味の素に転職するには?難易度・選定基準・年収も紹介
更新日:
本記事では、味の素への転職を考えている方に向けて、転職の難易度、選考基準・採用プロセス、転職を成功させるコツ、年収や福利厚生などをわかりやすくご紹介します。
目次
味の素の会社概要
味の素株式会社は、1909年に創業した日本を代表する総合食品会社です。うま味調味料「味の素」で広く知られていますが、現在では食品事業を超えて多様な事業を展開しています。
会社概要
味の素株式会社は1925年12月17日に設立され、本社を東京都中央区京橋一丁目15番1号に構えています。資本金は798億63百万円、従業員数は単体で3,627名、連結では34,860名を擁する大企業です。東京証券取引所プライム市場に上場しており、日経平均株価採用銘柄でもあります。
同社の売上高は1兆5,305億円に達し、世界117の工場を展開するグローバル企業として成長しています。創業から100年以上の歴史を持ち、「おいしさ、そして、いのちへ。」をスローガンに掲げています。
主要事業内容
食品事業
味の素の中核事業として、調味料、加工食品、冷凍食品など幅広い食品を提供しています。「ほんだし」「Cook Do」などの調味料や、餃子、チャーハンなどの冷凍食品が主力商品です。海外17の国や地域に工場を展開し、現地の嗜好に合わせた製品を提供しています。
アミノ酸事業
味の素の技術的優位性の源泉となるアミノ酸事業では、世界をリードする地位を確立しています2。グルタミン酸、リジン、スレオニンなどで大きな市場シェアを獲得しており、栄養食品「アミノバイタル」や甘味料「アスパルテーム」も展開しています。
ヘルスケア等事業
1981年から参入した医薬事業を含むヘルスケア分野では、先端バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸の生産力を強みに、医薬品原薬や化粧品・トイレタリー向け素材を世界中の企業に提供しています。化粧品ブランド「Jino」の展開や、電子材料分野への進出も行っています。
味の素は単なる食品会社の枠を超え、アミノ酸技術を核とした多角的な事業展開により、「食品・アミノ酸系の日本から出発した世界企業」として成長を続けています。
味の素の転職難易度
味の素への転職難易度は非常に高いとされています。複数の転職情報サイトや専門家の分析によると、同社の中途採用は極めて競争が激しい状況にあります。
転職難易度の高さ
味の素の転職難易度はかなり高いレベルに位置づけられています。限られた採用枠に対して多数の応募者が殺到するため、倍率は相当高くなることが予想されます。一般的に中途採用の選考倍率は30倍程度とされており、味の素においてもこれに近い、もしくはそれ以上の競争率になると考えられます。
転職が困難な理由
知名度と待遇の魅力
味の素は「午後4時半終業で7時間15分勤務」という魅力的な勤務スタイルを採用しており、ワークライフバランスの良さで多くの転職希望者を惹きつけています。また、平均年収が1,047万円と高水準であることも、応募者数を押し上げる要因となっています。
高いスキル要件
求められるスキルレベルも高く、例えばDX推進部のプロジェクトマネージャーでは5年以上のマネージャー実務経験、品質保証では3年以上の業務経験と英語でのコミュニケーション能力が必要とされています。業界や事業領域への専門性や親和性が必須となり、完全に未経験からの転職は困難です。
採用数の少なさ
味の素の中途採用数は毎年数人程度と非常に限定的です。2025年1月時点での直近求人掲載数は11件となっており、採用機会自体が少ないことが転職難易度を押し上げています。
転職成功のポイント
味の素が求める人材像として、以下の特徴が挙げられています。
- 新しい考えを持ち、挑戦することができる人
- 強い意志を持ち、情熱がある人
- 仲間を尊重し互いに高め合える人
- コミュニケーション能力が高い人
- 成長意欲がある人
- 社会や地域への貢献を重んじる人
また、食品業界での経験を持つ人は転職しやすく、特に食品の製造、品質管理、商品開発などの経験があると有利とされています。
味の素への転職を成功させるためには、転職エージェントの活用が推奨されており、同社の公式サイトには採用実績のある転職エージェントの一覧が掲載されています。個人での応募は極めて困難であるため、専門的なサポートを受けながら戦略的に転職活動を進めることが重要です。
味の素の中途採用の選定基準・採用プロセス
味の素の中途採用における選定基準と採用プロセスについて、同社が近年実施している「部門協働型」採用体制の詳細をご説明します。
選定基準・求める人材像
味の素が中途採用で求める人材の特徴として、以下の要素が重視されています。
- 革新的な発想力と実行力を兼ね備え、常に新しい価値を創造し続ける姿勢
- チームワークを重視し、グローバルな視点で物事を捉えられる人材
- 専門性の高いスキルを持つ即戦力人材
- 多様性を尊重し、異なる文化や価値観を理解できる人材
採用プロセス
基本的な選考フロー
味の素の中途採用は以下のステップで進行します。
- 書類選考:職務履歴書やレジュメを基に選考
- 面接(一次・二次・最終):複数回の面接を実施
- 内定・採用条件提示:業務内容・待遇条件の提示
部門協働型採用体制
2022年から導入された「部門協働型」採用体制では、人事部と各事業部門が共同で採用を進めています。この体制により、
- 2024年度は373人の社員が面接官を務めるなど、全社を巻き込んだ採用活動を展開
- 選考に関わった候補者は約1万人、面接数は約3000件に達する規模
- 年間採用数が2021年度の40名弱から2024年度は127名へと大幅に増加
選考倍率と通過率
味の素の中途採用における選考倍率は公式には公開されていませんが、一般的な中途採用の選考倍率である30倍程度(書類選考通過率:約3倍、一次面接通過率:約5倍、最終面接通過率:約2倍)よりも高くなる可能性があります。これは味の素が転職市場で高い人気を誇るためです。
採用改革の特徴
権限移譲による迅速化
同社では外部から専門人材を招聘し、徹底的な権限移譲を実施することで、従来の社内常識にとらわれない迅速な採用プロセスを実現しています。
仕組みの整備と考え方の整理
採用改革は「仕組みの整備」と「考え方の整理」という2つの柱を軸に進められており4、これにより効率的かつ効果的な採用活動を可能にしています。
スカウト経由の優遇
企業からのスカウト経由で選考を受ける場合は、選考フローが短縮されたり、通過率が大幅にアップすることがあります。
味の素の中途採用は「人も組織も不幸にしない採用」をスローガンに掲げ、候補者と企業双方にとって最適なマッチングを目指す体制が構築されています。高い専門性と同社の価値観への共感が選考において重要な要素となっています。
味の素への転職に向いている人
味の素への転職に向いている人の特徴について、同社の求める人材像と企業文化を踏まえて詳しく解説します。
経験・スキル面で向いている人
同業界・競合他社出身者
味の素と事業領域が近いメーカー企業での経験を持つ人は、転職に有利です。特に食品業界での経験は味の素で直接役に立つため、選考でアピールしやすく、入社後も評価されやすい傾向があります。
汎用性の高いスキル保有者
以下のような汎用性の高いスキルを持つ人も転職に向いています。
- 営業の経験
- マーケティングの経験
- IT・エンジニアの経験
- 財務・経理などバックオフィスでの経験
- カスタマーサクセスなどの経験
専門性を持つ人材
味の素では即戦力人材を求めており、応募職種に対する高いスキル・経験が前提となります。相応の経験が要求されるため、第二新卒を除き、未経験での転職は現実的ではありません。
人物像・価値観面で向いている人
企業理念への共感
味の素は「Ajinomoto Group Way」に共感できる人材を求めています。
- 新しい価値の創造
- 開拓者精神
- 社会への貢献
- 人を大切にする
また、ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)の考え方を理解し、事業を通じた社会課題の解決に共感できることが重要です。
リーダーシップと自律性
味の素が求める具体的な人材像として以下が挙げられています。
- リーダーシップの発揮:グローバルな課題に挑戦し、周囲を巻き込みながら成果を上げられる人
- 自律的な課題解決能力:自ら課題を見つけ、解決策を探ることができる人
挑戦精神とグローバル志向
革新的な発想力と実行力を兼ね備え、常に新しい価値を創造し続ける姿勢が求められます。また、グローバルな視点で事業の成長を牽引できる人物が評価されます5。
ライフスタイル・働き方面で向いている人
ワークライフバランス重視者
味の素は以下の特徴があるため、ワークライフバランスを重視する人に向いています。
- 安定した収入を獲得したい人
- フレックスタイム制度や在宅勤務制度の活用
- 年間休日や有給休暇の取得率が高い
- 大手ならではの充実した福利厚生
安定志向の人
伝統的な日系企業の文化を色濃く引き継いでおり、終身雇用の風潮や年功序列の部分が残っているため、安定した収入を確保したうえで定年まで勤めあげたい人にとっては居心地の良い環境です。
温厚で真面目な人
中間管理職や長く勤めている社員は温厚かつ真面目で保守的な人が多いため、同様の気質を持つ人が馴染みやすい環境といえます。
年代別の特徴
20代・第二新卒
未経験の業界でもキャッチアップする気概があれば、味の素で活かせる経験が直接的になくても転職が十分に可能です。特に基礎的な知識に加え、柔軟な発想とチームで成果を出す姿勢があると高評価につながります。
味の素への転職は、単にスキルや経験だけでなく、同社の価値観や企業文化への共感が重要な要素となります。安定した環境で長期的にキャリアを築きたい人、社会貢献を重視する人、グローバルな視点で挑戦したい人に特に適した転職先といえるでしょう。
味の素の中途採用者の年収・手取り
味の素の中途採用者の年収・手取りについて、公開されている情報と実際の転職者データを基に詳しく解説します。
中途採用者の年収水準
平均年収
味の素の2024年3月期における平均年収は1,073万円(平均年齢44.5歳)となっています。これは食品・飲料業界全体の平均年収412万円の2倍以上の水準です。
年代別年収
転職口コミサイトのデータによると、年代別の平均年収は以下の通りです。
年代 | 平均年収 | 最高年収 |
---|---|---|
25~29歳 | 557万円 | 1,000万円 |
30~34歳 | 643万円 | 920万円 |
35~39歳 | 783万円 | 1,300万円 |
40~44歳 | 969万円 | 1,200万円 |
45~49歳 | 996万円 | 1,560万円 |
50~54歳 | 1,178万円 | 1,700万円 |
職種別年収
中途採用者の職種別平均年収は以下のようになっています。
職種 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
営業系 | 703~711万円 | 34.6~34.8歳 |
企画・事務・管理系 | 822~866万円 | 37.0~38.5歳 |
医薬・化学・素材・食品系専門職 | 870万円 | 39.2歳 |
中途採用の具体的な年収例
求人での提示年収
実際の中途採用求人では以下のような年収が提示されています。
- 一般的な中途採用ポジション:600万円~900万円
- 専門職ポジション:650万円~780万円
- 月額基本給:24万円~41万円程度
転職者の実際の年収範囲
転職口コミサイトの調査によると、中途採用者の年収範囲は200万円~1,900万円と幅広く、回答者の平均年収は746万円(平均年齢35.4歳)となっています。
手取り額の計算
平均年収での手取り
味の素の平均年収1,073万円(45歳)の場合、国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報を基に試算すると、
- 年間手取り額:約771万円
- 月間手取り額:約64万円
年代別手取り目安
30代中途採用者(年収643万円)の場合
- 年間手取り額:約480万円
- 月間手取り額:約40万円
給与制度の特徴
給与構成
味の素の給与は以下の構成となっています。
- 基本給
- ボーナス(年2回)
- 各種手当
残業代・労働時間
- 平均残業時間:22.9時間/月
- 残業代:しっかりと支給される
- 年間労働時間目標:1,800時間
昇給・賞与
- 昇給:年1回実施
- 賞与:年2回支給
- 有給取得率:78.0%
競合他社との比較
食品メーカー業界での年収比較(転職口コミサイトデータ)
企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
味の素 | 739万円 | 36歳 |
キッコーマン食品 | 659万円 | 33歳 |
ハウス食品 | 601万円 | 35歳 |
日清食品 | 550万円 | 31歳 |
キユーピー | 511万円 | 34歳 |
味の素は食品業界において最高水準の年収を提供しており、中途採用者にとっても魅力的な待遇が期待できます。ただし、転職難易度が高いため、相応のスキルと経験が求められることも考慮する必要があります。
味の素の中途採用者の福利厚生
味の素の中途採用者向け福利厚生について、同社が提供する充実した制度の詳細をご説明します。
ワークライフバランス支援制度
働き方の柔軟性
味の素では多様な働き方を支援する制度が整備されています。
- フレックスタイム制度:コアタイム無しで働く時間を柔軟に選択可能
- 働く場所の選択:拠点オフィス・在宅・サテライトオフィス等を業務に合わせて自由選択
- 短時間勤務制度:2時間半/日を上限に、1日の勤務時間を30分単位で短縮可能(子供が小学校4年生になるまで)
休暇制度
- WLB(ワークライフバランス)休暇:有給休暇とは別に年1回3日間連続で取得可能
- 年間休日:123日
- 有給取得率:78.0%
育児・子育て支援制度
女性向け支援
味の素は女性が働きやすい環境づくりに力を入れています。
- つわり休暇:妊娠確認から産前6週間まで取得可能
- 産前・産後休暇:産前6週間から産後8週間まで
- 育児休職制度:産後休暇終了翌日から子供が満1歳になった後の4月末日まで
- 子供看護休暇:子供が中学校入学まで取得可能
男性向け支援
男性の育児参加も積極的に支援しています。
- 特休:妻の出産時に5日間の休暇
- 男性育児休暇:妻の出産後、子供が満1歳になった後の4月末日まで取得可能
- 育児短時間勤務:小学校4年生まで就業時間短縮が可能
住宅・生活支援
住宅関連制度
- 借上げ社宅制度:グローバル型対象で法人提携不動産会社の物件に入居可能、家賃補助あり
- 住宅手当:単身者8割(上限60,000円)、同居家族有6割(上限80,000円)、最大12年間支給
- 住宅財形貯蓄:将来の住宅購入を目的とした継続的積立制度
食事・施設関連
- 社員食堂:各拠点に整備
- 保養所・宿泊施設:従業員とその家族が利用可能
- 福利厚生施設:休憩室、トレーニング施設等を完備
介護・健康支援
介護支援
- 介護休暇:仕事と介護の両立を目指し、通院等の事情で休暇取得可能
健康管理
- 健康保険・厚生年金・雇用保険:社会保険完備
- 健康診断・予防接種:健康管理プログラム提供
- ストレスチェック・カウンセリングサービス:メンタルヘルスサポート
資産形成・退職金制度
資産形成支援
- 従業員持株制度:給与天引きで少額から自社株式購入可能
- 確定拠出年金(DC)制度:税制優遇を活用した老後資金積立制度
- 退職金制度:長期勤続者への報酬として支給
教育・研修制度
能力開発支援
- 教育・研修プログラム:従業員の能力向上を支援
- キャリア開発:スキルアップ機会の提供
- 勤続表彰:勤続15年でリフレッシュ休暇付与
福利厚生の特徴
味の素の福利厚生は「他社と比較しても足りていない制度はない」と社員から評価されており、特に以下の点で高く評価されています:
- 大企業ならではの充実した制度
- 女性でも働きやすい職場環境
- 法令遵守意識が高く、サービス残業等は一切なし
- コンプライアンス意識が高く、ハラスメント等もほとんど見られない
味の素の福利厚生は、中途採用者にとっても新卒採用者と同等の充実した制度が適用され、安心して長期的にキャリアを築ける環境が整備されています。
味の素の中途採用された社員の口コミ
味の素の中途採用された社員の口コミについて、実際に働いている社員・元社員の生の声を詳しくご紹介します。
総合的な評価
味の素の社員・元社員による総合評価は4.5点(5点満点)と非常に高い評価を得ています。各項目別の評価は以下の通りです。
- 年収・評価:4.7点
- 福利厚生:5.0点(満点)
- ワークライフバランス:5.0点(満点)
- 成長・将来性:4.7点
- 女性の働きやすさ:4.7点
中途採用者の具体的な口コミ
営業職の口コミ(20代後半男性・中途入社)
良い点
- 「味の素は大手食品メーカーとして、従業員の働きやすさにも力を入れており、営業職においても比較的ワークライフバランスは良好」
- 「食品業界の中でも非常に安定性が高く、社会的な信頼も厚い企業であるため、誇りを持って仕事に取り組むことができる」
研究開発職の口コミ(20代後半女性・中途入社)
良い点
- 「女性社員が半数以上の場所もあり、女性がマイノリティになることもなく、働きやすい環境」
- 「有給休暇は自由に取得可能で、自分で業務を上手くこなしていれば、自身の都合でいつでも休むことができた」
- 「ランク制度を採用しており、勤務態度が非常に悪いなどの問題がなければ、通常は年一回の評価面談で1ランク昇格する」
改善点
- 「研究所同士の仲が悪く、よく上司同士がお互いの悪口を言っているのを聞いた」
経営企画職の口コミ(10代後半女性・中途入社)
良い点
- 「ワークライフバランスが良く、無理なく働ける環境が整っている。フレックスタイム制が導入されており、ライフスタイルに合わせた働き方が可能」
- 「成果に応じた昇給や手当があり、努力が正当に評価される仕組みになっている。実力次第で昇進のチャンスが増え、キャリアアップの道が開ける」
働き方・労働環境に関する口コミ
ワークライフバランス
- 「休みは自由に取れる。製造現場でなければ在宅ワークも可能で、家庭の都合に合わせた働き方は可能」
- 「人によっては家庭の都合に合わせて早朝に出社して、夕方早めに帰宅するなど柔軟な働き方ができる」
福利厚生
- 「住宅補助は出る。また、勤務地と実家が離れている場合は独身寮に住むことが可能」
- 「在宅補助は一定の期間までは出る。退職金も出るし、福利厚生であまり不満を感じたことはない」
- 「社宅も福利厚生も非常に良い。不満はあまりなかった」
年収・待遇に関する口コミ
給与水準
- 「給与水準は高く、様々な手当がある」
- 「調味料業界にて、市場のリーダーであり、今後衰退していく可能性は低い。売上高営業利益率などといった財務指標が、食品製造業の割に良い」
女性の働きやすさに関する口コミ
女性管理職・キャリア
- 「復職制度含め体制は十分に整っている。以前は女性の管理職は少なかったものの、最近は増えてきており昇格において男女の差は少ない」
- 「女性でもしっかりと評価してもらえる。ワークライフバランスも問題ないと感じている」
- 「育休・産休も基本的にはマックスもらえている先輩が多い」
課題・改善点に関する口コミ
組織・マネジメント
- 「マネージャー層のレベルが驚くほど低く、全然マネジメントをしていない。評論家のように思いつきのコメントをするだけ」
- 「大企業なのに業務が全然組織化されている感じがしない。個人プレーの集合体という感じ」
その他の改善点
- 「学習制度は少し気になる。もっと充実してほしい」
- 「目標管理シートの様式が複雑で、記入に時間がかかる」
企業の将来性・安定性
事業の安定性
- 「トップリーディングカンパニーとしてこれからも成長していくと感じている。人事制度も良く、働きやすい会社」
- 「グローバルな事業展開が挙げられる。味の素は日本国内に留まらず、世界各国で事業を展開している」
味の素の中途採用者からの口コミは全体的に非常にポジティブで、特に福利厚生、ワークライフバランス、年収水準、女性の働きやすさにおいて高い評価を得ています。一方で、組織運営やマネジメント面での課題も指摘されており、転職を検討する際はこれらの点も考慮することが重要です。
味の素の転職元・転職先
味の素の転職元・転職先について、実際のデータと傾向を詳しく解説します。
味の素への転職元
同業界・競合他社からの転職
味の素への転職者の多くは、食品・飲料業界の経験者が占めています。特に以下のような企業からの転職が多く見られます。
- 大手食品メーカー:キリン、アサヒビール、サントリー、JT等の同じ転職難易度Sランクの企業6
- 調味料・食品関連企業:キッコーマン、ハウス食品、日清食品、キユーピー等
- 化学・製薬メーカー:アミノ酸事業やヘルスケア事業の専門性を活かせる企業
異業界からの転職
専門性の高いスキルを持つ人材については、異業界からの転職も積極的に受け入れています。
- IT・デジタル関連企業:DX推進やデジタルマーケティング分野
- コンサルティング会社:経営企画や事業戦略分野
- 商社・メーカー:営業、マーケティング、海外事業経験者
味の素からの転職先
同業界への転職
味の素での経験を活かして、同じ食品・飲料業界内での転職が一般的です。
- 競合大手食品メーカー:より専門性を活かせるポジションや管理職として
- 外資系食品メーカー:グローバル経験を活かした転職
- 食品関連ベンチャー:新規事業立ち上げや経営幹部として
異業界への転職
味の素で培ったスキルは他業界でも高く評価されます。
- コンサルティング会社:事業戦略や業界知見を活かして
- 投資ファンド・M&A関連:食品業界の専門知識を活かして
- ヘルスケア・バイオ関連企業:アミノ酸やバイオ技術の知見を活かして
転職市場での味の素経験者の価値
市場価値の向上
味の素での勤務経験は転職市場で非常に高く評価されます。
- ブラン力:「味の素で数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなる」
- 転職活動の幅の拡大:「より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになる」
身につくスキル・経験
味の素で培われる主なスキルには以下があります。
- 提案力:「一番は提案力ですね。前職の営業活動は、商品そのものの魅力を訴求することが中心でしたが、味の素では顧客の課題解決に向けた提案が重要」
- グローバル視点:世界展開している企業での国際的な視野
- アミノ酸技術:独自の技術領域での専門性
中途採用の積極化
採用数の急増
味の素は近年、中途採用を大幅に拡大しています。
- 2021年度:40名弱
- 2024年度:127名
- 中途採用比率:47.1%(2023年度)
部門協働型採用体制
2022年から導入された新しい採用体制により
- 面接参加者:2024年度は373人の社員が面接に参加
- 権限移譲:各部門が主体的に採用活動に関与
- スカウト経由の優遇:選考フロー短縮や通過率向上
転職成功のポイント
有利な経験・スキル
- 食品業界経験:同業界での実務経験は大きなアドバンテージ
- 専門性:即戦力となる高いスキル・経験が前提
- グローバル経験:海外事業展開に活かせる経験
企業理念への共感
- ASV(Ajinomoto Group Shared Value):事業を通じた社会課題解決への理解
- アミノサイエンス:同社の技術領域への興味・関心
味の素は転職市場において「転職元としても転職先としても非常に価値の高い企業」として位置づけられており、同社での経験は長期的なキャリア形成において大きな資産となります。特に食品業界でのキャリアを考える場合、味の素での経験は業界内外を問わず高く評価される傾向にあります。
味の素の採用大学
味の素の採用大学について、最新のデータと詳細な分析をご紹介します。
2024年度採用大学ランキング
味の素の2024年度における採用大学ランキングは以下の通りです。
順位 | 採用大学 | 就職者数 |
---|---|---|
1位 | 早稲田大学 | 16人 |
2位 | 慶應義塾大学 | 13人 |
3位 | 東京科学大学(旧東京工業大学) | 9人 |
4位 | 九州大学 | 8人 |
5位 | 京都大学・東京理科大学 | 7人 |
7位 | 立命館大学 | 6人 |
8位 | 東北大学・東京大学 | 5人 |
10位 | 大阪大学 | 4人 |
採用実績のある大学一覧
TOP国立大学
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 東京科学大学(旧東京工業大学)
早慶上智+有名国立大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 上智大学
- 大阪大学
- 名古屋大学
- 東北大学
- 神戸大学
- 北海道大学
- 九州大学
- 筑波大学
MARCH・関関同立
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
- 横浜国立大学
- 東京外国語大学
- お茶の水女子大学
- 電気通信大学
- 大阪公立大学
- 国際基督教大学(ICU)
- 東京理科大学
- 同志社大学
- 横浜市立大学
- 立命館大学
- 学習院大学
- 関西学院大学
- 関西大学
海外大学
- 北京大学
- ブリティッシュコロンビア大学
- イリノイ大学
- オックスフォード大学
学歴フィルターの有無
学歴フィルターは存在する可能性が高い
採用実績を見ると、味の素には学歴フィルターが存在している可能性が高いと言えます。理由として以下が挙げられます。
- 採用大学のレベルが非常に高く、難関大学を中心に構成されている
- TOP国立大学、早慶上智、MARCH・関関同立レベルが中心
一方で例外も存在
ただし、詳細な調査によると、
- 日本大学や東京家政大学など、MARCH未満の大学群からも一定の採用がある
- 味の素が学歴フィルターを設けている可能性は低いという見方もある
就職難易度
極めて高い就職難易度
味の素の就職難易度は極めて高いと評価されています。
- 東洋経済ONLINEによる就職難易度:61.8(マッキンゼーの68.9に対して)
- 食品・飲料業界での人気ランキング:3位
- 東大・京大部門での人気ランキング:28位
転職難易度ランキング
食品・飲料業界の転職難易度ランキングでは難易度Sに位置づけられており、アサヒビール、キリン、サントリー、JTと同等の最高難易度とされています。
採用人数の推移
新卒採用人数の増加傾向
味の素は近年、新卒採用を拡大しています。
年度 | 合計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
2024年 | 140人 | 88人 | 52人 |
2023年 | 120人 | 71人 | 49人 |
2022年 | 90人 | 51人 | 39人 |
職種別採用人数(2024年度)
- Sales/Business:50名
- R&D:56名
- 生産:32名
- 他職種(財務・経理、法務、知的財産、デジタル・情報システム、新事業開発、サステナビリティ情報開示など):13名
選考対策のポイント
求められる人物像
味の素が求める人物像の特徴
- 研究開発を通じて社会価値と経済価値を共創する意欲
- 専門性を究め、イノベーション創出にチャレンジする思い
- 全体俯瞰から課題を発見し、新たなソリューションを創出する興味
- 国内外問わず幅広いフィールドで活躍したいという思い
選考フロー
基本的な選考フローは以下の通りです。
- エントリーシート
- WEBテスト(玉手箱)
- 一次面接(オンライン)
- 二次面接(オンライン)
- 最終面接(対面)
- 内定
味の素の採用は難関大学中心ではありますが、学歴だけでなく個人の能力や志向性も重視されているため、しっかりとした対策を行えば様々な大学出身者にもチャンスがある企業と言えるでしょう。
DXに関する活用個別無料相談会実施中
DX総研では、DXに関する個別無料相談会を実施しています。
各社様のご要望に合わせ、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。
以下のようなお悩みをお持ちのご担当者様は、この機会にぜひお申込みください。
- 自社がデジタルを活用してどんなことができるか知りたい
- DXをどのように進めれば良いか分からない
- 自社にデジタル活用の経験や知識のある人がおらず困っている