【初心者向け】ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の違い7選

2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT(チャットGPT)。

 

ChatGPTには無料版と有料版があり、性能やできることに大きな違いがあります。

 

本記事では、ChatGPTの無料版と有料版を比較検討したい方に向けて、ChatGPTの無料版と有料版の7つの違いを、始め方や使い方とともにわかりやすく紹介していきます。


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目次

そもそもChatGPT(チャットGPT)とは

ChatGPT(チャットGPT)とは

ChatGPT(チャットGPT)とは、人間と会話しているような形式でやりとりができるAIチャットサービスのことです。

 

テキストボックスに入力されたユーザーの指示等に基づき、質問への回答や文章の要約/翻訳、メールや企画書の文書作成などの様々な知的作業を行うことが可能です。

 

ChatGPTのGPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略です。本に換算すると約25万冊分以上の、圧倒的に大規模な言語データを事前に学習させることで、従来人間にしかできなかった知的な作業を高精度で実施することが可能となっています。

 

大手サービス 1億人突破 比較

ChatGPTは、イーロンマスク氏らが創業者である、アメリカのスタートアップ企業のOpenAI社により、2022年11月にリリースされました。その後、リリースから5日間で100万人、2ヶ月で1億人と世界最速でユーザーを獲得したサービスとなり、大きな注目を集めています。

 

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ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の違い7選

ChatGPTの無料版と有料版の違い7選

ChatGPTの無料版と有料版の違いとして、7つの観点が挙げられます。

 

  • ①利用料金
  • ②できること
  • ③モデル/回答精度
  • ④回答速度
  • ⑤利用制限
  • ⑥入力方法
  • ⑦どんな人におすすめか

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①利用料金

ChatGPT有料版の場合、月額20ドル(日本円で約3,000円)の利用料金がかかります。

②できること

無料版であっても、文章作成やアイデア出しなど基本的な機能は利用することができます

 

有料版では、基本的な機能に加えて、Web上での最新情報の参照やプラグイン機能の使用などが可能となり、活用の幅が大きく広がります。

③モデル/回答精度

無料版では、GPT-3.5というモデルが使われており、一定の精度で回答してくれます。有料版では、GPT-4という最新モデルが使われており、高度な質問や複雑な指示にも対応し、回答精度も圧倒的に高いです。

④回答速度

有料版では、あまりに複雑な質問以外は、基本的に数秒以内に回答が出力されます。一方で、無料版は、有料版と比べるとやや回答までに時間がかかることが多いです。

⑤利用制限

無料版では、混雑時には利用制限がかかることがあります。一方で、有料版の場合、混雑時にも優先的に利用することができます

⑥入力方法

無料版では、テキストを入力して質問をするという入力方法のみが可能です。一方、有料版では、画像やPDF資料の読み取り、エクセルからのデータ抽出なども可能です。

⑦どんな人におすすめか

無料版は、主にプライベートでChatGPTを使いたい人におすすめです。一方、有料版は、仕事の効率化や業務の質向上に役立てたいビジネスパーソンにおすすめです。

ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の選び方

有料プランがおすすめの方

有料プランであるChatGPT Plusは、より回答の精度やスピードが高く、また資料の読み取りやデータ分析など様々な機能が利用可能です。

 

そのため、ビジネスでChatGPTを活用する方は、利用頻度も高く、活用の用途も多岐に渡るため、有料プランを選択されるのがおすすめです。

無料プランがおすすめの方

ChatGPTは無料プランでも、日常会話や文章作成、翻訳などの一通りの用途で十分に利用可能です。

 

また、回答の精度や速度などの性能は、1年前と比べると飛躍的に向上しています。

 

そのため、どんなツールなのか試してみたい方や、プライベートでChatGPTを利用する方などは、まずは無料プランから利用を始めるのがおすすめです。

【画像あり】ChatGPT(チャットGPT)無料版の日本語での始め方

PC/WebブラウザでのChatGPT(チャットGPT)無料版の始め方

PC/WebブラウザからChatGPTを始める場合、インストールなどの複雑な手続きは不要で、公式サイトからアカウントを登録するだけで利用することができます。具体的な手順について、4つのステップごとにわかりやすく紹介していきます。

 

1.ChatGPTの公式サイトにアクセスし、「Try ChatGPT」をクリック

 

「Try ChatGPT」をクリック

 

2.初めて利用する場合はアカウントがまだないので、以下の「Sign up」をクリック

 

「Sign up」をクリック ChatGPT

  

3.メールアドレスまたはGoogle/Microsoft/Appleのいずれかのアカウントで登録。メールアドレスで登録した場合にはパスワードの設定が必要となります。

 

アカウント作成 ChatGPT

 

4.登録したメールアドレスまたはアカウント宛てにメールが届くので、「Verify email address」をクリック。その後、名前と電話番号を入力し、ショートメッセージで送られてきた6桁の認証コードを入力。

 

Verify email address ChatGPT

スマホアプリでのChatGPT(チャットGPT)無料版の始め方

ChatGPTはスマホアプリ(iOS・Android)でも提供されています。iOSであればApp Store、AndroidであればGoogle Play StoreからChatGPTのアプリをインストールすればすぐに利用を開始することができます

 

スマホアプリでのChatGPTの始め方

ChatGPT(チャットGPT)無料版の使い方【具体例有】

ChatGPT無料版の使い方は非常に簡単で、まるで人間に質問するように日本語でメッセージを送るだけです。

 

ChatGPT テキストボックス

 

ホーム画面下部のテキストボックスに、日本語で質問を入力すると、自動で日本語の回答がなされます。 

以下は私が、ChatGPTに「ChatGPTでできることは?」と質問した際の回答です。

 

ChatGPTでできることは? 回答

 

また、ChatGPTでは、”対話型AI”とも呼ばれる通り、前の質問に続ける形で、何度も質問を繰り返すことができます。

 

以下は、先ほどの回答の中で「特に初心者におすすめの利用方法は?」と質問した際の回答です。

 

ChatGPT 特に初心者におすすめの利用方法は? 回答

 

このように、初心者でも幅広い用途で手軽に活用できるAIであることが、ChatGPTの最大の特徴になります。

ChatGPT(チャットGPT)を利用する際の3つの注意点

ChatGPTを利用する際の3つの注意点

ChatGPTを利用する際に注意すべき点として以下の3つが挙げられます。

 

  • ①個人情報や機密情報を入力しない
  • ②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い
  • ③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①個人情報や機密情報を入力しない

ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTが学習するために、基本的にはクラウド上で保管されます。

 

そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、サービス提供者や他のユーザーに機密情報が流出してしまうリスクが存在します。

 

したがって、ChatGPTに個人情報や機密情報を入力しないように注意する必要があります。

②専門性やリアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低い

ChatGPTも全知全能の万能ツールではないので、あまりにも高度に専門的な質問には応えられない場合があります。また、プラグイン等を利用しない限り、最新の情報を反映した回答はできないため、リアルタイム性が求められる情報の精度は比較的低いです。

③回答や生成されたコンテンツを業務等に活用する場合はダブルチェックをする

ChatGPTによる回答や生成されたコンテンツは、基本的には正確なものですが、誤りや不適切な表現が含まれている場合もあります。そのため、ChatGPTの生成物を業務等に活用する場合には、事前に人の目でダブルチェックをすることが重要です。

ChatGPT(チャットGPT)を使いこなすための5つのコツ

ChatGPTを使いこなすための5つのコツ

ChatGPTを使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
  • ②質問の背景や文脈を共有する
  • ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
  • ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
  • ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

ChatGPTから期待する回答を引き出すためのプロンプトのテンプレ集は、以下の記事でわかりやすく紹介しています。

仕事で使えるChatGPTのプロンプトテンプレート例文集17選

①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする

自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、文字数や文章構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ明確かつ具体的に書くことが重要です。

 

プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があるので、このような記載は避けましょう。

②質問の背景や文脈を共有する

単に質問だけをプロンプトに含めるのではなく、その質問をした背景や文脈まで共有することで、回答の質を高めることができます。

 

また、ChatGPTに対して「戦略コンサルタントになったつもりで回答してください。」「あなたは大学教授です。」などと立場を指定することで、その立場に合わせた適切な回答がなされる可能性が高まります

③回答の参考になる情報や回答例を記載する

プロンプトに、回答の参考になる情報や自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。

 

例えば、ある会社について説明してほしい場合には、回答に含めてほしい内容の例(CEOの名前、設立年、所在地、代表的なサービスなど)をプロンプトに含めることで、自分が求める情報が得られる可能性が高まります。

④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する

質問や指示が複雑になるほど、最初のプロンプトからいきなり完璧な回答を得ることは難しくなります。一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。

⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

丁寧なプロンプトを心掛けても、期待する回答が得られない場合も多々あります。その場合は、上で紹介した①~④を意識してプロンプトを改善する必要があります。

 

また、日本語ではなく英語で指示をする、一度画面を閉じて最初からやり直すなど、自分なりに工夫して改善を試みることが重要です。

【人間超え?】ChatGPT(チャットGPT)の実際の使用例3選

ChatGPTを以下の主要な用途で実際に使ってみた様子をご紹介します。

 

  • ①特定のサイト・資料の内容の要約
  • ②ビジネスの企画のアイデア出し
  • ③企画書の構成・文章作成

 

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①特定のサイト・資料の内容の要約

以下の画像は、ChatGPTに総務省が公開している生成AI利活用ガイドラインのPDF資料を要約してもらっている様子の画像です。

 

ChatGPT 特定のサイト・資料の内容の要約

 

このように、生成AIを活用することで、webサイトでのリサーチやリサーチ結果の翻訳・要約、分析の大部分を自動化し、大幅に効率化することが可能です。

 

ChatGPTなどの生成AIサービスは、近年脅威的なスピードで進化を遂げており、最新のwebサイトからの情報の取得や、従来Excelで行っていたような定量分析も、チャット形式の操作で行うことができます。

 

そのため、リサーチ・分析業務における生成AI活用は、活用すると効率的というフェーズから、活用しないと非効率というフェーズに移行し始めています。

②ビジネスの企画のアイデア出し

以下の画像は、ChatGPTに金融業界の企業のChatGPTの活用企画のアイデア出しをしてもらっている様子の画像です。

 

ChatGPT ビジネスの企画のアイデア出し

 

このように、生成AIを活用することで、多様なバリエーションの企画案の幅出しの自動化や、壁打ち相手として自分の企画に対するフィードバックを受けることが可能です。

  

生成AIの強みは、思考体力が無限にあることであり、人間では不可能な、15分で300通りの企画案を立案するといった活用が可能で、特に幅出しのプロセスで強みを発揮します。

 

今後多くの業界での企画立案業務が、幅出しはAI、評価・ブラッシュアップは人間という役割分担にシフトしていくと考えられます。

 

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③企画書の構成・文章作成

以下の画像は、先ほど出してもらった企画アイデアの1つである、ChatGPTを活用した24時間対応のカスタマーサービスの企画書をゼロから作成してもらっている様子の画像です。

 

 

このように、メール・企画書などの文章作成は、生成AIが最も得意とするユースケースの1つです。

 

活用の際は、背景や目的、出力項目などをしっかりと指示することで、スピードはもちろん、人間以上のクオリティの文章を作成することが可能になります。

 

また、社内稟議用の文章など定型的な文書作成であれば、一度設定してしまえば、作成をほぼ完全に自動化することができます。

企業のChatGPT(チャットGPT)の導入・活用による成功事例5選

企業のChatGPT(チャットGPT)の導入・活用による成功事例5選

ChatGPTの導入・活用による代表的な成功事例として以下の5つが挙げられます。

 

  • ①セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
  • ②サントリー:ChatGPTのアドバイスを生かしたユニークなCMが話題に
  • ③LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
  • ④ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
  • ⑤パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に

セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
(画像:日本経済新聞)

セブンイレブン・ジャパンは、商品企画の時間を大幅に削減するためにChatGPTの活用を始めました。

 

この取り組みにより、店舗の販売データやSNS上での消費者の反応を分析し、新商品に関する文章や画像を迅速に作成することが可能になります。

 

ChatGPTの導入により、商品企画にかかる時間が最大で90%削減され、市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に応える、新たな商品を提供できる見込みとのことです。

②サントリー:ChatGPTのアドバイスを生かしたユニークなCMが話題に

サントリー:ChatGPTのアドバイスを生かしたユニークなCMが話題に
(画像:サントリー)

サントリー食品インターナショナルは、ChatGPTを企画に活用したwebCM、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を公開しました。

 

キャストとして誰を起用するかや、実際にどのような企画のCMにするかも、ChatGPTからのアドバイスを参考に決定されているとのことです。

 

キャストがバレエダンサーとなり高速回転したり、周りでボウリングのピンが踊る中、ダブルピースで「やさしい麦茶」を飲んだりと予想外な展開で、人間には難しい奇想天外な内容が話題を呼んでいます。

③LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化

LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
(画像:github)

LINEヤフーは、ChatGPTを全面的にソフトウェア開発に導入し、エンジニアの作業時間を1日当たり約2時間削減しています。

 

具体的には、米マイクロソフトの子会社であるギットハブの「GitHub Copilot」を利用し、エンジニアが実装したい機能や動作に必要なコードを自動生成し、開発時間を短縮しています。

 

これにより、約7000人のエンジニアが新サービスの考案など高付加価値の業務に集中できるようになり、企業の競争力向上への寄与が期待されます。

④ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP

ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
(画像:ビズリーチ)

ビズリーチは、転職活動をサポートするための新機能「職務経歴書の自動作成」を発表しました。

 

ユーザーはChatGPTを活用し、職種やポジションなどの簡単な入力だけで、最短30秒でプロフェッショナルな職務経歴書を作成できるようになります。

 

この新機能は、転職希望者が自己のスキルや経験を効果的にアピールできるように設計されており、転職活動のハードルを大きく下げることを目指しています。

また、効果検証の結果、本機能を活用して職務経歴書を作成したユーザーは、スカウトの受信率が40%向上したという成果も上がっているとのことです。

⑤パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用

パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
(画像:パナソニックコネクト)

パナソニック コネクトでは、社内データベースを連携させたChatGPT搭載のAIアシスタントによる業務効率化のプロジェクトを進めています。

 

この取り組みにより、自社業務や現場の個別課題に対応した回答生成が可能となり、社外秘情報にも対応する自社特化AIの運用開始も予定しています。

 

導入後3カ月で、想定の5倍以上の約26万回の利用があり、日々約5000回もの質問がAIに投げかけられているとのことです。

企業がChatGPT(チャットGPT)の活用を成功させるための5つのポイント

企業がChatGPT活用を成功させるための5つのポイント

企業がChatGPTの活用を成功させるために抑えるべきポイントは以下の5つです。

 

  • ①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
  • ②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
  • ③アジャイルアプローチでの開発・導入
  • ④システムとルールの両面からのリスク管理
  • ⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算

ChatGPT活用の成否を分ける最大のポイントは、ChatGPTを活用する意義の大きな業務に対して活用することに尽きます。 

 

活用の方針や戦略がないまま活用を進めるのではなく、自社の業務内容・フローをしっかりと棚卸しした上で、どの程度業務効率やアウトプット向上に繋がるかを試算することが重要となります。

②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定

ChatGPTは全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいたコンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、明確な得意不得意が存在します。

 

そのため、自社の業務の現状やChatGPTの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。

③アジャイルアプローチでの開発・導入

ChatGPTは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。

 

具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。

④システムとルールの両面からのリスク管理

企業がChatGPTの活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩や著作権侵害などのリスクへの懸念が挙げられます。

 

確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されているChatGPTを活用させた場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。

 

一方で、入力するデータが学習されないようなシステム構築や使用範囲・機密情報の取扱等の運用ルールの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。

⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

ChatGPTの特徴として、AIとの対話によってアウトプットを引き出すことが求められるため、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されることが挙げられます。

 

そのため、ChatGPTのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。

 

研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がChatGPTの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が必要となります。

企業がChatGPT(チャットGPT)を導入するための4つのステップ

企業がChatGPTを活用するための4つのステップ

企業がChatGPTの導入を進めるための流れとして、以下の4つのステップがあげられます。

 

<Step1:活用方針の検討>

  • 最新の市場動向のキャッチアップ
  • 自社の活用可能性の整理
  • ChatGPTの活用目的・ゴールの設定

 

<Step2:利用環境構築>

  • セキュリティ・データ管理体制の強化
  • ガイドライン・マニュアルの策定
  • 社員向けのAIリテラシー研修
  • 社内業務での試験運用

 

<Step3:試験開発・運用(PoC)>

  • PoCを行うユースケースの検討
  • 要件定義・プロトタイプ開発
  • 運用と評価

 

<Step4:本開発>

  • 本開発を行うユースケースの検討
  • 要件定義・本開発
  • 運用と評価
  • 活用方針・内容の継続的なカイゼン

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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Step1:活用方針の検討

1つ目のステップは、自社としてChatGPTをどのように活用していくかの大方針の検討です。

 

ChatGPTは社内業務効率化や顧客体験の向上、新規事業創出など様々な目的で活用が可能だからこそ、自社の課題にマッチした目的とユースケースで活用することが、投資対効果を大きく左右します。

 

最新の技術や競合の動向をキャッチアップした上で、自社の活用可能性の幅出し・整理を行います。その上で、ChatGPTをどのような領域で、どの程度ダイナミックに活用していくかの目的やゴールを初期的に設定しましょう。

Step2:利用環境構築

2つ目のステップは、ChatGPTを安全かつ効率的に活用できる、社内のシステムやルールなどの利用環境の構築です。

 

企業がChatGPT活用に踏み切れない理由として、機密情報漏洩などのセキュリティリスクの懸念が挙げられますが、適切なシステム設計・データ管理やガイドラインの策定などを行うことで、それらのリスクに対処しながら、業務効率化に繋げることが可能です。

  

社員に対し、ChatGPTをリサーチや文書作成などの日常的な業務に安心して活用できる環境を提供することで、自社のどのような業務とChatGPTの相性が良いのかという現場からの示唆を得ることができ、プロトタイプ・本開発の企画への重要なインプットとなります。

Step3:試験開発・運用(PoC)

3つ目のステップは、自社にマッチするユースケースの検証に向けた、プロトタイプの開発と運用です。

 

顧客対応支援や社内のナレッジ検索、新機能・サービスの実装などのChatGPTの幅広いユースケースの中から、自社の経営課題解決にマッチするいくつかのユースケースに絞り込み、プロトタイプを開発し、実際の業務で運用します。

  

PoCを実施することで、コストを抑えながらChatGPT活用のインパクトを検証しつつ、見えてきた改善点から本開発の精度を高めることが可能です。

Step4:本開発と運用

4つ目のステップは、本格的なChatGPTを活用したシステムの開発と運用、継続的なカイゼンです。

 

自社独自のデータ基盤の構築・連携や活用シーンに特化したアウトプット精度の改善などを実施し、自社の目的達成に特化したChatGPTシステムを開発します。

 

PoCの結果を踏まえ、本開発を行うユースケースや活用範囲を決定することで、ChatGPT活用の費用対効果を最大化することが可能です。

 

また、開発しっぱなしで終わるのではなく、本開発したシステムを運用し上がった成果や改善点、技術進化などを踏まえて、活用方法や内容を継続的にカイゼンしていくことが重要です。

 

このプロセスを通じ、ChatGPT活用のポテンシャルを最大限に発揮することで、業務生産性や顧客への提供価値の観点から、大きな競争優位性を構築することに繋がります。

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