ChatGPT 4の使い方・始め方とは?GPT-3.5との違いや料金も紹介

2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど爆発的に普及しているChatGPT。特に有料版のChatGPT 4は、人間を超えるほどの精度の高い回答ができるとして大きな話題になっています。

 

本記事では、ChatGPT 4の使い方・始め方について、ChatGPT3.5との違いや料金、使いこなすコツも合わせてわかりやすくご紹介します。


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目次

ChatGPT 4とは?

ChatGPT 4とは、ChatGPTの一種であり、最新版のGPT-4を搭載したモデルです。従来のChatGPT 3.5と比べより精度の高い回答が可能となり、PDF資料の読み取りやプラグイン機能の追加など、業務を効率化する便利な要素が多く備わっています。

 

ChatGPT 4はChatGPT Plusと呼ばれる有料プランで提供されており、料金は月額20ドル、日本円で約3000円となっています。

 

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【画像あり】ChatGPT 4の始め方

PC/WebブラウザでのChatGPT 4の始め方

PC/WebブラウザからChatGPT 4を始める場合、まずは、公式サイトからChatGPTのアカウントを登録する必要があります。具体的な手順について、6つのステップに分けてわかりやすく紹介していきます。

 

1.ChatGPTの公式サイトにアクセスし、「Try ChatGPT」をクリック

 

「Try ChatGPT」をクリック

 

2.初めて利用する場合はアカウントがまだないので、以下の「Sign up」をクリック

「Sign up」をクリック ChatGPT

  

3.メールアドレスまたはGoogle/Microsoft/Appleのいずれかのアカウントで登録。メールアドレスで登録した場合にはパスワードの設定が必要となります。

 

アカウント作成 ChatGPT

 

4.登録したメールアドレスまたはアカウント宛てにメールが届くので、「Verify email address」をクリック。その後、名前と電話番号を入力し、ショートメッセージで送られてきた6桁の認証コードを入力。

 

その後画面に従ってログインすれば、ChatGPTの無料版を使えるようになります

 

Verify email address ChatGPT

 

5.初回のログイン時点では無料版のGPT3.5が適用されているため、GPT 4を利用するためにはChatGPT Plusを申し込む必要があります。ChatGPTの画面左下にある「Upgrade Plan」をクリックします。

 

ChatGPT Upgrade Plan

 

6.以下の通りプランを選択する画面が表示されるため、「Upgrade to Plus」を選択。その後クレジットカード情報や住所を入力すれば決済完了です。

 

ChatGPT Upgrade to Plus

決済完了後は「Continue」をクリックすることでChatGPT Plusの登録が完了し、GPT 4が使えるようになります。

スマホアプリでのChatGPT 4の始め方

ChatGPT 4はスマホアプリ(iOS・Android)でも提供されています。無料版のアプリをインストールし、ChatGPT 4にアップグレードすることで利用できるようになります。

 

1.無料版アプリのインストール

iOSであればApp Store、AndroidであればGoogle Play StoreからChatGPTのアプリをインストールすれば、すぐに無料版を利用することができます

 

ChatGPTのアプリ

 

2.ChatGPT 4へのアップグレード

ChatGPT 4は、①自分のアカウント名の右横にある「・・・」のマークをクリック⇒②設定画面から「Subscription」の項目を選択⇒③ChatGPT Plusの画面で「Subscribe」をクリックという手順を経ることで、申込みが完了し、利用可能となります。

 

ChatGPT Subscribe

ChatGPT 4の使い方【具体例有】

ChatGPT 4の使い方は基本的には無料版のChatGPT 3.5と同様であり、非常に簡単です。まるで人間に質問するように日本語でメッセージを送るだけで回答を得ることができます。

 

ChatGPT テキストボックス

ホーム画面下部のテキストボックスに、日本語で質問を入力すると、自動で日本語の回答がなされます。 

 

以下は私が、ChatGPTに「ChatGPTでできることは?」と質問した際の回答です。

 

ChatGPT 実際の回答

また、ChatGPTでは、”対話型AI”とも呼ばれる通り、前の質問に続ける形で、何度も質問を繰り返すことができます。

 

