ChatGPTでデザイン作成を効率化する3つの方法|注意点も紹介

2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。

 

その活用の範囲は多岐にわたり、上手に使えば、ChatGPTをデザイン作成に活用することもできます。

 

本記事では、ChatGPTでデザイン作成を圧倒的に効率化する方法を、実践例とともにわかりやすくご紹介します。


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ChatGPTでデザイン作成を効率化する3つの方法

ChatGPTでデザイン作成を効率化する3つの方法

ChatGPTでデザイン作成を効率化する方法として、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①デザインの構成案の作成
  • ②キャッチコピーの作成
  • ③アイコン/イラストの生成

 

それぞれについて、チラシのデザイン作成を例に、わかりやすく紹介していきます。

 

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①デザインの構成案の作成

まずは、デザインの構成案を作成します。ChatGPTに構成案のたたき台を作成してもらうことで検討時間を短縮することができます。

 

【プロンプト例】

あなたはプロのデザイナーです。

以下の条件に従い、XXXという商品を宣伝するチラシのデザインの構成案を作成してください。

 

###条件:

・縦長

・商品のイラストと、キャッチコピーを必ず入れる

・XXX

 

【実際の回答例】

【実際の回答例】

※上記は、化粧水製品を宣伝するチラシの構成案を作成してもらった結果です。チラシのフォーマットから記載する内容まで具体的に提案しています。

 

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②キャッチコピーの作成

見る人をひきつける魅力的なキャッチコピーは、見る人の注意をひきつけるために極めて重要な要素です。ChatGPTにキャッチコピーのアイデアを幅出ししてもらうことで、一人の人間では思いつかないような様々な角度からのクリエイティブなキャッチコピーを考えることができます

 

【プロンプト例】

あなたはプロのマーケターです。以下の条件に基づき、XXという商品を宣伝するチラシに掲載する魅力的なキャッチコピーを5個作成してください。

 

###条件:”””

・15文字以内

・XXのXXという特徴を強調

・消費者が思わずほしくなるような魅力的な内容

”””

 

【実際の回答例】

【実際の回答例】

※上記は、消費者をひきつける化粧水製品のキャッチコピーを作成してもらった結果です。チラシにそのまま使えそうな魅力的でキャッチーなコピーとなっています。

③アイコン/イラストの生成

ChatGPTを利用すれば、デザインスキルがなくても、ChatGPTにテキストで指示を出すことで、自由にアイコンやイラストを制作することができます。

 

【プロンプト例】

あなたはプロのイラストレーターです。

以下の条件に従い、XXという商品を宣伝するチラシに掲載する画像を作成してください。

 

###条件:

・XXの商品の魅力が伝わるような画像

・明るい色がメイン

・縦:横=2:1

・XXX

 

【実際の回答例】

【実際の回答例】

※上記は、化粧水製品を宣伝するチラシに掲載する画像を生成してもらった結果です。デザインスキルが全くなくても、魅力的な画像を瞬時に生成することができます。

ChatGPTをデザイン作成に活用する際の3つの注意点

ChatGPTをデザイン作成に活用する際の3つの注意点

ChatGPTをデザイン作成に活用する際の注意点として、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①個人情報や機密情報を入力しない
  • ②生成した画像が著作権を侵害しないか確認する
  • ③生成された画像を業務等に活用する場合はダブルチェックをする

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①個人情報や機密情報を入力しない

ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTが学習するために、基本的にはクラウド上で保管されます。

 

そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、サービス提供者や他のユーザーに機密情報が流出してしまうリスクが存在します。

 

ChatGPTに機密情報を入力しなければならない場合には、ChatGPTに入力したデータを学習させないようにするオプトアウト機能をオンにすることで、情報漏洩リスクを回避することができます。

 

ChatGPTのオプトアウト機能の設定方法や注意点については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。

ChatGPTのオプトアウト機能とは?情報漏洩を防ぐ設定方法を紹介

②生成した画像が著作権を侵害しないか確認する

ChatGPTの提供元であるOpenAI社は、ポリシーにおいて、ChatGPTが生成したコンテンツについて著作権をもたないことを明示しています。そのため、ChatGPTが生成した画像をデザインに利用しても、OpenAI社の著作権は侵害しません

 

しかし、ChatGPTが生成した画像が、他社のコンテンツと類似する場合には、他社の著作権を侵害する可能性があります。

 

