ChatGPTで財務分析をするためのプロンプト|コツや注意点も紹介
2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。
その活用方法は多岐にわたり、上手に使えば、ChatGPTに財務分析を行わせることができます。
本記事では、ChatGPTで財務分析をするための方法について、プロンプトやコツとともにわかりやすくご紹介します。
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ChatGPT有料版で財務分析をする方法
ChatGPTの有料版で財務分析をする方法について、プロンプトや実際の回答例とともにわかりやすく紹介していきます。
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進め方
ChatGPTの有料版では、ExcelやPDFなどのファイルを読み込ませることができます。したがって、財務諸表のExcelやPDFなどを読み込ませて、分析の指示をするのが最も効率的で簡単な方法になります。
プロンプト例
添付は、XX社のXX年度の財務諸表です。
添付の内容を読み込んだうえで、財務分析をしてください。
実際の回答例
※上記は、Apple社の直近の財務諸表の分析をChatGPTに行わせた結果です。数字を正確に読み取ったうえで、売上や費用の増減率や増減理由の分析などを的確に行っています。
ChatGPT無料版で財務分析をする方法
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進め方
ChatGPT無料版の場合、ファイルを読み込ませることはできないため、プロンプトに財務数値を直接入力して、分析をさせることになります。
プロンプト例
以下は、XX社のXX年度の財務数値です。
これらの数字を分析してください。
###財務数値:
20XX年
・売上高:XXXXX円
・販管費:XXXXX円
・営業費:XXXXX円
・その他収入:XXXXX円
・純利益:XXXXX円
・XXX
実際の回答例
※上記は、Apple社の財務諸表の数値を直接入力して、ChatGPT無料版で、分析を行った結果です。有料版と比べると分析は浅いですが、一定レベルの分析結果を得ることができました。
ChatGPTで上手に財務分析をするための5つのコツ
ChatGPTで上手に財務分析をするためのコツとして以下の5つが挙げられます。
- ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
- ②質問の背景や文脈を共有する
- ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
- ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
- ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
ChatGPTから期待する回答を引き出すためのプロンプトのテンプレ集は、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒仕事で使えるChatGPTのプロンプトテンプレート例文集17選
①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
自分が期待する回答を得るためには、注目すべき数値を指定したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ明確かつ具体的に書くことが重要です。
プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があるので、このような記載は避けましょう。
②質問の背景や文脈を共有する
単に質問だけをプロンプトに含めるのではなく、その質問をした背景や文脈まで共有することで、回答の質を高めることができます。
また、ChatGPTに対して「戦略コンサルタントになったつもりで回答してください。」「あなたは大学教授です。」などと立場を指定することで、その立場に合わせた適切な回答がなされる可能性が高まります。
③回答の参考になる情報や回答例を記載する
プロンプトに、回答の参考になる情報や自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。
例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。
④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
質問や指示が複雑になるほど、最初のプロンプトからいきなり完璧な回答を得ることは難しくなります。一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。
⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
丁寧なプロンプトを心掛けても、期待する回答が得られない場合も多々あります。その場合は、上で紹介した①~④を意識してプロンプトを改善する必要があります。
また、日本語ではなく英語で指示をする、一度画面を閉じて最初からやり直すなど、自分なりに工夫して改善を試みることが重要です。
ChatGPTで財務分析をする際の3つの注意点
ChatGPTで財務分析をする際に注意すべき点として以下の3つが挙げられます。
- ①ChatGPTにデータを学習させない設定にする
- ②あまりにも複雑な指示への回答精度は比較的低い
- ③財務分析の結果は人の目でダブルチェックをする
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①ChatGPTにデータを学習させない設定にする
ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTが学習するために、基本的にはクラウド上で保管されるため、サービス提供者や他のユーザーに情報が流出してしまうリスクがあります。
そのため、財務情報を公開したくない場合には、オプトアウト機能を用いて、ChatGPTに入力したデータを学習させないようにしておく必要があります。
これにより、公開したくない財務情報が、ChatGPTに学習され、流出してしまうリスクを回避することができます。
オプトアウト機能の使い方や注意点については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒ChatGPTのオプトアウト機能とは?情報漏洩を防ぐ設定方法を紹介
②あまりにも複雑な指示への回答精度は比較的低い
ChatGPTも全知全能の万能ツールではないので、あまりにも複雑な指示や膨大なタスク依頼には応えられない場合があります。
そのため、複雑な分析を依頼する場合には、一度に一気に依頼するのではなく、いくつかのステップに分けた上で、順番に依頼するなどの工夫が必要となります、
③財務分析の結果は人の目でダブルチェックをする
ChatGPTによる財務分析の結果は、基本的には正確なものですが、誤りや不適切な表現が含まれている場合もあります。そのため、ChatGPTの分析結果をうのみにせず、人の目でダブルチェックをすることが重要です。
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