以下は、先ほどの回答の中で「特に初心者におすすめの利用方法は?」と質問した際の回答です。

 

ChatGPT 実際の回答

このように、初心者でも幅広い用途で手軽に活用できるAIであることが、ChatGPTの最大の特徴になります。

ChatGPT 4とGPT-3.5との違いと選び方

ChatGPT 4とGPT-3.5との違いと選び方

ChatGPT 4と無料版であるChatGPT 3.5の主な違いは上記表の通りです。

 

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有料プランがおすすめの方

有料プランであるChatGPT 4(ChatGPT Plus)は、より回答の精度やスピードが高く、また資料の読み取りやデータ分析など様々な機能が利用可能です。

 

そのため、ビジネスでChatGPTを活用するとなると、利用頻度も高く、活用の用途も多岐に渡るため、有料プランを選択されるのがおすすめです。

無料プランがおすすめの方

ChatGPTは無料プランでも、日常会話や文章作成、翻訳などの一通りの用途で十分に利用可能です。

 

また、回答の精度や速度などの性能は、1年前と比べると飛躍的に向上しています。

 

そのため、どんなツールなのか試してみたい方や、プライベートでChatGPTを利用する方などは、まずは無料プランから利用を始めるのがおすすめです。

ChatGPTを使いこなすための5つのコツ

ChatGPTを使いこなすための5つのコツ

ChatGPTを使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
  • ②質問の背景や文脈を共有する
  • ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
  • ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
  • ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

 

ChatGPTは非常に賢いAIですが、全知全能の存在というわけではありません。

そのため、人間に質問/指示をするときと同様に、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、期待する回答やアウトプットを得ることができます。

【コピペ可】今日から仕事で使えるプロンプト例5選

【コピペ可】今日から仕事で使えるプロンプト例5選

日々の業務で活用できる以下シーンでの5つのプロンプトをご紹介します。

 

  • ①返信メールを作成してもらう
  • ②WebサイトやPDF資料の内容を要約してもらう
  • ③新規事業のアイデアを出してもらう
  • ④企画書を作成してもらう
  • ⑤最適なExcel関数を教えてもらう

 

ぜひプロンプトをコピペしてカスタマイズし、日々の業務を効率化してみてください。

 

※より幅広い業務でChatGPTを活用するためのプロンプト例文集は、以下の記事で詳しく紹介しています。

仕事で使えるChatGPTのプロンプトテンプレート例文集17選

①返信メールを作成してもらう

顧客からクレームのメールが来てどのように返信したらよいのかわからない場合など、メール返信に困ったときには、ChatGPTに返信メールの文案作成を依頼することがおすすめです。

プロンプト例

以下の「顧客からのメール」への返信内容を書いてください。

###:顧客からのメール”””

平素よりお世話になっております。

XXX

どうぞよろしくお願い申し上げます。

“””

実際の回答例

ChatGPT 実際の回答例

※上記は、取引先の顧客から担当者へのクレームのメールに対する返信メールの文案を作成してもらった結果です。回答をそのままコピペして返信しても違和感ないほど、自然な文章が出力されています。

②WebサイトやPDF資料の内容を要約してもらう

ChatGPT上でWebPilotというプラグインを使用することで、特定のWebサイトやPDF資料の内容を参照した回答を引き出すことが可能になります。

 

WebPilotを活用することで、ChatGPTでできる業務効率化の幅は大きく広がるため、非常におすすめの活用方法です。

プロンプト例

あなたは戦略コンサルタントです。###インプットの資料の内容を要約してください。

###目的:”””

・資料の全体像と要点を短時間で理解したい

“””

###出力形式:”””

・X00~X00文字

・箇条書き

・だ、である調

“””

###インプット:”””

・(WebサイトやPDF資料のURL)

“””

実際の回答例

ChatGPT 実際の回答例

※上記は総務省のAIガイドラインのPDF資料を要約してもらった結果となっています。資料を一から読むよりも、はるかに効率的に全体像や要点を理解することができます。

③新規事業のアイデアを出してもらう

ChatGPTは、膨大な学習データと無尽蔵の思考体力から、アイデア出しタスクを非常に得意としています。

 

プロンプトを上手に設定することで、数人で1時間ほどブレストした結果と同等またはそれ以上のアイデア案のリストを得ることができます。

プロンプト例

あなたは新規事業立案に強みを持つ戦略コンサルタントです。

XX業界でXXXを活用した新規事業のアイデアを10個企画してください。

###背景・目的:”””

・私は新規事業立案プロジェクトの責任者

・明日に自社がとり得る新規事業案をMECEにリストアップする必要がある

“””

###各アイデアに関する出力項目:”””

・アイデアの概要

・インパクト:どの程度売上・利益増加に貢献しそうかを10段階で評価しその理由も記載

・フィージビリティ:どの程度実現できる可能性が高いかを10段階で評価しその理由も記載

・必要なアセット:新規事業の成功に向けどのような事業基盤、強みを有している企業とマッチするか

“””

###出力形式:”””

・各アイデアについてX00文字以内で

・箇条書き

・だ、である調

”””

実際の回答例

ChatGPT 実際の回答例

※上記は小売業界での生成AIを活用した新規事業のアイデアを企画してもらった結果の一部です。上手にプロンプトを設定することで、かなり精度の高いアイデア出しに加え、評価や自社とのマッチ度合いなども瞬時に検討してくれます。

 

※文章作成やリサーチなど日々の業務効率化に使える、おすすめAIツールや5大活用方法、ポイントをまとめた資料をダウンロード頂けます。
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④企画書を作成してもらう

ChatGPTを活用することで新しい施策やプロジェクトなどの企画書を作成することができます。

 

プロンプトを上手に設定することで、具体的でクオリティの高い企画書を瞬時に作成することができます。

プロンプト例

あなたはXX業界の大手企業に勤める新サービスの企画担当です。

XXを活用した新しいサービスの企画書を作成してください。

###制約条件:”””

・XXを対象とした、XXを実現するサービス

・ユーザーが繰り返し利用したくなるようなUI/UX設計が施されている

“””

###企画書に含める項目:”””

・企画の概要

・必要となるコストと人材

・他社と差別化できるポイント

“””

実際の回答例

ChatGPT 実際の回答例

※上記は、③の新規事業のアイデアにおいて、ChatGPTに提案してもらった「AIカスタマイズ商品の提案」をするサービスについて、実際に企画書を作成してもらった結果の一部です。上手にプロンプトを設定することで、かなり精度の高い企画の概要に加え、サービスの特徴や必要となるコストなども具体的に記載しています。

⑤最適なExcel関数を教えてもらう

Excelでやりたいことがあるが、どのような関数を使えばわからない場合でも、ChatGPTに指示すればExcel関数を教えてもらうことができます。

 

Excelでどのような目的を達成したいのかを丁寧に説明することが重要です。

プロンプト例

以下の目的を達成するためのExcelの関数式を出力してください。

###目的:”””

XX列にXXを出力したい。

“””

###条件:”””

・XX以上の場合はXXと出力

・XX未満の場合はXXと出力

“””

実際の回答例

ChatGPT 実際の回答例

※上記は、生徒の点数表をもとに、生徒への評価を自動で出力するためのExcel関数を作成してもらった結果です。プロンプトを丁寧に入力することで、目的を達成するための関数式が瞬時に生成されます。

【2024年最新】ChatGPTでできる9つのこと

【2024年最新】ChatGPTでできる9つのこと

ChatGPTでできることの代表例として以下の9つが挙げられます。

 

  • 日常会話
  • 翻訳
  • 文章・資料・サイトの要約
  • デスクトップリサーチ
  • アイデア出し
  • メール文の作成・添削
  • 企画書等の資料作成
  • 画像作成
  • コーディング・添削

 

リリース当初は、最新の情報に基づく回答や、特定のサイトの参照などができなかったものの、その後のアップデートにより対応可能となり、活用の幅は一層広がっています。

 

※200事例の分析に基づく、企業のAI/ChatGPT活用方法の9つの定石と最新事例をまとめた資料をダウンロード頂けます。
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ChatGPTを利用する際の3つの注意点

ChatGPTを利用する際の3つの注意点

ChatGPTを利用する際の注意すべき点として以下の3つが挙げられます。

 

  • ①個人情報や機密情報を入力しない
  • ②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
  • ③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする

 

上記のポイントに注意して利用することで、様々な作業の大幅な効率化が可能となります。

 

※AI/ChatGPTを導入する前に必ず押さえておきたい、主要なリスクと具体的な対策をまとめた資料をダウンロード頂けます。
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【2024年最新】日本企業のChatGPTの活用事例10選

【2024年最新】日本企業のChatGPTの活用事例10選

代表的な日本企業のChatGPTの活用事例として以下の10事例が挙げられます。

 

<製造業界>

  • ①パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
  • ②旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用

 

<小売業界>

  • ③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に

 

<飲料業界>

  • ④アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
  • ⑤サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画

 

<IT業界>

  • ⑥LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
  • ⑦メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案

 

<教育業界>

  • ⑧学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供

 

<建設業界>

  • ⑨西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ

 

<金融業界>

  • ⑩SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

※国内外の最新AI/ChatGPT活用事例50選をまとめた資料をダウンロード頂けます。
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①パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用

パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
(画像:パナソニックコネクト)

パナソニック コネクトでは、社内データベースを連携させたChatGPT搭載のAIアシスタントによる業務効率化のプロジェクトを進めています。

 

この取り組みにより、自社業務や現場の個別課題に対応した回答生成が可能となり、社外秘情報にも対応する自社特化AIの運用開始も予定しています。

 

導入後3カ月で、想定の5倍以上の約26万回の利用があり、日々約5000回もの質問がAIに投げかけられているとのことです。

②旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用

旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
(画像:Smart Technologies)

旭鉄工では、ChatGPTを活用することで、改善活動を属人的に管理するのではなく、共有されたノウハウ活用により、改善方法をシステム化しています。 

 

ChatGPTを活用することで、 カイゼンに向けた過去事例や注意点をまとめた「横展アイテムリスト」というノウハウ集から、目的や状況に合った情報を簡単に引き出すことができるようになりました。

 

このシステムを本格導入することにより、社内の知見が現場の隅々までに共有され、より生産性高くカイゼン活動を行うことが可能になります。

③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に

セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
(画像:日本経済新聞)

セブンイレブン・ジャパンは、商品企画の時間を大幅に削減するためにChatGPTの活用を始めました。

 

この取り組みにより、店舗の販売データやSNS上での消費者の反応を分析し、新商品に関する文章や画像を迅速に作成することが可能になります。

 

ChatGPTの導入により、商品企画にかかる時間が最大で90%削減され、市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に応える、新たな商品を提供できる見込みとのことです。

 

※AI総研では経験豊富なコンサルタントによる、AI/ChatGPT活用の個別無料相談会を実施しております。自社に合った活用方法や導入の進め方などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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④アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化

アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
(画像:丹青社)

アサヒビールは、研究開発部門を中心にChatGPTを活用した社内情報検索システムの開発に取り組んでいます。

 

このシステムは、ビール醸造技術や商品開発に関連する技術情報の要約と検索を効率化することを目的としています。

  

開発者は、このシステムにより、従業員が必要な情報に素早くアクセスできるようになり、研究開発のスピードと効率が向上することを期待しています。

⑤サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画

サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
(画像:サントリー)

サントリー食品インターナショナルは、ChatGPTを企画に活用したwebCM、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を公開しました。

 

キャストとして誰を起用するかや、実際にどのような企画のCMにするかも、ChatGPTからのアドバイスを参考に決定されているとのことです。

 

キャストがバレエダンサーとなり高速回転したり、周りでボウリングのピンが踊る中、ダブルピースで「やさしい麦茶」を飲んだりと予想外な展開で、人間には難しい奇想天外な内容が話題を呼んでいます。

⑥LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化

LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
(画像:github)

LINEヤフーは、ChatGPTを全面的にソフトウェア開発に導入し、エンジニアの作業時間を1日当たり約2時間削減しています。

 

具体的には、米マイクロソフトの子会社であるギットハブの「GitHub Copilot」を利用し、エンジニアが実装したい機能や動作に必要なコードを自動生成し、開発時間を短縮しています。

 

これにより、約7000人のエンジニアが新サービスの考案など高付加価値の業務に集中できるようになり、企業の競争力向上への寄与が期待されます。

 

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⑦メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案

メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
(画像:メルカリ)

メルカリは、ChatGPTを活用して出品者のサポートを強化する「メルカリAIアシスト」機能の提供を開始しました。

 

本機能では、出品済みの商品情報を分析し、売れ行きを良くするための商品名や説明文を自動生成して提案します。

 

本取り組みは、フリマアプリ内で商品が購入者の目に留まりやすくすることを目的としており、取引の活性化に寄与することが期待されます。

⑧学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供

学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
(画像:学研)

学研ホールディングスは、オリジナル学習システム「GDLS」でChatGPTを活用し、個別に最適な学習アドバイスを提供するベータ版を開始しました。

 

このシステムは、生徒の学習履歴や理解度の変化に基づいて各生徒に対して適切な学習アドバイスを提供し、学習効果を最大化します。

 

学研オリジナル学習システム(GDLS)は、生徒が毎日ログインする習慣を促し、学習への意欲を高めます。さらに、学研メソッドはこれまでもAIを活用し、正答率に合わせた問題出題などを行っており、GDLSはその発展形となっています。

⑨西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ

西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
(画像:西松建設)

西松建設は、建設業界特有の大幅な物価変動に対応するため、建設コストの予測にChatGPTを活用したツールを導入しています。

 

本ツールでは、建設コストへの影響要因となるニュースや統計を基に物価変動の精度高い予測を提供し、建設費用の見積もりにおけるリスクを軽減します。

  

この取り組みにより、価格上昇が見込まれる際には早期の発注を行うなど、購買戦略に大きな効果をもたらすことが期待されています。

⑩SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ

SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
(画像:SMBCグループ)

三井住友フィナンシャルグループは、「SMBC-GPT」という、ChatGPTを活用し開発した、AIアシスタントツールの実証実験を開始しました。

 

本ツールは、SMBCグループ専用環境上で動作し、文章の作成、要約、翻訳、ソースコード生成など多岐にわたる業務を支援し、従業員の生産性向上を図ります。

 

また、AIアシスタントツールの回答内容の正確性を従業員が判断し、外部AIの利用禁止などの規制も順次見直していく予定です。

企業がChatGPTの活用を成功させるための5つのポイント

企業がChatGPTの活用を成功させるための5つのポイント

企業がChatGPT活用を成功させるために抑えるべきポイントは以下の5つです。

 

  • ①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
  • ②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
  • ③アジャイルアプローチでの開発・導入
  • ④システムとルールの両面からのリスク管理
  • ⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算

ChatGPT活用の成否を分ける最大のポイントは、ChatGPTを活用する意義の大きな業務に対して活用することに尽きます。 

 

活用の方針や戦略がないまま活用を進めるのではなく、自社の業務内容・フローをしっかりと棚卸しした上で、どの程度業務効率やアウトプット向上に繋がるかを試算することが重要となります。

②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定

ChatGPTは全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいたコンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、明確な得意不得意が存在します。

 

そのため、自社の業務の現状やChatGPTの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。

③アジャイルアプローチでの開発・導入

ChatGPTは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。

 

具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。

④システムとルールの両面からのリスク管理

企業がChatGPTの活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩や著作権侵害などのリスクへの懸念が挙げられます。

 

確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されているChatGPTを活用させた場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。

 

一方で、入力するデータが学習されないようなシステム構築や使用範囲・機密情報の取扱等の運用ルールの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。

⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

ChatGPTの特徴として、AIとの対話によってアウトプットを引き出すことが求められるため、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されることが挙げられます。

 

そのため、ChatGPTのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。

 

研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がChatGPTの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が必要となります。

企業がChatGPTを活用するための4つのステップ

企業がChatGPTを活用するための4つのステップ

企業がChatGPTの活用を進めるための流れとして、以下の4つのステップがあげられます。

 

<Step1:活用方針の検討>

  • 最新の市場動向のキャッチアップ
  • 自社の活用可能性の整理
  • ChatGPTの活用目的・ゴールの設定

 

<Step2:利用環境構築>

  • セキュリティ・データ管理体制の強化
  • ガイドライン・マニュアルの策定
  • 社員向けのAIリテラシー研修
  • 社内業務での試験運用

 

<Step3:試験開発・運用(PoC)>

  • PoCを行うユースケースの検討
  • 要件定義・プロトタイプ開発
  • 運用と評価

 

<Step4:本開発>

  • 本開発を行うユースケースの検討
  • 要件定義・本開発
  • 運用と評価
  • 活用方針・内容の継続的なカイゼン

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

※AI/ChatGPTを導入する前に必ず押さえておきたい、基礎知識や導入方法3パターンの比較、リスクと対策などをまとめた資料をダウンロード頂けます。
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Step1:活用方針の検討

1つ目のステップは、自社としてChatGPTをどのように活用していくかの大方針の検討です。

 

ChatGPTは社内業務効率化や顧客体験の向上、新規事業創出など様々な目的で活用が可能だからこそ、自社の課題にマッチした目的とユースケースで活用することが、投資対効果を大きく左右します。

 

最新の技術や競合の動向をキャッチアップした上で、自社の活用可能性の幅出し・整理を行います。その上で、ChatGPTをどのような領域で、どの程度ダイナミックに活用していくかの目的やゴールを初期的に設定しましょう。

Step2:利用環境構築

2つ目のステップは、ChatGPTを安全かつ効率的に活用できる、社内のシステムやルールなどの利用環境の構築です。

 

企業がChatGPT活用に踏み切れない理由として、機密情報漏洩などのセキュリティリスクの懸念が挙げられますが、適切なシステム設計・データ管理やガイドラインの策定などを行うことで、それらのリスクに対処しながら、業務効率化に繋げることが可能です。

  

社員に対し、ChatGPTをリサーチや文書作成などの日常的な業務に安心して活用できる環境を提供することで、自社のどのような業務とChatGPTの相性が良いのかという現場からの示唆を得ることができ、プロトタイプ・本開発の企画への重要なインプットとなります。

Step3:試験開発・運用(PoC)

3つ目のステップは、自社にマッチするユースケースの検証に向けた、プロトタイプの開発と運用です。

 

顧客対応支援や社内のナレッジ検索、新機能・サービスの実装などのChatGPTの幅広いユースケースの中から、自社の経営課題解決にマッチするいくつかのユースケースに絞り込み、プロトタイプを開発し、実際の業務で運用します。

  

PoCを実施することで、コストを抑えながらChatGPT活用のインパクトを検証しつつ、見えてきた改善点から本開発の精度を高めることが可能です。

Step4:本開発と運用

4つ目のステップは、本格的なChatGPTを活用したシステムの開発と運用、継続的なカイゼンです。

 

自社独自のデータ基盤の構築・連携や活用シーンに特化したアウトプット精度の改善などを実施し、自社の目的達成に特化したChatGPTシステムを開発します。

 

PoCの結果を踏まえ、本開発を行うユースケースや活用範囲を決定することで、ChatGPT活用の費用対効果を最大化することが可能です。

 

また、開発しっぱなしで終わるのではなく、本開発したシステムを運用し上がった成果や改善点、技術進化などを踏まえて、活用方法や内容を継続的にカイゼンしていくことが重要です。

 

このプロセスを通じ、ChatGPT活用のポテンシャルを最大限に発揮することで、業務生産性や顧客への提供価値の観点から、大きな競争優位性を構築することに繋がります。

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各社様のご要望に合わせ、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンライン個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。

 

以下のようなお悩みをお持ちのご担当者様は、この機会にぜひお申込みください。

  • 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
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