ChatGPTの文章作成への活用方法|プロンプト例15選やコツも紹介
2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進んでいるChatGPT。
本記事では、ChatGPTの文章作成への活用方法を、プロンプトのテンプレート例文集やコツとともにわかりやすくご紹介していきます。
またAI総研では、AI活用を検討する上で押さえておきたい、AI・ChatGPTの最新活用事例50選の狙いや取り組みをまとめたレポートを無料で配布しています。ご興味のある方は、以下リンクからダウンロードしてご活用ください。
⇒AI・ChatGPT活用事例50選の資料ダウンロードはこちら(無料)
目次
ChatGPTの文章作成への活用方法3選
ChatGPTを文章作成に活用する方法として以下の3つが挙げられます。
- ①リサーチ・翻訳・要約・分析
- ②企画立案・フィードバック
- ③メール・企画書等の文書作成
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※200事例の分析に基づく、企業のAI/ChatGPT活用方法の9つの定石と最新事例をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPTの活用アイデア集の資料ダウンロードはこちら(無料)
①リサーチ・翻訳・要約・分析
ChatGPTを活用することで、webサイトでのリサーチやリサーチ結果の翻訳・要約、分析の大部分を自動化し、大幅に効率化することが可能です。
ChatGPTなどの生成AIサービスは、近年脅威的なスピードで進化を遂げており、最新のwebサイトからの情報の取得や、従来Excelで行っていたような定量分析も、チャット形式の操作で行うことができます。
そのため、リサーチ・分析業務におけるChatGPT活用は、活用すると効率的というフェーズから、活用しないと非効率というフェーズに移行し始めています。
②企画立案・フィードバック
ChatGPTを活用することで、多様なバリエーションの企画案の幅出しの自動化や、壁打ち相手として自分の企画に対するフィードバックを受けることが可能です。
ChatGPTの強みは、思考体力が無限にあることであり、人間では不可能な、15分で300通りの企画案を立案するといった活用が可能で、特に幅出しのプロセスで強みを発揮します。
今後多くの業界での企画立案業務が、幅出しはAI、評価・ブラッシュアップは人間という役割分担にシフトしていくと考えられます。
③メール・企画書等の文書作成
メール・企画書などの文章作成は、ChatGPTが最も得意とするユースケースの1つです。
活用の際は、背景や目的、出力項目などをしっかりと指示することで、スピードはもちろん、人間以上のクオリティの文章を作成することが可能になります。
また、社内稟議用の文章など定型的な文書作成であれば、一度設定してしまえば、作成をほぼ完全に自動化することができます。
【コピペ可】ChatGPTによる文章作成のためのプロンプト例文集15選
ChatGPTによる文章作成のためのプロンプトのテンプレートとして、利用目的別に以下をご紹介します。
<日々の業務効率化>
- ①メールの返信
- ②文章/ブログの執筆
- ③文章の要約
- ④特定のWebサイトの内容の要約
- ⑤添付したファイルの内容の要約
- ⑥文章の校正
- ⑦議事録の作成
<企画立案>
- ⑧企画案のブレスト・幅出し
- ⑨企画書の作成
- ⑩キャッチコピー・セールスコピーの作成
- ⑪リスクや問題点の洗い出し
<資料作成>
- ⑫骨子・構成の作成
- ⑬各構成の叩き台のブラッシュアップ
<その他>
- ⑭文章の翻訳
- ⑮契約書のドラフトの作成
それぞれの目的に応じたプロンプトのテンプレートを紹介していきます。
※ChatGPTなどのAIツールを活用する際に、コピペで使える定番のプロンプト21選や、上手に書くコツをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒ChatGPT/AIツールの定番プロンプト21選の資料ダウンロードはこちら(無料)
<日々の業務効率化>
①メールの返信
顧客からクレームのメールが来てどのように返信したらよいのかわからない場合など、メール返信に困ったときには、ChatGPTに返信メールの文章作成を依頼することがおすすめです。
【プロンプト例】
以下の「顧客からのメール」について、顧客に不快な思いをさせないような返信内容を書いてください。
###:顧客からのメール”””
平素よりお世話になっております。
さて、大変申し上げにくいのですが、弊社を担当くださっているXXさんについてご相談があり、メールいたしました。
実は、XXさんの不手際により、弊社の業務に支障が出ております。先日、商品「○○」の注文の個数変更をお願いしたのですが、ご対応いただけませんでした。
本人に再度連絡したのですが回答はなく、仕方なく別の担当の方にご対応いただきました。
以前も同様のことがあったのですが、謝罪の言葉もいただけません。
貴社とのお取引は今後も継続したく考えておりますので、再発防止の徹底をお願いいたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
“””
【実際の回答例】
※上記回答をそのままコピペして返信しても違和感ないほど、自然な文章が出力されています。
②文章/ブログの執筆
ChatGPTに記事やブログなどの文章作成をすることができます。文量や文体、含める内容、ターゲットとなる読者などを具体的に設定することで、自分の目的に合致した文章生成をすることができ、一から自分で文章作成をするよりはるかに効率的になります。
【プロンプト例】
あなたは大手Webメディアのライターです。
以下の条件に基づき、XXについて解説するメディア記事の文章を作成してください。
###条件:”””
・400文字程度
・「です」「ます」調
・2~3行ごとに改行をする
・メリットとデメリットを併記
・XXX
“””
【実際の回答例】
※上記は、生成AIを解説するメディア記事の文章を作成させた結果です。正確で自然な日本語で書かれており、このままコピペしても問題ないくらい質の高い回答となっています。
③文章の要約
文章の要約は自力で行うとかなりの時間がかかります。ChatGPTを使えば主要なポイントを押さえたわかりやすい要約を一瞬で作成することができ、業務時間を大幅に短縮することができます。
【プロンプト例】
あなたは有名な雑誌のライターです。
以下の文章を、以下の条件に基づき、要約してください。
###文章:”””
XXX
“””
###条件:”””
・200文字程度
・「です」「ます」調
“””
【実際の回答例】
※上記は、人工知能に関するWikipediaの文章の一部を200字程度で要約させた結果です。主要なポイントをおさえつつ、わかりやすくまとまった内容の要約を瞬時に作成することができます。
④特定のWebサイト・PDF資料の内容の要約
※WebPilotというプラグインを使用して活用ください。
【プロンプト例】
あなたは戦略コンサルタントです。以下の資料の内容を要約してください。
(WebサイトやPDF資料のURL)
【実際の回答例】
※上記は総務省のAIガイドラインのPDF資料を要約してもらった結果となっています。資料を一から読むよりも、はるかに効率的に全体像や要点を理解することができます。
⑤添付したファイルの内容の要約
※WebPilotというプラグインを使用して活用ください。
WordやPowerPointなどのファイルを添付することで、ファイルの内容を要約することができます。
【プロンプト例】
あなたは○○についてのリサーチ結果をまとめた資料の作成を任されています。添付の資料の内容を要約してください。
※ChatGPT上での資料の添付は、以下の画像のクリップのようなマークをクリックすることで行うことができます。
⑥文章の校正
【プロンプト例】
以下の文章から、誤字・脱字を見つけて、修正すべき箇所をすべて挙げてください。その上で、修正した後の文章案を作成してください。
###校正してほしい文章:”””
XXX
“””
【実際の質問と回答例】
※上記は、食事に誘ってもらったことへのお礼の文章を校正してもらった結果です。文法や漢字の誤りも正確に指摘し、正しい文章に修正されています。
⑦議事録の作成
ChatGPTに会議の内容メモを読み込ませれば、これをベースに議事録を作成することができます。長時間の会議の場合、メモの量も膨大になるので、自力で議事録にまとめるのにかなり時間がかかります。
ChatGPTにより議事録作成を自動化すれば、人間よりも早く正確に議事録を作成でき、業務効率化に繋がります。
【プロンプト例】
あなたは、会議の議事録の作成担当です。以下の「発言メモ」をもとに、会議の議事録を作成してください。
###発言メモ:”””
・XX:XXXXXXXXXXXXXXXX
・XX:XXXXXXXXXXXXXXXX
・XX:XXXXXXXXXXXXXXXX
“””
###条件:”””
・期日、決定事項の要旨、ToDoを冒頭に記載する
・箇条書き
“””
【実際の回答例】
※上記は、社員が生き生きと働けるようにオフィス環境を改善する策を話し合う会議の議事録を作成してもらった結果です。冒頭に期日や決定事項・ToDoが記載され、会議の内容もわかりやすくまとめられています。
<企画立案>
⑧企画案のブレスト・幅出し
ChatGPTは、膨大な学習データと無尽蔵の思考体力から、企画案のようなアイデアのブレスト・幅出しを得意としています。
【プロンプト例】
あなたは新規事業立案に強みを持つ戦略コンサルタントです。
XX業界でXXXを活用した新規事業のアイデアを10個企画してください。
###背景・目的:”””
・私は新規事業立案プロジェクトの責任者
・明日に自社がとり得る新規事業案をMECEにリストアップする必要がある
“””
###各アイデアに関する出力項目:”””
・アイデアの概要
・インパクト:どの程度売上・利益増加に貢献しそうかを10段階で評価しその理由も記載
・フィージビリティ:どの程度実現できる可能性が高いかを10段階で評価しその理由も記載
・必要なアセット:新規事業の成功に向けどのような事業基盤、強みを有している企業とマッチするか
“””
【実際の回答例】
※上記は小売業界での生成AIを活用した新規事業のアイデアを企画してもらった結果の一部です。上手にプロンプトを設定することで、かなり精度の高いアイデア出しに加え、評価や自社とのマッチ度合いなども瞬時に検討してくれます。
※これさえ読めば、ChatGPTの機能・できること・活用方法まで全てわかる、最新情報をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒【5分でわかる】ChatGPT活用ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
⑨企画書の作成
ChatGPTを活用することで新しい施策やプロジェクトなどの企画書を作成することができます。
