WebChatGPTとは?Webブラウジングができる拡張機能の使い方を紹介
WebChatGPTとは、Web上をブラウジングし、最新情報を反映した回答をすることができるGoogle Chromeの拡張機能の一つです。
従来のChatGPTの大きな弱点だった、最新情報を反映した回答ができないという点を克服した画期的な拡張機能として、多くのユーザーに利用されています。
本記事では、WebChatGPTの基本から使い方、メリットまでわかりやすくご紹介します。
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目次
ChatGPTでWebブラウジングが可能なWebChatGPTとは
WebChatGPTは、Web上をブラウジングし、最新情報を反映した回答をすることができるGoogle Chromeの拡張機能の一つです。
従来のChatGPTは、2021年9月までの情報をもとに回答し、Web上の最新情報を反映した回答をすることができないという欠点がありました。しかし、WebChatGPTの登場によってこの欠点が克服されました。
これにより、ChatGPTで最新情報のリサーチやWeb上のURLの読み込み・要約等が可能となり、活用の幅が大きく広がっています。
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WebChatGPTを利用する3つのメリット
WebChatGPTを利用するメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。
- ①Web上の最新情報を反映した回答が得られる
- ②無料で利用することができる
- ③情報源が表示されるためファクトチェックを容易に行える
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
①Web上の最新情報を反映した回答が得られる
従来のChatGPTは、2021年9月までの情報しか学習していないため、それ以降の情報を反映した回答をすることができませんでした。
これに対し、WebChatGPTは、人間の代わりにWeb上を検索し、最新の情報を反映した回答をすることができます。これにより、最新情報のリサーチやWebサイトの読み込み・要約などが可能となり、活用の幅が大きく広がります。
②無料で利用することができる
WebChatGPTはChromeの拡張機能として無料で提供されています。ChatGPTに最新の情報も反映した回答をさせる方法としては、WebPilotというプラグインを利用する方法もありますが、そのためにはChatGPTの有料版に登録する必要があります。
無料にもかかわらず、有料版ChatGPTと同様に、最新情報を反映した回答を得られるのは、WebChatGPTの大きなメリットと言えます。
③情報源が表示されるためファクトチェックを容易に行える
WebChatGPTは、質問への回答とともに、回答をする際に参照したWebサイトのURLも表示します。
ユーザーは、当該URLをクリックし、自らサイトにアクセスすることで、WebChatGPTの回答が正しいかどうかをチェックすることができます。
WebChatGPTを利用するための3ステップ
WebChatGPTは、以下の3ステップを経ることで簡単に利用することができます。
- ①Chromeのウェブストアにアクセス
- ②WebChatGPTを検索し、Chromeに追加
- ③拡張機能を追加
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①Chromeのウェブストアにアクセス
まず、Chromeのウェブストアにアクセスします。
②WebChatGPTを検索し、Chromeに追加
次に、Chromeウェブストアから、WebChatGPTを検索し、「Chromeに追加」をクリックします。
③拡張機能を追加
最後に、上記のような画面が表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックします。
以下のような画面に移行すればWebChatGPTのインストールは完了であり、利用を開始することができます。
WebChatGPTを利用する際の3つの注意点
WebChatGPTを利用する際の注意点として、主に以下の3つが挙げられます。
- ①Google Chrome以外のブラウザでは利用できない
- ②プロンプトが長すぎるとエラーが発生する
- ③出典元を確認してダブルチェックをする
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
①Google Chrome以外のブラウザでは利用できない
WebChatGPTはGoogle Chromeの拡張機能として提供されているため、Chrome以外のブラウザでは利用できません。
②プロンプトが長すぎるとエラーが発生する
あまりにも長く複雑なプロンプトを入力すると、WebChatGPTが処理できる情報のキャパシティを超えてしまい、エラーが発生する場合があります。
長く複雑な指示を出す必要がある場合には、段階的に質問をしたり、できるだけ簡潔にまとめたりするなどして、エラーが発生しないように工夫する必要があります。
③出典元を確認してダブルチェックをする
WebChatGPTはWebサイトの内容を読み込んで、回答に反映しますが、誤った回答を生成する場合もあります。
そのため、出典元のURLからサイトの内容を確認し、ダブルチェックをすることが重要です。
OpenAI社が推奨するプロンプトを上手く書く8つのコツ【実例有】
OpenAI社が公式ページで推奨するプロンプトを書くコツとして以下の8つが挙げられます。
- コツ①最新モデルのChatGPTを使用する
- コツ②指示/命令と補足情報を書き分ける
- コツ③できるだけ具体的に書く
- コツ④参考になる回答例を書く
- コツ⑤最初はシンプルに書き、その後修正していく
- コツ⑥あいまいな説明や表現を避ける
- コツ⑦何をしないべきかよりも何をすべきかを書く
- コツ⑧コード作成時は書き始めで適切な回答に誘導する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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コツ①最新モデルのChatGPTを使用する
最新モデルのChatGPTを使用することで、より精度の高い回答を得ることができます。
現在ChatGPTの最新モデルはGPT-4であり、月額20ドルの有料プランである「ChatGPT Plus」を契約することで利用が可能です。
GPT-4は無料プランで利用できるGPT-3.5に比べ、最新のデータを学習していたり、日本語での入出力性能が向上していたりと、性能が大幅に向上しています。
コツ②指示/命令と補足情報を書き分ける
プロンプトの構成要素は、大きく①指示/命令②文脈の補足情報③出力形式の指示の3つに分けられますが、最初に①指示/命令を書くことが重要です。
また、これらの構成要素を、「###」や「”””」といった区切り記号を使い、書き分けることで、ChatGPTはそれぞれのテキストが何を意味しているのかを高精度で理解してくれます。
