2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。

ChatGPTの活用範囲は多岐にわたり、プログラミングのコードを自動で生成したり、コードレビューを行うこともできます。

本記事では、ChatGPTでコードレビューを行う方法について、メリットやコツとともにわかりやすくご紹介します。

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ChatGPTでコードレビューを行う３つのメリット

ChatGPTでコードレビューを行うメリットとして、以下の3つが挙げられます。

• ①短時間でフィードバックを得られる
• ②人間によるケアレスミスのリスクを軽減できる
• ③新たなコーディングのアイデアを得られる

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

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①短時間でフィードバックを得られる

人間がコードレビューを行う場合には、1行ずつ丁寧にコードを見ていくため、時間がかかります。

一方、ChatGPTは、瞬時にコードの内容を読み取り、誤りの指摘や改善を提示するため、短時間でフィードバックを得ることができます。これにより、開発スピードが大幅にアップします。

②人間によるケアレスミスのリスクを軽減できる

人間がコードレビューを行う場合、どうしてもケアレスミスが発生するリスクを避けることはできません。

ChatGPTも完璧ではありませんが、人間に比べてミスをする可能性は低く、ケアレスミスのリスクを軽減することができます。

③新たなコーディングのアイデアを得られる

ChatGPTは、膨大なテキストデータを学習しているため、一人の人間よりも多くのコードパターンを理解していると考えられます。

そのため、人間では思いつかないような新たなコードのアイデアやアドバイスを提供してくれる可能性があります。

ChatGPTでコードレビューを行う方法

ChatGPTでコードレビューを行う方法を、プロンプトや実際の回答例とともにわかりやすく紹介していきます。

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進め方

ChatGPTにレビューしてもらうコードをプロンプトに入力し、「以下のコードをレビューしてください」などと指示するだけで、ChatGPTが自動でコードをレビューしてくれます。

ChatGPTによるレビュー結果は、念のため自分でもダブルチェックをしましょう。

プロンプト例

あなたは経験豊富なプログラマーです。

以下のコードは、四則演算の問題を出題するプログラムのコードです。

以下のコードをレビューしてください。

###コード：

XXX（レビューしてほしいコードをコピペする）

実際の回答例

※上記は、算数の問題を出題するプログラムのコードをレビューしてもらった結果です。コードの問題点や改善案を提示した上で、改善後のコードも示しています。

ChatGPTで上手にコードレビューを行う５つのコツ

ChatGPTで上手にコードレビューを行うコツとして以下の5つが挙げられます。

• ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
• ②質問の背景や文脈を共有する
• ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
• ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
• ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

ChatGPTから期待する回答を引き出すためのプロンプトのテンプレ集は、以下の記事でわかりやすく紹介しています。

⇒仕事で使えるChatGPTのプロンプトテンプレート例文集17選

①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする

自分が期待する回答を得るためには、5Ｗ1Ｈを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ明確かつ具体的に書くことが重要です。

プロンプトにあいまいな指示や質問を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があるので、このような記載は避けましょう。

②質問の背景や文脈を共有する

単に質問だけをプロンプトに含めるのではなく、その質問をした背景や文脈まで共有することで、回答の質を高めることができます。

また、ChatGPTに対して「優秀なプログラマーになったつもりで回答してください。」「あなたはエンジニアです。」などと立場を指定することで、その立場に合わせた適切な回答がなされる可能性が高まります。

③回答の参考になる情報や回答例を記載する

プロンプトに、回答の参考になる過去のコードレビューの結果や自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。

④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する

質問や指示が複雑になるほど、最初のプロンプトからいきなり完璧な回答を得ることは難しくなります。一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。

⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

丁寧なプロンプトを心掛けても、期待する回答が得られない場合も多々あります。その場合は、上で紹介した①～④を意識してプロンプトを改善する必要があります。

また、日本語ではなく英語で指示をする、一度画面を閉じて最初からやり直すなど、自分なりに工夫して改善を試みることが重要です。

ChatGPTでコードレビューを行う際の３つの注意点

ChatGPTでコードレビューを行う際に注意すべき点として以下の3つが挙げられます。

• ①文字数や入力回数に制限がある
• ②あまりにも高度で複雑なコードは認識できない可能性がある
• ③コードレビューの結果は、ダブルチェックをする

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

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①文字数や入力回数に制限がある

ChatGPTには、一度に入力できる文字数や一定の時間当たりに質問できる回数に制限があります。そのため、あまりにも長いコードを入力することはできません。

このような場合には、コードをいくつかに分割して、順番にレビューしてもらうなどの対策をとる必要があります。

②あまりにも高度で複雑なコードは認識できない可能性がある

ChatGPTも全知全能の万能ツールではないので、あまりにも高度に専門的なコードは上手く認識できない場合があります。

③コードレビューの結果は、ダブルチェックをする

ChatGPTによるコードレビューの結果は、基本的には正確なものですが、誤りが含まれている場合もあります。そのため、ChatGPTのレビュー結果を業務等に活用する場合には、事前に人の目でダブルチェックをすることが重要です。