そのため、ChatGPTが生成した画像が、他社のコンテンツと類似していないかを確認することが重要です。

③生成された画像を業務等に活用する場合はダブルチェックをする

ChatGPTが生成した画像は、基本的には適切なものですが、中には不適切な表現が含まれている画像が生成されることもあります。

 

そのため、ChatGPTが生成した画像をデザイン利用する場合には、事前に人の目でダブルチェックをすることが重要です。

OpenAI社が推奨するChatGPTを上手く使う5つのコツ【実例有】

OpenAI社が推奨するプロンプトを上手く書く5つのコツ【実例有】

OpenAI社が公式ページで推奨するChatGPTをうまく使うコツとして以下の5つが挙げられます。

 

  • コツ①指示/命令と補足情報を書き分ける
  • コツ②できるだけ具体的に書く
  • コツ③参考になる回答例を書く
  • コツ④最初はシンプルに書き、その後修正していく
  • コツ⑤何をしないべきかよりも何をすべきかを書く

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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コツ①指示/命令と補足情報を書き分ける

プロンプトの構成要素は、大きく①指示/命令②文脈の補足情報③出力形式の指示の3つに分けられますが、最初に①指示/命令を書くことが重要です。

 

また、これらの構成要素を、「###」や「”””」といった区切り記号を使い、書き分けることで、ChatGPTはそれぞれのテキストが何を意味しているのかを高精度で理解してくれます。

×悪いプロンプト例

×悪いプロンプト例

※ある程度正しい回答が得られていますが、基礎知識がない人には、やや理解が難しい専門用語や表現が使用されています。

◯良いプロンプト例

◯良いプロンプト例

※冒頭の指示に加えて、文脈や出力形式を書き分けて入力することで、自分の目的にマッチする回答を引き出すことができています。

コツ②できるだけ具体的に書く

自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ具体的に書くことが重要です。

 

また、複雑な指示をする場合には、複数のステップに分けて指示を出すなどの工夫をすることで、精度の高い回答が得られる可能性が高まります。

×悪いプロンプト例

×悪いプロンプト例

※内容はある程度正しいですが、回答が冗長で、やや理解が難しい専門用語や表現も使用されています。

◯良いプロンプト例

◯良いプロンプト例

※説明する対象や文量を具体的に指定することで、自分の目的にマッチしたわかりやすい回答を引き出すことができています。

コツ③参考になる回答例を書く

プロンプトに、自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。

 

例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。

×悪いプロンプト例

×悪いプロンプト例

※内容はある程度正しいですが、質問が漠然としているため、自分が求めていない情報も多く含まれています。

◯良いプロンプト例

◯良いプロンプト例

※回答に含めてほしい内容の例や回答の形式を示すことで、自分が求めている情報を含んだ回答を引き出すことができています。

 

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コツ④最初はシンプルに書き、その後修正していく

プロンプトを書く際は、最初は具体例や形式の指示などを入れずにシンプルに書き、その後、具体例を示したり文章構成を指定したりして修正していくことがコツです。

 

特に複雑な指示を出す場合には、一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。

シンプルなプロンプトの例 

例えば、ChatGPTについてあまり知らない人が、ChatGPTを利用するメリットを知りたい場合、まずは、以下のように、シンプルに質問を入力します。

シンプルなプロンプトの例 

ChatGPTのメリットを様々な角度から説明してくれていますが、今回はデスクワークの場面で利用するメリットに絞って知りたかったため、期待する回答は得られませんでした。

修正のためのプロンプトの例

×悪いプロンプト例

次に、上記のプロンプトを修正し、デスクワークで利用するメリットをシーンごとに説明するように依頼し直しました。

これにより、期待していた通り、デスクワークを効率化するヒントを得ることができました。

コツ⑤何をしないべきかよりも何をすべきかを書く

プロンプトには、「何をしないべきか」よりも「何をすべきか」をしっかりと書いた方が回答の精度が高まります

×悪いプロンプト例

×悪いプロンプト例

※「専門用語を使わない」「文量が多くなりすぎない」という「してはいけないこと」を指示しました。確かに専門用語は使われていませんが、「まるで物語を作る作家のように」「友達のようなもの」といった余計な表現が含まれ、簡潔さやわかりやすさの点ではいまひとつです。

〇良いプロンプト例

〇良いプロンプト例

※「初心者にも理解できるように」「200文字以内」という「すべきこと」を指示したため、初心者でも理解できるような簡潔でわかりやすい回答を得られています。

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