野村證券の年収は1087万!?ボーナス・就職難易度・評判も紹介

本記事では、野村證券の年収について、年齢別・職種別の平均年収、給与体系、ボーナス、福利厚生などとともにわかりやすく紹介していきます。

 

目次

野村證券の概要

野村證券は日本を代表する証券会社として、1925年に創業された長い歴史を持つ金融機関です。現在は野村ホールディングス株式会社の100%子会社として、野村グループの中核的な証券業務を担っています。

 

基本情報

会社名野村證券株式会社
英文社名Nomura Securities Co.,Ltd.
設立日2001年5月7日(会社分割による新設)
代表取締役社長奥田健太郎
資本金100億円
本店所在地東京都中央区日本橋1-13-1
大手町本社東京都千代田区大手町2-2-2アーバンネット大手町ビル

 

事業内容

野村證券の主な事業内容は証券業であり、資本市場を通じて個人投資家や企業に対して幅広いサービスを提供しています。

 

  • 資産運用サービス
  • 資金調達サポート
  • M&Aアドバイザリー業務
  • 株式・債券などの金融商品の販売・トレーディング
  • 投資銀行業務
  • 不動産取引アドバイザリーサービス

 

野村證券の平均年収 〜年齢/役職/職種別〜

野村證券の年収について、複数の情報源から詳細なデータを分析すると、以下のような状況が明らかになります。

 

全社平均年収

野村證券の平均年収については、情報源により若干の差異がありますが、1,087万円から1,409万円の範囲となっています。最新のESGデータによると、2024年3月期における野村證券の平均年収は1,087万円です。一方、親会社である野村ホールディングスの平均年収は1,408万円となっています。

 

新卒初任給

2025年4月入社の新卒初任給は以下の通りです。

 

  • 大卒:245,000円
  • 修士修了:265,000円
  • 博士修了:265,000円

 

多くのコースで24万5,000円の初任給が設定されており、インベスト・バンキングコース、グローバル・マーケッツコース、リサーチコースについては「規定による」とされています。

 

年齢別年収推移

年齢別の平均年収は以下のような推移を示しています。

 

年齢平均年収
20~24歳529万円
25~29歳630万円~666万円
30~34歳754万円~874万円
35~39歳1,097万円~1,125万円
40~44歳990万円~1,313万円
45~49歳1,376万円
50~54歳1,443万円(ピーク)

 

50代前半でピークを迎え、その後は緩やかに下降する傾向があります。

 

役職別年収

営業部門

役職年収年次
アナリスト400~600万円1~3年目
アソシエイト600~900万円4~8年目
シニアアソシエイト900~1,100万円9~12年目
ヴァイスプレジデント(VP)1,100~1,300万円評価による
エグゼクティブディレクター(ED)1,300~1,600万円評価による
マネージングディレクター(MD)1,600万円~評価による

 

ホールセール部門

役職年収年次
アナリスト600~800万円1~3年目
アソシエイト900~1,200万円評価次第
シニアアソシエイト1,200万円~評価次第
ヴァイスプレジデント(VP)1,400万円~評価次第
エグゼクティブディレクター(ED)2,000万円~評価次第
マネージングディレクター(MD)3,000万円~評価次第

 

職種別年収

職種別の平均年収は以下の通りです。

 

  • 営業系:728万円(平均年齢32.4歳)
  • 企画・事務・管理系:890万円(平均年齢39.6歳)
  • 専門職系:1,169万円(平均年齢36.2歳)

 

投資銀行部門やFA(フィナンシャルアドバイザー)などの専門職では、平均年収が1,000万円を上回ります

 

中途採用の状況

野村證券では中途採用の比率が高まっており、2023年度では54.5%が中途採用者となっています。これは2021年度の38.3%から大幅に増加しており、中途採用への門戸が広がっていることを示しています。

 

年収1,000万円・2,000万円への到達

年収1,000万円への到達は、営業職でシニアアソシエイト(8年前後)、ホールセール部門でアソシエイト(3年前後)で可能です。

 

年収2,000万円については、営業職では支店長クラス以上、ホールセール部門ではVPまたはEDクラスで達成可能とされています。

 

手取り額について

具体的な手取り額の詳細データは提供されていませんが、年収1,000万円の場合、税金や社会保険料を差し引いた手取りは概ね700万円~750万円程度になると推定されます。

 

野村證券は日本の証券業界をリードする企業として、非常に高い年収水準を維持しており、特にホールセール部門や専門職では外資系金融機関に匹敵する待遇を提供していることが分かります。

 

野村證券の年収体系・仕組み

野村證券の年収体系は、基本給、賞与(ボーナス)、インセンティブ、福利厚生で構成される複合的な報酬制度となっています。以下、詳細な仕組みを解説します。

 

基本的な報酬構成

野村證券の年収は基本給+残業代+賞与(年1回)で構成されています。特に賞与の比重が大きく、営業職では成績によって大幅に変動するのが特徴です。

 

職位別グレード制度

野村證券では以下のような職位グレードが設定されています。

 

基本グレード構成

  • AN(アナリスト):1~3年目
  • AS(アソシエイト):4~7年目
  • SAS(シニアアソシエイト):8年目以降
  • VP(ヴァイスプレジデント):管理職(課長~ポスト課長クラス)
  • ED(エグゼクティブディレクター):課長~部長クラス
  • MD(マネージングディレクター):部長クラス

 

昇進の仕組み

  • AN→AS:3年目に昇進
  • AS→SAS:7年目頃に昇進
  • SAS→VP:本社であれば順調であれば昇進可能

 

部門別報酬体系の特徴

営業部門(リテール)

営業部門ではインセンティブ制度が重要な要素となっています。

 

  • 賞与で大きく年収が変動する仕組み
  • 営業成績の良い人は「札束が立つ」と表現されるほど高額な賞与を獲得可能
  • 若手でも好成績を残せば1,000万円近いボーナスを獲得することも可能
  • 手数料や入金を含めた5項目で評価される

 

ホールセール部門

より高い報酬水準が設定されており、成果に基づいたインセンティブ体制が充実しています。

 

評価制度と昇給の仕組み

若手期間の昇給

  • 新卒は3年目まで毎年少しずつ昇給
  • 4年目からは能力次第で昇給幅が変動
  • 基本的に年功序列の要素が強い

 

評価システム

  • 年次の5段階評価制度を採用
  • 部門により昇進スピードが異なる
  • 定量的な業績指標と定性的な要素を組み合わせて評価

 

株式報酬制度

野村證券では役員・従業員向けの株式報酬制度も導入されています。

 

株式報酬の種類

  • RSU(Restricted Stock Unit):制限付株式ユニット
  • NSU(Nomura Stock Unit):株価連動現金決済型報酬
  • PSU(Performance Stock Unit):業績連動株式報酬

 

特徴

  • 繰延期間は原則3年
  • 中長期的な企業価値向上のインセンティブとして機能
  • 株主との利益の一致を図る目的

 

福利厚生・手当制度

各種手当

  • 通勤手当
  • 昼食手当
  • 家賃補助
  • その他大企業として充実した各種手当

 

報酬決定の仕組み

役員報酬

  • 固定報酬(ベースサラリー)と業績連動報酬で構成
  • 業績連動報酬は年次賞与と長期インセンティブプランで構成
  • 野村グループの重要指標や業績指標の実績値に基づき算定

 

一般従業員

  • 職位・職責に応じた基本給
  • 成果に応じたインセンティブ報酬
  • 部門特性を反映した評価制度

 

年収実現の特徴

野村證券の年収体系は「賞与で稼ぐ会社」と表現されるように、基本給よりも成果連動の賞与部分が年収に大きく影響します。特に営業職では、個人の営業成績が直接賞与に反映される仕組みとなっており、高い成果を上げれば若手でも高年収を実現できる一方、安定を求める人には厳しい環境ともいえます。

 

この報酬体系により、野村證券は優秀な人材の獲得と定着、そして継続的な業績向上を図っているといえます。

 

野村證券のボーナスの額・比率

野村證券のボーナスについて、支給額と年収に占める比率の詳細を分析すると、以下のような特徴が明らかになります。

 

ボーナスの基本情報

野村證券のボーナスは年1回(5月)の支給となっており、これは他の多くの企業が年2回支給するのとは異なる特徴的な制度です。

 

ボーナス支給額

基本的な支給水準

 

  • 年間5ヶ月分程度の賞与額が基本的な水準
  • 職階と成績に応じて金額が決定される仕組み

 

具体的な支給例

 

若手社員の場合

  • 4年目の社員で200~300万円のボーナスが普通に支給される
  • 営業成績が良い場合、若手でも1,000万円近いボーナスを獲得することも可能

 

高年収層の場合

  • 年収2,000万円の社員の例では、年間賞与が400万円
  • 外資系金融社員も驚愕するほどの超巨額のボーナスを手にする社員も存在

 

年収に占めるボーナスの比率

管理職と非管理職の違い

非管理職

  • 本社の非管理職では、ベース給与の比重が相対的に高い

 

管理職

  • 管理職になるとボーナスの比率が高まる構造
  • より成果連動的な報酬体系となる

 

部門別の特徴

営業部門

  • 営業成績に応じた報酬制度により、ボーナスの変動幅が大きい
  • 成績優秀者は「札束が立つ」と表現されるほど高額なボーナスを獲得

 

ホールセール部門

  • より高い報酬水準で、成果に基づいたインセンティブ体制が充実

 

2024年の特別な状況

2024年は野村證券にとって特別な年となりました。好業績を背景に、外資系金融社員ですらうらやむという超巨額のボーナスが支給されました。

 

ブラックロック・ジャパンの社員が「野村證券の社員の賞与額を知って驚愕した。いずれ自分の年収が追い抜かれるのではないかという危機感を持った」と述べるほどの水準でした。

 

ボーナス決定の仕組み

評価基準

  • 職階:役職レベルに応じた基本額
  • 成績:個人の業績評価
  • 部門業績:所属部門の業績
  • 会社業績:野村グループ全体の業績

 

営業職の特殊性

営業職では以下の5項目で評価されます。

  • 手数料収入
  • 入金額
  • その他営業関連指標

 

年収構成における位置づけ

野村證券は「賞与で稼ぐ会社」と表現されるように、年収に占めるボーナスの比重が非常に高いのが特徴です。特に

 

  • 基本給よりも成果連動の賞与部分が年収に大きく影響
  • 同期入社でも配属部署や成績により年収が大きく左右される
  • 実力主義的な報酬制度により、若手でも高年収を実現可能

 

まとめ

野村證券のボーナスは、年1回の支給ながら年間5ヶ月分程度を基本とし、成績次第では数百万円から1,000万円を超える高額な支給も可能な制度となっています。特に2024年は業界でも話題となるほどの高額ボーナスが支給され、年収に占める比率も非常に高くなっています。この制度により、野村證券は優秀な人材の獲得と定着を図っているといえます。

 

野村證券と同業他社を比較した際の年収水準・年収偏差値

野村證券の年収水準を同業他社と比較すると、証券業界において明確にトップクラスの地位を占めていることが分かります。

 

同業他社との年収比較

5大証券会社の平均年収ランキング

営業部門(リテール)では以下の順位となっています。

 

順位企業名推定平均年収
1位野村證券864万円
2位SMBC日興証券793万円
3位みずほ証券786万円
4位三菱UFJモルガン・スタンレー証券681万円
5位大和証券655万円

 

投資銀行部門(IBD)では順位が変動し、以下のようになります。

 

順位企業名推定平均年収
1位三菱UFJモルガン・スタンレー証券1,373万円
2位SMBC日興証券1,315万円
3位野村證券1,258万円
4位みずほ証券1,220万円
5位大和証券964万円

 

より詳細な比較データ

別の調査では、以下のような年収データも報告されています。

 

企業名平均年収発表時期
野村證券1,077万円2023年3月
大和証券グループ1,071万円2021年3月
SBI証券904万円2021年3月
松井証券918万円2021年3月

 

野村證券の年収偏差値

野村證券の年収偏差値について、具体的な数値は検索結果に明記されていませんが、以下の要素から高い偏差値を持つことが推測されます。

 

業界内での位置づけ

  • 証券業界の平均年収600~700万円に対し、野村證券は1,077万円と大幅に上回る
  • 全産業平均年収458万円の約2.4倍の水準

 

全企業ランキングでの位置

野村ホールディングスとして「年収が高い会社ランキング2023」では18位にランクインしています。

 

順位企業名平均年収
16位ジャストシステム1,438万円
17位ストライク1,438万円
18位野村HD1,437万円
19位東京海上HD1,430万円
20位東京エレクトロン1,399万円

 

外資系金融機関との比較

外資系投資銀行との比較では以下のような状況です。

 

企業分類平均年収目安
野村證券約1,100万円
ゴールドマン・サックス約2,500万円以上(推定)

 

野村證券は「外資系投資銀行に迫る高待遇」と評価されており、日系証券会社としては最高水準の年収を実現しています。

 

競争優位性の要因

野村證券が同業他社と比較して高い年収水準を維持できる理由として:

  1. 業界トップの収益力:投資銀行業務やトレーディングによる高い収益性
  2. 成果主義制度:インセンティブ制度の充実
  3. グローバル展開:高付加価値ビジネスの展開
  4. 市場シェア:国内証券業界での圧倒的な地位

 

まとめ

野村證券は同業他社との比較において、営業部門では明確な1位、投資銀行部門でも3位という高い年収水準を維持しています。全産業比較でも上位18位にランクインし、証券業界のみならず日本企業全体でもトップクラスの年収偏差値を持つ企業といえます。

 

特に「同業他社と比較しても野村證券の年収水準は高い」と明確に評価されており、証券業界への転職を検討する際の最有力候補として位置づけられています。

 

野村證券の年収に対する社員の口コミ

野村證券の年収に対する社員の口コミを分析すると、高い年収水準への満足度と実力主義的な評価制度に対する評価が明確に表れています。

 

年収・評価に対する総合的な満足度

野村證券の社員による年収・評価の満足度は4.9点と非常に高い評価を獲得しています。これは他の評価項目と比較しても最高水準の評価となっています。

 

給与制度に対する具体的な口コミ

新卒初期の給与体系

新卒社員の口コミ

  • 「給与は最初の3年はほぼ横並び。賞与でもほとんど差がつかない。4年目以降」から実力主義的な要素が強くなる
  • 初任給については「最も一般的な総合職オープンコースの社員は初任給は高くない」という声もある

 

実力主義制度への評価

20代男性営業職の口コミ
「同世代の年収と比べても日系金融機関の中では多くの年収を頂いています。また、営業職は入社4年目を境に同期一律で昇給する報酬制度から実力主義的な報酬制度となります。自分の出した数字次第で年収額面が左右されるので、評価の公平性が高く、働きがいにつながっていると感じています」

 

評価制度の透明性

評価制度に対する満足度

  • 「営業部門でなければ実力主義の比重は低めですが、上司・同僚・後輩からの360度評価を採用しているので、納得度は高い」
  • 年収・給与の納得度は83%と高い水準

 

福利厚生・労働環境への評価

残業代・労働時間管理

労働時間に対する評価

  • 「非管理職の場合は、みなし残業制度ではなく勤務時間を超過した分が残業代として支払われる」
  • 「残業した場合には申請をした分が毎月しっかり支払われる」
  • 勤務時間の納得度は82%

 

福利厚生制度

福利厚生への満足度

  • 福利厚生の評価は5.0点と最高評価
  • 「給料は同年代と比べても高い。通勤手当や昼食手当、家賃補助もありお金には」困らないという声

 

年収水準に対する比較評価

同業他社との比較

競合他社比較での評価

  • 「同業他社(例えば、大和証券、SMBC日興証券など)と比較しても、野村證券の年収水準は高い」
  • 「賞与額については、競合他社と比較しても高額でポジティブな意見が多く」見られる

 

業界内での位置づけ

業界内評価

  • 「日系金融機関の中では多くの年収を頂いています」という評価が複数見られる
  • 年収が高い会社ランキングで18位にランクインしていることへの言及もある

 

年収制度の課題・改善点

部門間格差

部門による違い

  • 「報酬体系自体は比較的魅力的、特に成果に基づいたインセンティブ体制が充実」している一方で、部門により待遇に差があることも指摘されている

 

キャリア初期の待遇

若手期間の評価

  • 「特に若手の間は、毎年ある程度昇給していく。世間一般から考えれば、かなり」良い水準という評価がある一方で、初任給の水準については改善の余地があるという声もある

 

まとめ

野村證券の年収に対する社員の口コミは、年収・評価満足度4.9点、年収・給与納得度83%という高い評価に表れているように、全体的に非常にポジティブです。

 

特に実力主義的な評価制度の公平性、同業他社と比較した高い年収水準、充実した福利厚生制度に対する満足度が高く、「働きがいにつながっている」という声が多く見られます。

 

一方で、初任給水準や部門間格差については改善の余地があるという指摘もありますが、総合的には非常に高い満足度を維持している企業といえます。

 

野村證券の平均勤続年数・離職率

野村證券の平均勤続年数と離職率について、最新のデータと推移を詳しく分析します。

 

平均勤続年数の現状と推移

最新データ(2023年度)

野村證券の平均勤続年数は16年となっています。これは野村證券のESGデータに基づく公式数値です。

 

過去10年間の推移

平均勤続年数は明確な増加傾向を示しています。

 

年度平均勤続年数
2023年度16年
2022年度16.1年
2021年度15.9年
2020年度15.4年
2019年度14.8年
2018年度14.7年

 

2018年度の14.7年から2023年度には16年まで伸びており、社員が長く働きやすい環境が整いつつあることが分かります。

 

男女別の平均勤続年数

  • 男性:14.8年
  • 女性:14.9年

 

男女間でほぼ同等の勤続年数となっており、性別による差は見られません。

 

離職率の実態

公式離職率データ

野村證券の離職率は9.1%(2023年度)と公表されています。ただし、別の資料では6.2%という数値も報告されており、集計方法や対象範囲により数値に差が生じています。

 

新卒3年以内離職率

新卒3年以内の離職率は約40%という口コミ情報があります。これは「三年離職率はたしか4割程度」という元社員の証言に基づくものです。

 

部門・職種別の離職状況

営業部門の特徴

  • 「合わない人には合わないようで、辞めて行く人は早い段階で辞めていく」
  • 「できない人とできる人に差が激しく、できない人は早期に退職する傾向」

 

離職率が高い理由

業務の厳しさ

証券営業の特殊性

  • 激務や目標達成に対するプレッシャーが大きい
  • 「この会社で20〜30年働き続けるのは不可能だと感じた」という退職理由

 

実力主義の影響

  • 成果主義により、成績が上がらない社員は居づらくなる環境
  • 「実力主義。転勤が多い。離職率が高い」という特徴

 

働き方改革の効果

労働環境の改善

近年の改善傾向

  • 平均残業時間は14.6時間(2023年度)と比較的短い水準
  • 「数年前までは、朝も夜も残業でプライベートは全て諦めないといけない会社でしたが、今は残業もほぼない」

 

有給休暇取得の促進

  • 有給休暇取得率は71.3%
  • 年間2回の5日間連続休暇が必須取得となっている

 

業界比較での位置づけ

証券業界内での比較

大和証券グループとの比較

  • 野村證券:平均勤続年数16年、離職率9.1%
  • 大和証券:平均勤続年数14.7年

 

野村證券の方が若干長い勤続年数を示しています。

 

一般企業との比較

16年という平均勤続年数は、他の業界と比較しても比較的長い部類に入り、野村證券が長期的なキャリア形成を支援する企業であると評価されています。

 

定着率向上の要因

待遇面の充実

  • 高い年収水準(平均1,087万円)
  • 充実した福利厚生制度

 

働き方改革の成果

  • 残業時間の削減
  • リモートワークの導入
  • 有給休暇取得の促進

 

まとめ

野村證券の平均勤続年数は16年と長期安定的で、2018年から2023年にかけて1.3年延びるなど改善傾向にあります。一方で離職率は9.1%と一定の水準にありますが、これは主に新卒初期の離職(3年以内約40%)が影響しています。

近年の働き方改革により労働環境は大幅に改善されており、「社員が長く働きやすい環境が整いつつある」状況です。ただし、証券営業という職種の特性上、成果主義的な環境に適応できない社員の早期離職は避けられない側面もあり、これが全体の離職率に影響を与えています。

 

野村證券の就職/転職難易度

野村證券の就職・転職難易度と選考基準について、最新の情報を詳しく解説します。

 

就職・転職難易度

新卒就職難易度

野村證券の新卒就職難易度は非常に高いレベルにあります:

就職難易度ランキング

  • 東洋経済ONLINEの「入社が難しい有名企業ランキング200社」で76位、入社難易度は60.4
  • 就活会議による選考難易度は4.0/5.0点で「選考難易度は高い」と評価
  • 金融業界の企業平均より0.3点高い難易度

 

採用倍率

  • 採用倍率は10.0倍(就活会議調べ)
  • 総合職オープンコースが約30倍
  • 総合職エリアコースが約20倍
  • 地域社員(エリア)が約10倍

 

中途採用難易度

中途採用の難易度は「難易度A」と評価されており、転職市場で人気が高いため一般的な選考倍率(約30倍)よりも高くなる可能性があります。

 

採用人数と実績

新卒採用人数

過去3年間の採用実績

 

年度男性女性全体
2021年152人104人256人
2022年190人110人300人
2023年167人111人278人

 

中途採用比率

中途採用比率は48.0%と高い水準を維持しており、中途採用にも積極的な姿勢を示しています。

 

選考基準・採用大学

学歴フィルターの有無

野村證券では明確な学歴フィルターは存在しないとされていますが、実際の採用実績を見ると一定の傾向があります。

 

採用大学の特徴

  • 旧帝大、早慶上智、MARCH等の有名大学出身者が多い
  • ただし、地方国公立大学や中堅私立大学からの採用実績もある
  • 重要なのは学歴よりも個人の能力と志望動機の明確さ

 

選考フロー

新卒採用の選考フロー

基本的な選考ステップ

  1. エントリーシート提出
    • 1次締切:3月13日(水)午前11時
    • 2次締切:4月15日(月)午前11時
  2. WEBテスト
    • 難易度はそれほど高くない
    • 基本的な能力検査
  3. 1次面接(3月中旬)
    • 部門面接
    • 志望動機、学生時代の経験等
  4. 2次面接(3月下旬)
    • 人事面接
    • より深い志望理由、将来のキャリアビジョン
  5. 内定

 

中途採用の選考フロー

転職者向け選考ステップ

  1. 書類選考
    • 職務履歴書・レジュメ提出
  2. 部門面接(複数回)
    • 専門知識・経験の確認
    • 業務適性の評価
  3. 人事面接(複数回)・適性検査
    • 企業文化への適合性
    • 長期的なキャリア志向
  4. 内定・採用条件提示

 

募集コース

新卒採用コース

2025年度募集コース

  • ウェルス・マネジメントコース
  • ウェルス・マネジメントコース(エリア限定)
  • インベストメント・バンキングコース
  • グローバル・マーケッツコース
  • リサーチコース
  • IT・デジタル&オペレーションコース
  • リスク・マネジメントコース
  • コーポレートコース

 

※すべて総合職としての採用

 

中途採用職種

主な募集職種

  • 営業職:リテール営業、法人営業
  • 投資銀行部門:M&Aアドバイザリー、資金調達支援
  • マーケット部門:トレーディング、セールス
  • 事務職:オペレーター等(契約社員が多い)

 

面接で重視される要素

選考で評価されるポイント

重要な評価基準

  • しっかり考え抜く姿勢
  • 結果とプロセス両方の評価
  • チームワーク能力
  • 自主的な行動力
  • 挑戦的な姿勢

 

よくある面接質問

新卒・中途共通の質問例

  • 「なぜ野村證券を志望するのか」
  • 「証券業界の将来性をどう考えるか」
  • 「ネット証券の台頭についてどう思うか」
  • 「どのような価値を提供できるか」
  • 「キャリアビジョンは何か」

 

選考突破のポイント

成功のための対策

効果的な準備方法

  1. 業界研究の徹底
    • 証券業界の動向理解
    • 野村證券の強み・特徴の把握
  2. 志望動機の明確化
    • なぜ野村證券なのかの具体的理由
    • 将来のキャリアビジョンとの整合性
  3. 実績・経験のアピール
    • 具体的な成果の数値化
    • チームワークや リーダーシップ経験
  4. 転職エージェントの活用(中途採用)
    • 非公開求人へのアクセス
    • 選考対策の専門サポート

 

まとめ

野村證券の就職・転職難易度は非常に高く、新卒で採用倍率10-30倍、中途採用でも「難易度A」と評価されています。しかし、明確な学歴フィルターはなく、個人の能力と志望動機の明確さが重視されます。

 

成功のカギは徹底した業界研究、明確な志望動機、そして具体的な実績のアピールです。特に中途採用では転職エージェントの活用により、選考通過率を大幅に向上させることができます。

 

野村證券は高い年収水準(平均1,087万円)と充実した福利厚生を提供する魅力的な企業であり、しっかりとした準備により内定獲得は十分可能です。

 

野村證券の労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミ

野村證券の労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミを詳しく分析します。

 

労働時間・残業時間に対する社員の評価

残業時間の実態と改善状況

公式データと社員の実感

  • 平均残業時間は14.6時間(2023年度ESGデータ)で、一般労働者の平均13.8時間よりやや多い程度
  • 別の調査では32時間という数値もあり、部署により差がある状況

 

働き方改革の効果に対する口コミ

  • 「数年前までは、朝も夜も残業でプライベートは全て諦めないといけない会社でしたが、今は残業もほぼない為プライベートの時間をしっかりと確保できるようになった」(営業/女性/新卒入社/2024年度)
  • 「残業時間は非常に短く、労働時間も制約されることはありません」(30代後半男性/個人営業)

 

部署・職種による違い

部署別の労働環境

  • 「特定の部署でなければ残業が少なく休暇も取得しやすいので働きやすい」
  • 投資銀行部門などフロントオフィスは「M&Aや市場動向次第で深夜残業や休日出勤がある場合も」
  • リテール部門やミドル・バックオフィスは「比較的ワークライフバランスを保ちやすい傾向」

 

残業代・労働時間管理への評価

残業代支給の透明性

残業代に対する満足度の高い口コミ

  • 非管理職の場合は、みなし残業制度ではなく勤務時間を超過した分が残業代として支払われる
  • 「残業した場合には申請をした分が毎月しっかり支払われる」
  • 勤務時間の納得度は82%と高水準

 

勤務時間管理

基本勤務時間

  • 勤務時間:8時40分~17時10分
  • 「全社的に早帰りが推奨されており、朝早く出社して残業はほとんどせずに帰る、という働き方の人が多い」

 

休暇制度・ワークライフバランス

有給休暇取得の改善

有給休暇に対する口コミ

  • 有給休暇取得率は71.3%
  • 「有給についても、理由を言わないといけない風土はまだありますが、必要な時は取れる雰囲気になっています」
  • 「年間2回の5日間連続休暇については必ず取得しないといけない為、少なくとも年10日は好きなタイミングで休暇を取得することが出来ます」

 

休日出勤・振替休暇

休日の働き方

  • 「土日については、希望すれば出社することも出来ますが仮に出社した場合は平日に振替休暇を取ることが出来ます」
  • 「カレンダー通りの休みのため、休日出勤も今までありませんでした」(30代後半男性)

 

ワークライフバランス評価

社員による総合評価

  • ワークライフバランスの評価は4.6点と高評価
  • 「激務のイメージがあるかもしれませんが有給や長期休暇をとるのは難しくなく、ワークライフバランスがとりやすい」

 

福利厚生制度への満足度

福利厚生の総合評価

非常に高い満足度

  • 福利厚生の評価は5.0点(満点)
  • 「大企業らしく福利厚生は非常に充実しています。住宅補助や食事の補助などもあり、待遇についても満足度はかなり高い」

 

具体的な福利厚生制度

充実した制度内容

  • 住宅関連:住宅補助、独身寮・社宅
  • 休暇制度:完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇、年次有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇
  • 経済的支援:財形貯蓄制度、社員持株制度、通勤手当、昼食手当
  • 保険制度:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険

 

住宅補助への評価

住宅支援の充実

  • 「給料は同年代と比べても高い。通勤手当や昼食手当、家賃補助もありお金には困らない」
  • 住宅補助制度により生活コストの負担軽減が図られている

 

働き方改革の成果

労働環境改善への取り組み

改革の具体的効果

  • 「近年、野村證券では働き方改革が進められており、残業時間の削減、リモートワークの導入、有給休暇の取得促進など、労働環境は改善傾向にあります」
  • 「日本政府が働き方改革を言い出してから一気にワークライフバランスの改革」が進んだ

 

企業認定・評価

外部からの評価

  • 厚生労働省から「子育てサポート企業」として「くるみん認定」を取得
  • 「えるぼし認定」も取得(女性の活躍推進に関する状況が優良な企業への認定)
  • これらの認定により「野村證券が働きやすい環境づくりに力を入れていることがうかがえる」

 

労働条件に対する課題・改善点

転勤制度

全国転勤への懸念

  • 「全国転勤の職種の場合、どうしても転勤のタイミングを選ばないというデメリットはあります」(30代後半男性)

 

業界特性による制約

証券業界の特殊性

  • 「業界の特性上、繁忙期の残業は避けられない側面も」
  • 「証券業界全体として、長時間労働が課題となっています。しかし、近年は働き方改革の取り組みが進められており、状況は改善しつつあります」

 

総合的な労働環境評価

社員満足度の高さ

高い総合評価

  • 総合評価4.5点
  • 「野村證券はホワイト企業である」との評価
  • 平均勤続年数16年で「社員が長く働きやすい環境が整いつつある」

 

改善傾向への評価

ポジティブな変化

  • 「体育会系の雰囲気が少しずつ変わりつつある」
  • 「以前よりも有給休暇がとりやすい環境が整ってきている」
  • OpenWorkなどの口コミでは「部署による」「改善傾向にある」といった意見が多数

 

まとめ

野村證券の労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミは、働き方改革の成果により大幅に改善されたという評価が圧倒的に多くなっています。特に「数年前までは激務だったが、今は残業もほぼない」「プライベート時間をしっかり確保できる」という劇的な変化を実感する声が目立ちます。

 

福利厚生については満点の5.0点評価を獲得しており、住宅補助や各種手当の充実に対する満足度が非常に高い状況です。ワークライフバランスも4.6点と高評価で、「ホワイト企業」との評価を得ています。

 

ただし、部署による違いや転勤制度、業界特性による繁忙期の残業など、一部課題も指摘されていますが、全体的には「働きやすい環境が整いつつある」「改善傾向にある」という非常にポジティブな評価が大勢を占めています。

 

野村證券の社員の出身大学

野村證券の社員の出身大学について、最新の採用実績データと詳細な分析を提供します。

 

採用大学ランキング(最新データ)

2023年度採用大学ランキング

最新の大学通信オンラインのデータによる野村證券の採用大学ランキング

 

順位大学名就職者数
1位慶應義塾大学49人
2位早稲田大学27人
3位関西学院大学16人
4位東京大学15人
5位明治大学14人
6位京都大学12人
7位同志社大学10人
8位立教大学7人
8位立命館大学7人
10位筑波大学6人
10位青山学院大学6人

 

2022年度採用大学ランキング

別の調査による2022年度データ

 

順位大学名採用人数
1位慶應義塾大学42名
2位東京大学23名
3位早稲田大学21名
4位明治大学16名
5位同志社大学15名
6位一橋大学13名
7位関西学院大学11名
8位上智大学9名
8位立命館大学9名
10位中央大学7名
10位関西大学7名

 

過去データとの比較

2020年のダイヤモンド・オンラインによる調査

 

順位大学名人数
1位慶應義塾大学36名
2位早稲田大学16名
3位東京大学15名
4位法政大学12名
4位同志社大学12名
6位明治大学11名
7位中央大学10名
7位立命館大学10名

 

採用実績のある大学一覧

国立大学

旧帝大・難関国立

  • 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学
  • 北海道大学、東北大学、大阪大学、神戸大学、九州大学
  • 筑波大学、名古屋大学

 

その他国立大学

  • 大阪市立大学、東北学院大学

 

私立大学

早慶上智

  • 慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学

 

MARCH

  • 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学

 

関関同立

  • 関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学

 

その他私立大学

  • 東京理科大学、学習院大学、津田塾大学
  • 専修大学、東洋大学、日本大学、龍谷大学

 

採用の特徴と傾向

慶應義塾大学の圧倒的優位性

継続的なトップ採用

  • 2020年:36名、2022年:42名、2023年:49名と年々増加傾向
  • 他大学を大きく引き離す採用数で、野村證券との強いパイプラインが存在

 

早慶東大の安定した採用

上位3校の安定性

  • 慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学が常に上位3位以内をキープ
  • 合計で全採用者の約3分の1を占める高い比率

 

地方・中堅大学からの採用

多様性のある採用

  • 日本大学(偏差値50程度)からも継続的に採用実績
  • 「野村證券には学歴フィルターがない」ことを示す証拠

 

学歴フィルターの有無

明確な学歴フィルターは存在しない

採用実績からの判断

  • 中堅大学からの採用実績もあるため、明確な学歴フィルターはない
  • ただし、高偏差値大学からの採用が圧倒的に多いのも事実

 

実力重視の採用方針

評価基準

  • 学歴よりも個人の能力と志望動機の明確さを重視
  • 「主体性と向上心」をアピールすることが重要

 

文理別・職種別採用データ

文理別採用実績

2021年度の採用データ

 

区分採用人数
大卒(文系)244名
大卒(理系)15名
院卒(文系)12名
院卒(理系)20名

 

文系出身者が圧倒的多数を占めている

 

職種別採用実績

2021年度のコース別採用

 

コース採用人数
総合型オープンコース160名
総合型エリアコース89名
総合型B/GM/リサーチコース44名
FA0名

 

高学歴大学からの人気度

東大・慶應の就職先ランキング

高い人気度

  • 東京大学:就職先企業ランキング2022で13位(23名)
  • 慶應義塾大学:同ランキングで15位(42名)

 

これらのデータは、高学歴の学生からの人気が非常に高いことを示しています。

 

採用人数の推移

過去3年間の新卒採用実績

安定した大量採用

 

年度男性女性合計
2023年度167人111人278人
2022年度190人110人300人
2021年度152人104人256人

 

男女比は約6:4で男性がやや多い傾向にあります。

 

まとめ

野村證券の社員の出身大学は、慶應義塾大学が圧倒的に多く、続いて早稲田大学、東京大学となっています。上位校は旧帝大、早慶上智、MARCHなどの難関大学が占めていますが、明確な学歴フィルターは存在せず、中堅大学からの採用実績もあります

 

重要なのは学歴よりも個人の能力、志望動機の明確さ、主体性と向上心であり、しっかりとした準備により様々な大学出身者にチャンスがある企業といえます。ただし、就職難易度は非常に高く、十分な対策が必要です。

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