×悪いプロンプト例
※ある程度正しい回答が得られていますが、基礎知識がない人には、やや理解が難しい専門用語や表現が使用されています。
◯良いプロンプト例
※冒頭の指示に加えて、文脈や出力形式を書き分けて入力することで、自分の目的にマッチする回答を引き出すことができています。
コツ③できるだけ具体的に書く
自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ具体的に書くことが重要です。
また、複雑な指示をする場合には、複数のステップに分けて指示を出すなどの工夫をすることで、精度の高い回答が得られる可能性が高まります。
×悪いプロンプト例
※内容はある程度正しいですが、回答が冗長で、やや理解が難しい専門用語や表現も使用されています。
◯良いプロンプト例
※説明する対象や文量を具体的に指定することで、自分の目的にマッチしたわかりやすい回答を引き出すことができています。
コツ④参考になる回答例を書く
プロンプトに、自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。
例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。
×悪いプロンプト例
※内容はある程度正しいですが、質問が漠然としているため、自分が求めていない情報も多く含まれています。
◯良いプロンプト例
※回答に含めてほしい内容の例や回答の形式を示すことで、自分が求めている情報を含んだ回答を引き出すことができています。
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コツ⑤最初はシンプルに書き、その後修正していく
プロンプトを書く際は、最初は具体例や形式の指示などを入れずにシンプルに書き、その後、具体例を示したり文章構成を指定したりして修正していくことがコツです。
特に複雑な指示を出す場合には、一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。
シンプルなプロンプトの例
例えば、ChatGPTについてあまり知らない人が、ChatGPTを利用するメリットを知りたい場合、まずは、以下のように、シンプルに質問を入力します。
ChatGPTのメリットを様々な角度から説明してくれていますが、今回はデスクワークの場面で利用するメリットに絞って知りたかったため、期待する回答は得られませんでした。
修正のためのプロンプトの例
次に、上記のプロンプトを修正し、デスクワークで利用するメリットをシーンごとに説明するように依頼し直しました。
これにより、期待していた通り、デスクワークを効率化するヒントを得ることができました。
コツ⑥あいまいな説明や表現を避ける
プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があります。このような記載は避け、できるだけ明確に指示を出すことが重要です。
×悪いプロンプト例
※「環境問題について」「できるだけわかりやすく」というあいまいで抽象的な表現を用いたため、様々な話題が散在してしまい、脈絡のない回答になっています。
〇良いプロンプト例
※環境問題の中でも特に何が知りたいのかを、文量や文体とともに条件として示すことで、自分が求めている回答をうまく引き出せています。
コツ⑦何をしないべきかよりも何をすべきかを書く
プロンプトには、「何をしないべきか」よりも「何をすべきか」をしっかりと書いた方が回答の精度が高まります。
×悪いプロンプト例
※「専門用語を使わない」「文量が多くなりすぎない」という「してはいけないこと」を指示しました。確かに専門用語は使われていませんが、「まるで物語を作る作家のように」「友達のようなもの」といった余計な表現が含まれ、簡潔さやわかりやすさの点ではいまひとつです。
〇良いプロンプト例
※「初心者にも理解できるように」「200文字以内」という「すべきこと」を指示したため、初心者でも理解できるような簡潔でわかりやすい回答を得られています。
コツ⑧コード作成時は書き始めで適切な回答に誘導する
ChatGPT でコードを作成する場合には、最初にリーディングワード(コード生成時にモデルを特定のプログラムに誘導する言葉)を使うことで、適切なコード生成が行われやすくなります。
例えば、ChatGPTでPythonのコードを作成したい場合には、以下のように「import」というPythonのリーディングワードを追加することで、ChatGPTにPythonでコーディングすべきであることを認識させることができます。
ChatGPTを利用する際の3つの注意点
ChatGPTを利用する際に注意すべき点として以下の3つが挙げられます。
- ①個人情報や機密情報を入力しない
- ②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
- ③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※AI/ChatGPTを導入する前に必ず押さえておきたい、基礎知識や導入方法3パターンの比較、リスクと対策などをまとめた資料をダウンロード頂けます。
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①個人情報や機密情報を入力しない
ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTが学習するために、基本的にはクラウド上で保管されます。
そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、サービス提供者や他のユーザーに機密情報が流出してしまうリスクが存在します。
ChatGPTに機密情報を入力しなければならない場合には、ChatGPTに入力したデータを学習させないようにするオプトアウト機能をオンにすることで、情報漏洩リスクを回避することができます。
ChatGPTのオプトアウト機能の設定方法や注意点については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒ChatGPTのオプトアウト機能とは?情報漏洩を防ぐ設定方法を紹介
②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
ChatGPTも全知全能の万能ツールではないので、あまりにも高度に専門的な質問には応えられない場合があります。また、プラグイン等を利用しない限り、最新の情報を反映した回答はできないため、リアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低いです。
③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする
ChatGPTによる回答や生成されたコンテンツは、基本的には正確なものですが、誤りや不適切な表現が含まれている場合もあります。そのため、ChatGPTの生成物を業務等に活用する場合には、事前に人の目でダブルチェックをすることが重要です。
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