる採用実績
順位 | 大学名 | 採用人数 |
---|---|---|
1位 | 東京大学 | 30名 |
2位 | 京都大学 | 14名 |
3位 | 早稲田大学 | 9名 |
4位 | 慶應義塾大学 | 8名 |
5位 | 東京工業大学 | 4名 |
6位 | 大阪大学 | 3名 |
7位 | 一橋大学 | 2名 |
7位 | 上智大学 | 2名 |
採用実績大学一覧
国公立大学
- 東京大学、京都大学、東京工業大学、大阪大学
- 一橋大学、筑波大学、北海道大学、東北大学
- 名古屋大学、九州大学、神戸大学、横浜国立大学
- 千葉大学、広島大学、岡山大学、金沢大学
私立大学
- 慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学
- 同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学
- 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学
- 法政大学、学習院大学、成蹊大学、成城大学
- 国際基督教大学、国際教養大学
学歴フィルターの実態
高学歴中心の採用構造
エムスリーの採用は明確に高学歴に偏っていることが特徴です。
採用の特徴
- 旧帝大・早慶が採用の中心を占める
- 東京大学が圧倒的に多い(30名で全体の約3分の1)
- 京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学が続く
- MARCH・関関同立レベルからも一定数採用
学歴フィルターの有無
公式見解と実態:
- 公式には「学歴フィルターはない」とされている
- しかし実際の採用実績を見ると高学歴に大きく偏っている
- 日東駒専以下の中堅大学の採用実績は確認できない
東大・京大生からの人気度
就職人気ランキングでの位置
東大・京大生の就職先として注目
- 東大・京大生の就職先ランキングで52位にランクイン
- IT業界では高い人気を誇る
- Google、日本マイクロソフト、アマゾンジャパンなどの外資IT企業を抑える順位
高学歴学生からの評価
人気の理由
- 医療×ITという成長分野での事業展開
- 高い年収水準(平均年収936万円)
- ベンチャー企業としての成長性
- 若手でも責任ある仕事を任される環境
エムスリーグループ各社の採用大学
エムスリーキャリア
採用実績の特徴
- 親会社と同様に高学歴中心
- 就職難易度は「やや高い」レベル
- 医療業界特化の人材サービスという専門性
メディサイエンスプラニング(エムスリーグループ)
採用実績大学
- 大学院:麻布大学、茨城大学、岩手大学、大阪大学、大阪医科薬科大学、岡山大学、お茶の水女子大学、香川大学、鹿児島大学、金沢大学、関西大学など
- 大学:より幅広い大学から採用
3Hメディソリューション(エムスリーグループ)
採用実績
- 静岡大学、鹿児島純心女子大学、中央大学、新潟大学、日本大学、武蔵野大学、横浜美術大学、立正大学など
- グループ会社では比較的幅広い大学から採用
採用戦略の特徴
新卒vs中途採用の比率
採用構成の変化
- 2018年:新卒3% vs 中途97%
- 2019年:新卒9% vs 中途91%
- 2020年:新卒40% vs 中途60%
- 2021年:新卒15% vs 中途85%
依然として中途採用が主流だが、新卒採用も積極化している傾向。
採用人数の推移
新卒採用人数
- 2019年:48名(男性25名、女性23名)
- 2020年:29名(男性13名、女性16名)
- 2021年:36名(男性16名、女性20名)
男女比はほぼ均等で採用されている。
就職成功のポイント
高学歴でも油断は禁物
選考の厳しさ
- 採用倍率227倍以上の超高倍率
- 書類選考で半数以上が落ちる
- 最終面接通過率わずか7%
求められる能力
選考で重視される要素
- 論理的思考力の高さ
- ケース面接・フェルミ推定への対応力
- 医療業界への関心と理解
- ベンチャー企業での成長意欲
総合評価
エムスリーの社員の出身大学は明確に高学歴に偏っており、特に東京大学出身者が圧倒的に多いことが特徴です。旧帝大・早慶が採用の中心を占める一方で、MARCH・関関同立レベルからも一定数の採用があります。
ただし、学歴だけでは内定は保証されず、超高倍率の選考を勝ち抜く実力が求められます。医療×ITという専門分野での成長意欲と、論理的思考力を兼ね備えた人材が求められている企業と言えるでしょう。
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