プロンプトを上手に設定することで、具体的でクオリティの高い企画書を瞬時に作成することができます。
【プロンプト例】
あなたはXX業界の大手企業に勤める新サービスの企画担当です。
XXを活用した新しいサービスの企画書を作成してください。
###制約条件:”””
・XXを対象とした、XXを実現するサービス
・ユーザーが繰り返し利用したくなるようなUI/UX設計が施されている
“””
###企画書に含める項目:”””
・企画の概要
・必要となるコストと人材
・他社と差別化できるポイント
“””
【実際の回答例】
※上記は、一般消費者を対象とし、AIを活用して家事をより便利にする新サービスの企画書を作成してもらった結果の一部です。上手にプロンプトを設定することで、かなり精度の高い企画の概要に加え、必要となるコストや人材、差別化ポイントなども具体的に検討してくれます。
⑩キャッチコピー・セールスコピーの作成
ChatGPTに、自社の商品やサービスを宣伝する魅力的なキャッチコピーやセールスコピーの案を作成してもらうことができます。
自分では思いつかない表現や売り文句を考えてくれるため、より良いコピーの作成が可能となります。
【プロンプト例】
あなたはプロのマーケターです。以下の条件に基づき、XXという商品・サービスのキャッチコピーを5個作成してください。
###条件:”””
・15文字以内
・XXのXXという特徴を強調
・消費者が思わずほしくなるような魅力的な内容
”””
【実際の回答例】
※上記は、消費者をひきつける化粧水製品のキャッチコピーを作成してもらった結果です。いずれも実際の広告にありそうな魅力的でキャッチーなコピーとなっています。
⑪リスクや問題点の洗い出し
新しいプロジェクトや施策の企画を作成するにあたっては、想定されるリスクや問題点を把握しておくことが重要です。これらの洗い出しにもChatGPTを活用することができます。
【プロンプト例】
あなたは、XXという新規プロジェクトの企画立案を依頼された戦略コンサルタントです。
プロジェクトを実現する上で想定されるリスクを10個挙げてください。
【実際の回答例】
※上記は、AIとロボットを活用した工場の自動化という新規プロジェクトを企画するにあたって想定されるリスクを10個挙げてもらった結果です。コスト、規制、安全面、市場への影響など幅広い観点からあらゆるリスクを挙げています。
<資料作成>
⑫骨子・構成の作成
ChatGPTで、会社で使うあらゆる資料の骨子や構成を作成することができます。「資料の作成を任されたけど、何をどのような構成で書けばいいかわからない」場合でも、ChatGPTの力を借りることで、資料作成をスムーズに進められます。
【プロンプト例】
あなたはXX業界の大手企業に勤めるXXの担当者です。
以下の条件に基づき、XXに関する資料の骨子を作成してください。
###制約条件:”””
・XXを目的とする内容
・項目を箇条書きで記載
“””
【実際の回答例】
※上記は、自社が開発した新しいソフトウェアを外部向けに説明する資料の骨子を作成してもらった結果です。特徴やメリットなど、資料の目的に適した項目が箇条書きで記載されており、骨子としてそのまま流用できるほどのクオリティの高さです。
※文章作成やリサーチなど日々の業務効率化に使える、おすすめAIツールや5大活用方法、ポイントをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒【今日から使える】AI/ChatGPT活用仕事術大全の資料ダウンロードはこちら(無料)
⑬各構成の叩き台のブラッシュアップ
自分またはChatGPTが作成した骨子・構成のうち、特定の項目を切り出してより詳しく洗練された内容にブラッシュアップしてもらうことも可能です。
【プロンプト例】
上記で作成した骨子・構成のうち、「XX」の項目についてブラッシュアップして作成してください。
【実際の回答例】
※上記は、「骨子・構成の作成」のところで作成した骨子・構成のうち「ユーザーにもたらすメリット」の部分に絞って、ブラッシュアップして作成してもらった結果です。指定した項目について、より詳しく洗練された内容の文章を作成することができます。
<その他>
⑭文章の翻訳
ChatGPTはあらゆる言語に対応しており、翻訳作業を瞬時に行うことができます。
【プロンプトの例】
以下の英文を日本語に翻訳してください。
###英文:”””
XXX
”””
【実際の質問と回答例】
※上記は、OpenAIのホームページに掲載されていた一文を日本語に翻訳したものです。短時間で、元の英文を忠実に翻訳しています。
⑮契約書のドラフト作成
ChatGPTに、契約書のドラフトを作成させることができます。契約の目的や条件を具体的に書くことで、契約書のドラフトが自動生成され、契約書のドラフト業務を大幅に効率化することができます。
【プロンプト例】
以下の条件を満たすXX契約書を作成してください。
###条件:”””
##目的(第1条)
甲が乙に対し、XXXの業務を委託する
##報酬・支払条件(第2条)
・報酬:XXX円
・支払期限:XX年XX月XX日
・支払方法:乙が指定した口座に振り込む
##納期(第3条)
・納期:XX年XX月XX日
“””
【実際の回答例】
※上記は、甲が乙に対してソフトウェアの開発を委託する業務委託契約書を作成してもらった結果です。著作権や秘密保持などの一般的な規定も自動生成され、契約書のドラフト業務を大幅に効率化することができます。
【OpenAI社推奨】文章作成のプロンプトを上手く書く8つのコツ
OpenAI社が公式ページで推奨する、文章作成のプロンプトを書くコツとして以下の8つが挙げられます。
- コツ①最新モデルのChatGPTを使用する
- コツ②指示/命令と補足情報を書き分ける
- コツ③できるだけ具体的に書く
- コツ④参考になる回答例を書く
- コツ⑤最初はシンプルに書き、その後修正していく
- コツ⑥あいまいな説明や表現を避ける
- コツ⑦何をしないべきかよりも何をすべきかを書く
- コツ⑧コード作成時は書き始めで適切な回答に誘導する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※ChatGPTなどのAIツールを活用する際に、コピペで使える定番のプロンプト21選や、上手に書くコツをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒ChatGPT/AIツールの定番プロンプト21選の資料ダウンロードはこちら(無料)
コツ①最新モデルのChatGPTを使用する
最新モデルのChatGPTを使用することで、より精度の高い回答を得ることができます。
現在ChatGPTの最新モデルはGPT-4であり、月額20ドルの有料プランである「ChatGPT Plus」を契約することで利用が可能です。
GPT-4は無料プランで利用できるGPT-3.5に比べ、最新のデータを学習していたり、日本語での入出力性能が向上していたりと、性能が大幅に向上しています。
コツ②指示/命令と補足情報を書き分ける
プロンプトの構成要素は、大きく①指示/命令②文脈の補足情報③出力形式の指示の3つに分けられますが、最初に①指示/命令を書くことが重要です。
また、これらの構成要素を、「###」や「”””」といった区切り記号を使い、書き分けることで、ChatGPTはそれぞれのテキストが何を意味しているのかを高精度で理解してくれます。
×悪いプロンプト例
※ある程度正しい回答が得られていますが、基礎知識がない人には、やや理解が難しい専門用語や表現が使用されています。
◯良いプロンプト例
※冒頭の指示に加えて、文脈や出力形式を書き分けて入力することで、自分の目的にマッチする回答を引き出すことができています。
コツ③できるだけ具体的に書く
自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ具体的に書くことが重要です。
また、複雑な指示をする場合には、複数のステップに分けて指示を出すなどの工夫をすることで、精度の高い回答が得られる可能性が高まります。
×悪いプロンプト例
※内容はある程度正しいですが、回答が冗長で、やや理解が難しい専門用語や表現も使用されています。
◯良いプロンプト例
※説明する対象や文量を具体的に指定することで、自分の目的にマッチしたわかりやすい回答を引き出すことができています。
コツ④参考になる回答例を書く
プロンプトに、自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。
例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。
×悪いプロンプト例
※内容はある程度正しいですが、質問が漠然としているため、自分が求めていない情報も多く含まれています。
◯良いプロンプト例
※回答に含めてほしい内容の例や回答の形式を示すことで、自分が求めている情報を含んだ回答を引き出すことができています。
※AI/ChatGPTの活用を検討する際に必ず押さえておきたい、基礎知識から活用の進め方、ポイントまでをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒【ゼロから分かる】AI/ChatGPT活用ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
コツ⑤最初はシンプルに書き、その後修正していく
プロンプトを書く際は、最初は具体例や形式の指示などを入れずにシンプルに書き、その後、具体例を示したり文章構成を指定したりして修正していくことがコツです。
特に複雑な指示を出す場合には、一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。
シンプルなプロンプトの例
例えば、ChatGPTについてあまり知らない人が、ChatGPTを利用するメリットを知りたい場合、まずは、以下のように、シンプルに質問を入力します。
ChatGPTのメリットを様々な角度から説明してくれていますが、今回はデスクワークの場面で利用するメリットに絞って知りたかったため、期待する回答は得られませんでした。
修正のためのプロンプトの例
次に、上記のプロンプトを修正し、デスクワークで利用するメリットをシーンごとに説明するように依頼し直しました。
これにより、期待していた通り、デスクワークを効率化するヒントを得ることができました。
コツ⑥あいまいな説明や表現を避ける
プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があります。このような記載は避け、できるだけ明確に指示を出すことが重要です。
×悪いプロンプト例
※「環境問題について」「できるだけわかりやすく」というあいまいで抽象的な表現を用いたため、様々な話題が散在してしまい、脈絡のない回答になっています。
〇良いプロンプト例
※環境問題の中でも特に何が知りたいのかを、文量や文体とともに条件として示すことで、自分が求めている回答をうまく引き出せています。
コツ⑦何をしないべきかよりも何をすべきかを書く
プロンプトには、「何をしないべきか」よりも「何をすべきか」をしっかりと書いた方が回答の精度が高まります。
×悪いプロンプト例
※「専門用語を使わない」「文量が多くなりすぎない」という「してはいけないこと」を指示しました。確かに専門用語は使われていませんが、「まるで物語を作る作家のように」「友達のようなもの」といった余計な表現が含まれ、簡潔さやわかりやすさの点ではいまひとつです。
〇良いプロンプト例
※「初心者にも理解できるように」「200文字以内」という「すべきこと」を指示したため、初心者でも理解できるような簡潔でわかりやすい回答を得られています。
コツ⑧コード作成時は書き始めで適切な回答に誘導する
ChatGPT でコードを作成する場合には、最初にリーディングワード(コード生成時にモデルを特定のプログラムに誘導する言葉)を使うことで、適切なコード生成が行われやすくなります。
例えば、ChatGPTでPythonのコードを作成したい場合には、以下のように「import」というPythonのリーディングワードを追加することで、ChatGPTにPythonでコーディングすべきであることを認識させることができます。
ChatGPTを文章作成に活用する際の5つのリスク
ChatGPTを文章作成に活用する際の代表的なリスクとして以下の5つが挙げられます。
- ①機密情報の漏洩
- ②著作権・商標権などの権利侵害
- ③間違ったアウトプットの生成(ハルシネーション)
- ④倫理的に不適切なアウトプットの生成
- ⑤ChatGPTの過信による業務ミス
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※AI/ChatGPTを導入する前に必ず押さえておきたい、主要なリスクと具体的な対策をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPT導入のリスクと対策ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
①機密情報の漏洩
各ユーザーがChatGPTに入力したデータは、生成AIが学習し進化するために、基本的にはクラウド上で保管されます。
そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、ChatGPTサービス提供者や他のユーザーに機密情報が流出してしまうリスクが存在します。
②著作権・商標権などの権利侵害
ChatGPTの既存の著作物を学習データとして活用することは、原則として著作権者の許諾なく可能とされています。
一方で、ChatGPTによって生成されたコンテンツの公開や販売をする際には、基本的には通常の著作権侵害の検討が適用されます。
生成されたコンテンツに、既存のコンテンツとの類似性や依拠性が認められれば、著作権者は著作権侵害として損害賠償請求・差止請求が可能であるほか、刑事罰の対象となりえます。
③間違ったアウトプットの生成(ハルシネーション)
ChatGPTの利用方法によっては、事実と異なる誤った情報/アウトプットを真実のように堂々と生成するハルシネーションという現象が起こります。
例えば、高度な専門性を要する分野での回答や定量データの抽出や計算において、ハルシネーションが多く見られる傾向にあります。
④倫理的に不適切なアウトプットの生成
ChatGPTのアウトプットは学習データの内容に大きく左右されます。
そのため、学習データのボリュームが少なく、内容にバイアスがある場合、人種や性意識に関する差別や憎悪を助長する内容など、倫理的に不適切なアウトプットが生成されてしまうリスクが存在します。
⑤ChatGPTの過信による業務ミス
ChatGPTは非常に便利なツールであり、適切に利用することで業務生産性を大きく高めることが可能ですが、どのようなシチュエーションでも万能という訳ではありません。
ChatGPTは入力データに依存して機能するため、そのデータが不完全だったり偏りを持っていたりすると、生成される結果も誤りを含むことがあります。さらに、ChatGPTは人間の倫理感覚や判断能力を有していないので、提供する情報が常に正確であるわけではありません。
例えば、ChatGPTを利用して法的な契約書を作成した場合、誤った法的内容を含む文書が作成されることも考えられます。このような状況では、法的な問題に発展する可能性が高まり、その結果、深刻なトラブルに繋がるリスクがあります。
ChatGPTのリスクに対してとるべき6つの対応策
ChatGPTのリスクに対してとるべき対応策として以下の6つが挙げられます。
- ①最適なChatGPT活用範囲の設定
- ②最適なAIツールの選定・導入
- ③リスクを最小化するデータマネジメント
- ④従業員向けの利用ルール・マニュアルの策定
- ⑤従業員のChatGPT活用リテラシーの向上
- ⑥最新動向を踏まえたChatGPT活用方法の定期的な見直し
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※AI総研では経験豊富なコンサルタントによる、AI/ChatGPT活用の個別無料相談会を実施しております。自社に合った活用方法や導入の進め方などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
⇒AI/ChatGPT活用の個別無料相談会の詳細はこちら
①最適なChatGPT活用範囲の設定
ChatGPTは全ての業務に対して万能という訳ではなく、明確に得意不得意が存在します。
そのため、ChatGPT活用の成果を最大化し、リスクを最小化するためには、活用に活用する範囲を適切に設定することが極めて重要です。
これにより、不適切な情報生成や不意の法的問題の防止につながります。
②最適なAIツールの選定・導入
各企業の状況や目的に最適なAIツールの選定と導入は、安全かつ効率的なAI活用に向けて非常に重要です。
ChatGPTを活用し構築された様々なAIツールの中から、その機能、性能、セキュリティ対策が自社の要求を満たしているかを評価し、適切なものを選ぶ必要があります。
さらに、AIツールの導入時も、ユーザーが入力した内容を学習させない「オプトアウト」を選択する等の対処を取ることで、自社のリスクを最小化することができます。
※生成AIツールの導入を検討される方に、ChatGPTを含む10大生成AIツールの特徴や選び方、活用方法をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒10大生成AIツール徹底比較の資料ダウンロードはこちら(無料)
③リスクを最小化するデータマネジメント
ChatGPTは、入力されたデータに基づいて動作するため、データマネジメントの質がChatGPTの出力品質に直結します。
データの正確性、偏りのなさ、機密性の保持は、リスクを最小化する上で極めて重要です。
適切なデータマネジメントの実施により、データの質を確保し、情報漏洩や不正確な情報生成のリスクを低減します。
④従業員向けの利用ルール・マニュアルの策定
ChatGPTの効果的な利用とリスクの最小化のためには、企業が従業員向けの明確な利用ルールやマニュアルを策定することが重要です。
具体的には、社内でのAIの使用目的、使用範囲、倫理ガイドライン、データ取り扱いのルール・マニュアルを策定する必要があります。
⑤従業員のChatGPT活用リテラシーの向上
ChatGPTのポテンシャルを最大限に活用し、同時にリスクを管理するためには、従業員のAIに関する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。
研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がChatGPTの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境を構築することが求められます。
⑥最新動向を踏まえたChatGPT活用方法の定期的な見直し
ChatGPTの技術・サービスは日々進化しており、新たな活用方法や利用プロセスが登場し、それに応じて新たなリスクが生じる可能性が高いです。
したがって、国内外のChatGPTに関する最新の動向を常に把握し、企業のChatGPT活用方法を定期的に見直し、更新することが必要となります。
ChatGPTの文章作成への活用事例6選
ChatGPTの文章作成への代表的な活用事例として以下の6つが挙げられます。
- ①横浜銀行:独自の行内ChatGPTを開発し文書作成業務の効率化へ
- ②メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
- ③ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
- ④三菱UFJ銀行:ChatGPTの導入で月22万時間の労働時間の削減へ
- ⑤セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
- ⑥七十七銀行:商品の販売状況の分析・可視化にChatGPTを活用
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※国内外の最新AI/ChatGPT活用事例50選をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPT活用事例50選の資料ダウンロードはこちら(無料)
①横浜銀行:独自の行内ChatGPTを開発し文書作成業務の効率化へ
横浜銀行は、「行内ChatGPT」を利用して従業員の業務効率化を図っています。
このシステムは、文書作成業務の効率化を実現し、利用することで作業時間を大幅に削減します。
この「行内ChatGPT」は、横浜銀行の各種規程やマニュアルなど行内情報の照会に対応可能であり、高いセキュリティ基準のもとで管理されています。
この取り組みにより、従業員は高度な業務や新たな業務に集中することが可能となります。
②メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
メルカリは、ChatGPTを活用して出品者のサポートを強化する「メルカリAIアシスト」機能の提供を開始しました。
本機能では、出品済みの商品情報を分析し、売れ行きを良くするための商品名や説明文を自動生成して提案します。
本取り組みは、フリマアプリ内で商品が購入者の目に留まりやすくすることを目的としており、取引の活性化に寄与することが期待されます。
③ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
ビズリーチは、転職活動をサポートするための新機能「職務経歴書の自動作成」を発表しました。
ユーザーはChatGPTを活用し、職種やポジションなどの簡単な入力だけで、最短30秒でプロフェッショナルな職務経歴書を作成できるようになります。
