ChatGPTアプリの日本語での始め方・使い方【画像付きで解説】
2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。アプリでも手軽に使えることから、ビジネス・プライベート問わず多くの人に利用されています。
本記事では、ChatGPTのアプリを始めたい方向けに、ChatGPTアプリの始め方・使い方について、使いこなすコツや使用事例とともにまとめてご紹介します。
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目次
- そもそもChatGPTとは
- 【画像付き】ChatGPTアプリ(日本語版)の始め方
- 【画像付き】ChatGPTアプリ(日本語版)の使い方
- ChatGPTアプリを上手に使いこなす5つのコツ
- 【人間超え?】ChatGPTの実際の使用例3選
- 日本企業のChatGPT活用事例10選
- ①パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
- ②旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
- ③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
- ④アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
- ⑤サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
- ⑥LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
- ⑦メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
- ⑧学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
- ⑨西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
- ⑩SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
- 企業がChatGPTの活用を成功させるための5つのポイント
- 企業がChatGPTを活用するための4つのステップ
そもそもChatGPTとは
ChatGPTとは、人間と会話しているような形式でやりとりができるAIツールのことです。
ユーザーの指示に基づき、質問への回答や文章の要約/翻訳、メールや企画書の文書作成などの幅広い知的作業を自動で行うことが可能です。
ChatGPTのGPTとは「Generative Pre-traind Transformer」の略で、本に換算すると約25万冊分以上の、圧倒的に大規模な言語データを事前に学習させることで、従来人間にしかできなかった知的な作業を高精度で実施することが可能となっています。
ChatGPTは、アメリカのスタートアップ企業のOpenAI社により、2022年11月にリリースされました。その後、リリースから5日間で100万人、2ヶ月で1億人と世界最速でユーザーを獲得したサービスとなり、大きな注目を集めています。
ChatGPTの登場は、電気やインターネットの登場と同レベルの産業革命に匹敵すると言われています。ゴールドマンサックスは、今後アメリカの全職種のうち3分の2がChatGPTを代表とする生成AIの影響を受け、世界の年間GDPを7%引き上げる可能性があると発表しており、国内外の多くの企業が業務への活用を進めています。
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【画像付き】ChatGPTアプリ(日本語版)の始め方
ChatGPTはiOSとAndroidのいずれでも対応しています。始めるまでの具体的なステップとしては、①アプリのインストールと②ログインの2ステップがあります。それぞれについてわかりやすくご紹介します。
1.アプリのインストール
iOSであればApp Store、AndroidであればGoogle Play StoreからChatGPTの日本語版アプリをインストールします。なお、インストールは無料でできます。
2.アカウント作成・ログイン
ChatGPTアプリを利用するためには、インストール後、アカウントを作成し、ログインをする必要があります。
これには、①Google/Microsoft/Appleのいずれかの既存アカウントでログインする方法と②新規のメールアドレスを登録し、アカウントを作成した上で、ログインする方法の2つの方法があります。
①の場合、当該アカウントのメールアドレスやパスワードを入力すればログインできます。
②の場合、メールアドレスを入力し、必要な情報を入力した後、利用規約に同意したらアカウントを作成することができます。
ログインが完了したら、早速ChatGPTの利用を開始することができます。
【画像付き】ChatGPTアプリ(日本語版)の使い方
ChatGPTアプリの使い方は非常に簡単で、まるで人間に質問するように日本語でメッセージを送るだけです。
ホーム画面下部のテキストボックスに、日本語で質問を入力すると、自動で日本語の回答がなされます。
以下は私が、ChatGPTに「ChatGPTでできることは?」と質問した際の回答です。
また、ChatGPTでは、”対話型AI”とも呼ばれる通り、前の質問に続ける形で、何度も質問を繰り返すことができます。
以下は、先ほどの回答の中で「特に初心者におすすめの利用方法は?」と質問した際の回答です。
このように、初心者でも幅広い用途で手軽に活用できるAIであることが、ChatGPTの最大の特徴になります。
ChatGPTアプリを上手に使いこなす5つのコツ
ChatGPTを使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。
- ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
- ②質問の背景や文脈を共有する
- ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
- ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
- ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
ChatGPTは非常に賢いAIですが、全知全能の存在というわけではありません。
そのため、人間に質問/指示をするときと同様に、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、期待する回答やアウトプットを得ることができます。
【人間超え?】ChatGPTの実際の使用例3選
ChatGPTを以下の主要な用途で実際に使ってみた様子をご紹介します。
- ①特定のサイト・資料の内容の要約
- ②ビジネスの企画のアイデア出し
- ③企画書の構成・文章作成
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①特定のサイト・資料の内容の要約
以下の画像は、ChatGPTに総務省が公開している生成AI利活用ガイドラインのPDF資料を要約してもらっている様子の画像です。
このように、生成AIを活用することで、webサイトでのリサーチやリサーチ結果の翻訳・要約、分析の大部分を自動化し、大幅に効率化することが可能です。
ChatGPTなどの生成AIサービスは、近年脅威的なスピードで進化を遂げており、最新のwebサイトからの情報の取得や、従来Excelで行っていたような定量分析も、チャット形式の操作で行うことができます。
そのため、リサーチ・分析業務における生成AI活用は、活用すると効率的というフェーズから、活用しないと非効率というフェーズに移行し始めています。
②ビジネスの企画のアイデア出し
以下の画像は、ChatGPTに金融業界の企業のChatGPTの活用企画のアイデア出しをしてもらっている様子の画像です。
このように、生成AIを活用することで、多様なバリエーションの企画案の幅出しの自動化や、壁打ち相手として自分の企画に対するフィードバックを受けることが可能です。
生成AIの強みは、思考体力が無限にあることであり、人間では不可能な、15分で300通りの企画案を立案するといった活用が可能で、特に幅出しのプロセスで強みを発揮します。
今後多くの業界での企画立案業務が、幅出しはAI、評価・ブラッシュアップは人間という役割分担にシフトしていくと考えられます。
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③企画書の構成・文章作成
以下の画像は、先ほど出してもらった企画アイデアの1つである、ChatGPTを活用した24時間対応のカスタマーサービスの企画書をゼロから作成してもらっている様子の画像です。
このように、メール・企画書などの文章作成は、生成AIが最も得意とするユースケースの1つです。
活用の際は、背景や目的、出力項目などをしっかりと指示することで、スピードはもちろん、人間以上のクオリティの文章を作成することが可能になります。
また、社内稟議用の文章など定型的な文書作成であれば、一度設定してしまえば、作成をほぼ完全に自動化することができます。
日本企業のChatGPT活用事例10選
代表的な日本企業のChatGPTの活用事例として以下の10事例が挙げられます。
<製造業界>
- ①パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
- ②旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
<小売業界>
- ③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
<飲料業界>
- ④アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
- ⑤サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
<IT業界>
- ⑥LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
- ⑦メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
<教育業界>
- ⑧学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
<建設業界>
- ⑨西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
<金融業界>
- ⑩SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
パナソニック コネクトでは、社内データベースを連携させたChatGPT搭載のAIアシスタントによる業務効率化のプロジェクトを進めています。
この取り組みにより、自社業務や現場の個別課題に対応した回答生成が可能となり、社外秘情報にも対応する自社特化AIの運用開始も予定しています。
導入後3カ月で、想定の5倍以上の約26万回の利用があり、日々約5000回もの質問がAIに投げかけられているとのことです。
②旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
旭鉄工では、ChatGPTを活用することで、改善活動を属人的に管理するのではなく、共有されたノウハウ活用により、改善方法をシステム化しています。
ChatGPTを活用することで、 カイゼンに向けた過去事例や注意点をまとめた「横展アイテムリスト」というノウハウ集から、目的や状況に合った情報を簡単に引き出すことができるようになりました。
このシステムを本格導入することにより、社内の知見が現場の隅々までに共有され、より生産性高くカイゼン活動を行うことが可能になります。
③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
セブンイレブン・ジャパンは、商品企画の時間を大幅に削減するためにChatGPTの活用を始めました。
この取り組みにより、店舗の販売データやSNS上での消費者の反応を分析し、新商品に関する文章や画像を迅速に作成することが可能になります。
ChatGPTの導入により、商品企画にかかる時間が最大で90%削減され、市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に応える、新たな商品を提供できる見込みとのことです。
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④アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
アサヒビールは、研究開発部門を中心にChatGPTを活用した社内情報検索システムの開発に取り組んでいます。
このシステムは、ビール醸造技術や商品開発に関連する技術情報の要約と検索を効率化することを目的としています。
開発者は、このシステムにより、従業員が必要な情報に素早くアクセスできるようになり、研究開発のスピードと効率が向上することを期待しています。
⑤サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
サントリー食品インターナショナルは、ChatGPTを企画に活用したwebCM、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を公開しました。
キャストとして誰を起用するかや、実際にどのような企画のCMにするかも、ChatGPTからのアドバイスを参考に決定されているとのことです。
キャストがバレエダンサーとなり高速回転したり、周りでボウリングのピンが踊る中、ダブルピースで「やさしい麦茶」を飲んだりと予想外な展開で、人間には難しい奇想天外な内容が話題を呼んでいます。
⑥LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
LINEヤフーは、ChatGPTを全面的にソフトウェア開発に導入し、エンジニアの作業時間を1日当たり約2時間削減しています。
具体的には、米マイクロソフトの子会社であるギットハブの「GitHub Copilot」を利用し、エンジニアが実装したい機能や動作に必要なコードを自動生成し、開発時間を短縮しています。
これにより、約7000人のエンジニアが新サービスの考案など高付加価値の業務に集中できるようになり、企業の競争力向上への寄与が期待されます。
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⑦メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
メルカリは、ChatGPTを活用して出品者のサポートを強化する「メルカリAIアシスト」機能の提供を開始しました。
本機能では、出品済みの商品情報を分析し、売れ行きを良くするための商品名や説明文を自動生成して提案します。
本取り組みは、フリマアプリ内で商品が購入者の目に留まりやすくすることを目的としており、取引の活性化に寄与することが期待されます。
⑧学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
学研ホールディングスは、オリジナル学習システム「GDLS」でChatGPTを活用し、個別に最適な学習アドバイスを提供するベータ版を開始しました。
このシステムは、生徒の学習履歴や理解度の変化に基づいて各生徒に対して適切な学習アドバイスを提供し、学習効果を最大化します。
学研オリジナル学習システム(GDLS)は、生徒が毎日ログインする習慣を促し、学習への意欲を高めます。さらに、学研メソッドはこれまでもAIを活用し、正答率に合わせた問題出題などを行っており、GDLSはその発展形となっています。
⑨西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
西松建設は、建設業界特有の大幅な物価変動に対応するため、建設コストの予測にChatGPTを活用したツールを導入しています。
本ツールでは、建設コストへの影響要因となるニュースや統計を基に物価変動の精度高い予測を提供し、建設費用の見積もりにおけるリスクを軽減します。
この取り組みにより、価格上昇が見込まれる際には早期の発注を行うなど、購買戦略に大きな効果をもたらすことが期待されています。
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⑩SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
三井住友フィナンシャルグループは、「SMBC-GPT」という、ChatGPTを活用し開発した、AIアシスタントツールの実証実験を開始しました。
本ツールは、SMBCグループ専用環境上で動作し、文章の作成、要約、翻訳、ソースコード生成など多岐にわたる業務を支援し、従業員の生産性向上を図ります。
また、AIアシスタントツールの回答内容の正確性を従業員が判断し、外部AIの利用禁止などの規制も順次見直していく予定です。
企業がChatGPTの活用を成功させるための5つのポイント
企業がChatGPT活用を成功させるために抑えるべきポイントは以下の5つです。
- ①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
- ②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
- ③アジャイルアプローチでの開発・導入
- ④システムとルールの両面からのリスク管理
- ⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
ChatGPT活用の成否を分ける最大のポイントは、ChatGPTを活用する意義の大きな業務に対して活用することに尽きます。
活用の方針や戦略がないまま活用を進めるのではなく、自社の業務内容・フローをしっかりと棚卸しした上で、どの程度業務効率やアウトプット向上に繋がるかを試算することが重要となります。
②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
ChatGPTは全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいたコンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、明確な得意不得意が存在します。
そのため、自社の業務の現状やChatGPTの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。
③アジャイルアプローチでの開発・導入
ChatGPTは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。
具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。
④システムとルールの両面からのリスク管理
企業がChatGPTの活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩や著作権侵害などのリスクへの懸念が挙げられます。
確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されているChatGPTを活用させた場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。
一方で、入力するデータが学習されないようなシステム構築や使用範囲・機密情報の取扱等の運用ルールの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。
⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上
ChatGPTの特徴として、AIとの対話によってアウトプットを引き出すことが求められるため、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されることが挙げられます。
そのため、ChatGPTのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。
研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がChatGPTの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が必要となります。
企業がChatGPTを活用するための4つのステップ
企業がChatGPTの活用を進めるための流れとして、以下の4つのステップがあげられます。
<Step1:活用方針の検討>
- 最新の市場動向のキャッチアップ
- 自社の活用可能性の整理
- ChatGPTの活用目的・ゴールの設定
<Step2:利用環境構築>
- セキュリティ・データ管理体制の強化
- ガイドライン・マニュアルの策定
- 社員向けのAIリテラシー研修
- 社内業務での試験運用
<Step3:試験開発・運用(PoC)>
- PoCを行うユースケースの検討
- 要件定義・プロトタイプ開発
- 運用と評価
<Step4:本開発>
- 本開発を行うユースケースの検討
- 要件定義・本開発
- 運用と評価
- 活用方針・内容の継続的なカイゼン
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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Step1:活用方針の検討
1つ目のステップは、自社としてChatGPTをどのように活用していくかの大方針の検討です。
ChatGPTは社内業務効率化や顧客体験の向上、新規事業創出など様々な目的で活用が可能だからこそ、自社の課題にマッチした目的とユースケースで活用することが、投資対効果を大きく左右します。
最新の技術や競合の動向をキャッチアップした上で、自社の活用可能性の幅出し・整理を行います。その上で、ChatGPTをどのような領域で、どの程度ダイナミックに活用していくかの目的やゴールを初期的に設定しましょう。
Step2:利用環境構築
2つ目のステップは、ChatGPTを安全かつ効率的に活用できる、社内のシステムやルールなどの利用環境の構築です。
企業がChatGPT活用に踏み切れない理由として、機密情報漏洩などのセキュリティリスクの懸念が挙げられますが、適切なシステム設計・データ管理やガイドラインの策定などを行うことで、それらのリスクに対処しながら、業務効率化に繋げることが可能です。
社員に対し、ChatGPTをリサーチや文書作成などの日常的な業務に安心して活用できる環境を提供することで、自社のどのような業務とChatGPTの相性が良いのかという現場からの示唆を得ることができ、プロトタイプ・本開発の企画への重要なインプットとなります。
Step3:試験開発・運用(PoC)
3つ目のステップは、自社にマッチするユースケースの検証に向けた、プロトタイプの開発と運用です。
顧客対応支援や社内のナレッジ検索、新機能・サービスの実装などのChatGPTの幅広いユースケースの中から、自社の経営課題解決にマッチするいくつかのユースケースに絞り込み、プロトタイプを開発し、実際の業務で運用します。
PoCを実施することで、コストを抑えながらChatGPT活用のインパクトを検証しつつ、見えてきた改善点から本開発の精度を高めることが可能です。
Step4:本開発と運用
4つ目のステップは、本格的なChatGPTを活用したシステムの開発と運用、継続的なカイゼンです。
自社独自のデータ基盤の構築・連携や活用シーンに特化したアウトプット精度の改善などを実施し、自社の目的達成に特化したChatGPTシステムを開発します。
PoCの結果を踏まえ、本開発を行うユースケースや活用範囲を決定することで、ChatGPT活用の費用対効果を最大化することが可能です。
また、開発しっぱなしで終わるのではなく、本開発したシステムを運用し上がった成果や改善点、技術進化などを踏まえて、活用方法や内容を継続的にカイゼンしていくことが重要です。
このプロセスを通じ、ChatGPT活用のポテンシャルを最大限に発揮することで、業務生産性や顧客への提供価値の観点から、大きな競争優位性を構築することに繋がります。
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- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている