ChatGPT-4oとは?5つの特徴や料金、無料で使う方法も紹介
2024年5月、OpenAIは、ChatGPTの最新モデルであるGPT-4o(Omni、オムニ)をリリースしました。
従来のモデルであるGPT-4 Turboよりも回答精度がはるかに向上し、人間のように感情豊かな音声会話もできるなど、その性能の高さに多くの人が驚愕しました。
本記事では、ChatGPT-4oの特徴や新機能、料金など、GPT-4oを理解する上で絶対に押さえておきたい知識をまとめてご紹介します。
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目次
ChatGPT-4o(Omni)とは
ChatGPT-4o(Omni、オムニ)とは、2024年5月にOpenAIが発表したChatGPTの最新モデルです。オムニとはラテン語で「全て」という意味であり、文章だけでなく画像や音声も含む全ての情報を取り扱い、あらゆるタスクを実行できることを表しています。
従来のモデルであるGPT-4 Turboに比べて、圧倒的に回答精度と回答スピードが向上したことに加え、人間のように感情豊かに音声会話をしたり、画像の細かい部分まで読み取るなど、あらゆる点においてバージョンアップしています。
ChatGPT-4oは、ChatGPTの有料プランだけでなく、回数制限はありますが、無料版でも利用することができます。
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ChatGPT-4oの5つの特徴~GPT-4から進化したポイント~
ChatGPT-4oが、従来のモデルであるGPT-4から進化したポイントとして、以下の5つが挙げられます。
- ①専門家のようなハイレベルな文章生成
- ②タイムラグのないスピーディな応答
- ③人間の目と同等の画像認識能力
- ④人間のように感情豊かな音声会話能力
- ⑤API価格の低下によるオープン化の拡大
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①専門家のようなハイレベルな文章生成
ChatGPT 4oは、今までのモデル以上に精度の高い文章を生成します。記事の執筆、文章の要約・翻訳、質問への回答などあらゆるタスクにおいて、人間と同等以上のパフォーマンスを発揮します。
また、学習済みのデータ量も増加しており、専門的な用語であってもわかりやすく解説することができます。例えば、上の画像では、物理学の専門用語である「M理論」とは何かについて、本物の物理の専門家のように、わかりやすく正確に説明しています。
②タイムラグのないスピーディな応答
ChatGPT 4oは、従来のGPT-4と比べて、大幅に回答スピードが向上しています。GPT-4は、複雑な質問にも丁寧にわかりやすく回答できますが、その分回答までのスピードに若干時間がかかっていました。
しかし、ChatGPT 4oは、複雑な質問やタスクであっても、一瞬で回答を生成することができ、タイムラグがほとんどありません。
③人間の目と同等の画像認識能力
ChatGPT 4oの画像認識能力は、従来のGPT-4と比べても格段に向上しており、まるで本物の人間が読み取っているかのように、細かい部分まで正確に認識することができます。
また、単に画像を認識するだけでなく、画像の内容をもとにした分析にも優れており、料理の写真を読み取らせるだけで、カロリーを推定することも可能です。
④人間のように感情豊かな音声会話能力
ChatGPT 4oは、音声による会話能力にも優れています。OpenAIが公開したデモ映像では、ChatGPT 4oが、人間の質問に対し、抑揚をつけて感情豊かに返答している様子が公開されています。
喜んだり、照れたりなど、本物の人間のような感情を表現することから、人間の女性のように会話するAIが登場するSF映画「Her」が体現されたとして、大きな話題となりました。
⑤API価格の低下によるオープン化の拡大
ChatGPT 4oのAPI価格は、入力・出力ともに従来のGPT-4 Turboの価格の半分まで低下しました。gpt-4oの100万トークン当たりの入力価格は5ドル、出力価格は15ドルとなっています。
これにより、精度の高いChatGPTモデルのオープン化がますます拡大し、多くのChatGPT連携サービスが登場すると考えられます。
ChatGPT-4oの料金
ChatGPT-4oは、ChatGPTの各有料プランで利用することができます。利用のための料金は以下の通りです。
- ①ChatGPT Plus:月額20ドル
- ②ChatGPT Team:月額25ドル/人
- ③ChatGPT Enterprise:要問合せ
- ④ChatGPT API:トークン数に応じた従量課金制
性能が大幅にバージョンアップしたにもかかわらず、今までと同じ金額で利用することができます。
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ChatGPT-4oを無料で使う方法
結論から言うと、ChatGPT-4oは、ChatGPTの無料版でも利用することができます。上の画像の雷のマークの部分をクリックしてGPT-4oを選択すれば、GPT-4oで出力した回答を得ることができます。
ただし、1日のうちに使用できる回数に制限があるので注意が必要です。
ChatGPT有料版でのChatGPT-4oの使い方
ChatGPTの有料版でChatGPT-4oを使う方法は以下の通りです。
- ①ChatGPTの有料版に登録する
- ②GPT-4oを選択する
- ③テキストボックスから質問をする
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①ChatGPTの有料版に登録する
まず、ChatGPTの有料版に登録します。ChatGPT有料版は、PCのWebブラウザからでもスマホアプリからでも利用することができます。
ChatGPT有料版の登録方法については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒ChatGPT Plusとは?料金や始め方、無料版との違いも紹介
②GPT-4oを選択する
ChatGPT有料版に登録したら、ホーム画面の左上にあるバナーからGPT-4oを選択します。これによりGPT-4oを使えるようになります。
③テキストボックスから質問をする
GPT-4oを使う準備が整ったら、あとはテキストボックスに質問を入力するだけです。質問を入力し、矢印のボタンを押せば、回答を得ることができます。
ChatGPTを使いこなすための5つのコツ
ChatGPTを使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。
- ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
- ②質問の背景や文脈を共有する
- ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
- ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
- ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
ChatGPTから期待する回答を引き出すためのプロンプトのテンプレ集は、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒仕事で使えるChatGPTのプロンプトテンプレート例文集17選
①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ明確かつ具体的に書くことが重要です。
プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があるので、このような記載は避けましょう。
②質問の背景や文脈を共有する
単に質問だけをプロンプトに含めるのではなく、その質問をした背景や文脈まで共有することで、回答の質を高めることができます。
また、ChatGPTに対して「戦略コンサルタントになったつもりで回答してください。」「あなたは大学教授です。」などと立場を指定することで、その立場に合わせた適切な回答がなされる可能性が高まります。
③回答の参考になる情報や回答例を記載する
プロンプトに、回答の参考になる情報や自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。
例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。
④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
質問や指示が複雑になるほど、最初のプロンプトからいきなり完璧な回答を得ることは難しくなります。一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。
⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
丁寧なプロンプトを心掛けても、期待する回答が得られない場合も多々あります。その場合は、上で紹介した①~④を意識してプロンプトを改善する必要があります。
また、日本語ではなく英語で指示をする、一度画面を閉じて最初からやり直すなど、自分なりに工夫して改善を試みることが重要です。
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ChatGPTを利用する際の3つの注意点
ChatGPTを利用する際に注意すべき点として以下の3つが挙げられます。
- ①個人情報や機密情報を入力しない
- ②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
- ③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①個人情報や機密情報を入力しない
ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTが学習するために、基本的にはクラウド上で保管されます。
そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、サービス提供者や他のユーザーに機密情報が流出してしまうリスクが存在します。
ChatGPTに機密情報を入力しなければならない場合には、ChatGPTに入力したデータを学習させないようにするオプトアウト機能をオンにすることで、情報漏洩リスクを回避することができます。
ChatGPTのオプトアウト機能の設定方法や注意点については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒ChatGPTのオプトアウト機能とは?情報漏洩を防ぐ設定方法を紹介
②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
ChatGPTも全知全能の万能ツールではないので、あまりにも高度に専門的な質問には応えられない場合があります。また、プラグイン等を利用しない限り、最新の情報を反映した回答はできないため、リアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低いです。
③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする
ChatGPTによる回答や生成されたコンテンツは、基本的には正確なものですが、誤りや不適切な表現が含まれている場合もあります。そのため、ChatGPTの生成物を業務等に活用する場合には、事前に人の目でダブルチェックをすることが重要です。
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