この新機能は、転職希望者が自己のスキルや経験を効果的にアピールできるように設計されており、転職活動のハードルを大きく下げることを目指しています。
また、効果検証の結果、本機能を活用して職務経歴書を作成したユーザーは、スカウトの受信率が40%向上したという成果も上がっているとのことです。
※200事例の分析に基づく、企業のAI/ChatGPT活用方法の9つの定石と最新事例をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPTの活用アイデア集の資料ダウンロードはこちら(無料)
④三菱UFJ銀行:ChatGPTの導入で月22万時間の労働時間の削減へ
三菱UFJ銀行が生成AI「ChatGPT」の導入により、業務プロセスを革新し、月22万時間分の労働時間が削減可能との試算を発表しました。
ChatGPTの導入により、社内文書のドラフト作成や稟議書の作成が効率化され、顧客との対話やサービス提供の質の向上に時間を割くことができるようになります。
さらに、ウェルスマネジメント業務においてもAIの活用が検討されており、顧客の詳細なニーズに基づいたパーソナライズされた提案が可能になると検討しているとのことです。
⑤セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
セブンイレブン・ジャパンは、商品企画の時間を大幅に削減するためにChatGPTの活用を始めました。
この取り組みにより、店舗の販売データやSNS上での消費者の反応を分析し、新商品に関する文章や画像を迅速に作成することが可能になります。
ChatGPTの導入により、商品企画にかかる時間が最大で90%削減され、市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に応える、新たな商品を提供できる見込みとのことです。
⑥七十七銀行:商品の販売状況の分析・可視化にChatGPTを活用
七十七銀行はChatGPTを活用して、商品販売状況をチャネル別に分析・可視化するプロジェクトを開始しました。
プログラミングコードの自動生成や表・グラフの可視化、分析結果のレビュー文書生成などが主な活用領域です。
すでに、PDFやHTMLなどの非構造化データをアップロードすると、AIが記載内容を認識・抽出し、大規模言語モデル(LLM)がこれらを構造化して指定したフォーマットに自動で転記するシステムを構築済みとのことです。
企業がChatGPTの活用を成功させるための5つのポイント
企業がChatGPTの活用を成功させるために抑えるべきポイントは以下の5つです。
- ①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
- ②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
- ③アジャイルアプローチでの開発・導入
- ④システムとルールの両面からのリスク管理
- ⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※200事例の分析に基づく、企業のAI/ChatGPT活用でよくある失敗とベストプラクティスをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPT活用しくじり大全の資料ダウンロードはこちら(無料)
①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
ChatGPT活用の成否を分ける最大のポイントは、ChatGPTを活用する意義の大きな業務に対して活用することに尽きます。
活用の方針や戦略がないまま活用を進めるのではなく、自社の業務内容・フローをしっかりと棚卸しした上で、どの程度業務効率やアウトプット向上に繋がるかを試算することが重要となります。
②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
ChatGPTは全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいたコンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、明確な得意不得意が存在します。
そのため、自社の業務の現状やChatGPTの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。
③アジャイルアプローチでの開発・導入
ChatGPTは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。
具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。
④システムとルールの両面からのリスク管理
企業がChatGPTの活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩や著作権侵害などのリスクへの懸念が挙げられます。
確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されているChatGPTを活用させた場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。
一方で、入力するデータが学習されないようなシステム構築や使用範囲・機密情報の取扱等の運用ルールの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。
⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上
ChatGPTの特徴として、AIとの対話によってアウトプットを引き出すことが求められるため、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されることが挙げられます。
そのため、ChatGPTのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。
研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がChatGPTの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が必要となります。
企業がChatGPTを導入するための4つのステップ
企業がChatGPTの導入を進めるための流れとして、以下の4つのステップがあげられます。
<Step1:活用方針の検討>
- 最新の市場動向のキャッチアップ
- 自社の活用可能性の整理
- ChatGPTの活用目的・ゴールの設定
<Step2:利用環境構築>
- セキュリティ・データ管理体制の強化
- ガイドライン・マニュアルの策定
- 社員向けのAIリテラシー研修
- 社内業務での試験運用
<Step3:試験開発・運用(PoC)>
- PoCを行うユースケースの検討
- 要件定義・プロトタイプ開発
- 運用と評価
<Step4:本開発>
- 本開発を行うユースケースの検討
- 要件定義・本開発
- 運用と評価
- 活用方針・内容の継続的なカイゼン
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※AI/ChatGPTを導入する前に必ず押さえておきたい、基礎知識や導入方法3パターンの比較、リスクと対策などをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒AI/ChatGPT導入マニュアルの資料ダウンロードはこちら(無料)
Step1:活用方針の検討
1つ目のステップは、自社としてChatGPTをどのように活用していくかの大方針の検討です。
ChatGPTは社内業務効率化や顧客体験の向上、新規事業創出など様々な目的で活用が可能だからこそ、自社の課題にマッチした目的とユースケースで活用することが、投資対効果を大きく左右します。
最新の技術や競合の動向をキャッチアップした上で、自社の活用可能性の幅出し・整理を行います。その上で、ChatGPTをどのような領域で、どの程度ダイナミックに活用していくかの目的やゴールを初期的に設定しましょう。
Step2:利用環境構築
2つ目のステップは、ChatGPTを安全かつ効率的に活用できる、社内のシステムやルールなどの利用環境の構築です。
企業がChatGPT活用に踏み切れない理由として、機密情報漏洩などのセキュリティリスクの懸念が挙げられますが、適切なシステム設計・データ管理やガイドラインの策定などを行うことで、それらのリスクに対処しながら、業務効率化に繋げることが可能です。
社員に対し、ChatGPTをリサーチや文書作成などの日常的な業務に安心して活用できる環境を提供することで、自社のどのような業務とChatGPTの相性が良いのかという現場からの示唆を得ることができ、プロトタイプ・本開発の企画への重要なインプットとなります。
Step3:試験開発・運用(PoC)
3つ目のステップは、自社にマッチするユースケースの検証に向けた、プロトタイプの開発と運用です。
顧客対応支援や社内のナレッジ検索、新機能・サービスの実装などのChatGPTの幅広いユースケースの中から、自社の経営課題解決にマッチするいくつかのユースケースに絞り込み、プロトタイプを開発し、実際の業務で運用します。
PoCを実施することで、コストを抑えながらChatGPT活用のインパクトを検証しつつ、見えてきた改善点から本開発の精度を高めることが可能です。
Step4:本開発と運用
4つ目のステップは、本格的なChatGPTを活用したシステムの開発と運用、継続的なカイゼンです。
自社独自のデータ基盤の構築・連携や活用シーンに特化したアウトプット精度の改善などを実施し、自社の目的達成に特化したChatGPTシステムを開発します。
PoCの結果を踏まえ、本開発を行うユースケースや活用範囲を決定することで、ChatGPT活用の費用対効果を最大化することが可能です。
また、開発しっぱなしで終わるのではなく、本開発したシステムを運用し上がった成果や改善点、技術進化などを踏まえて、活用方法や内容を継続的にカイゼンしていくことが重要です。
このプロセスを通じ、ChatGPT活用のポテンシャルを最大限に発揮することで、業務生産性や顧客への提供価値の観点から、大きな競争優位性を構築することに繋がります。
AI・ChatGPT活用の個別無料相談会実施中
AI総研では、AI・ChatGPT活用の個別無料相談会を実施しています。
各社様のご要望に合わせ、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンライン個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。
以下のようなお悩みをお持ちのご担当者様は、この機会にぜひお申込みください。
- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている